● どうしよう。 ちょっぴり、はしゃぎすぎてしまった。 もうカラスが鳴いたのに。もう、カエルも鳴きはじめたのに。 はやく帰らないと、パパもママも心配するかな。怒られちゃうかな。 でも、帰り道が分からない。分からないから帰れない。 来てすぐに、大きな赤い柱のようなものがあった事だけは、ぼんやりと覚えている。 少女は記憶だけを頼りに、歩いて、歩いて、見つけた。 そうだ、あそこから来たんだ。じゃあ、きっとあそこに行けば、帰れる! そうして走り出した少女の行く手を塞ぐ、大きな影。 まんまるくりくり大きなおめめ。しっとりお肌はみどりいろ。 その正体は、蛙。一般的な蛙よりは大きすぎる、蛙だった。 「……ずいぶんおっきぃ、カエルさんデスねえ」 そんな異質に怯えることもなく、ぽかんと蛙を見つめる少女。 蛙はゲコリと一声鳴くと、その大きな口をぱっくり開いて―――――― ● 「虹の麓に何があるか、お前たちは知ってる?」 リベリスタたちを待っていたのは『駆ける黒猫』将門伸暁(nBNE000006)。 伸暁の言葉に、ある者は顔を見合わせ、ある者は首を傾げる。 そんなリベリスタたちの様子を見て、伸暁はふっと笑った。 「答えはひとつ。そう、とびきりスイートでハッピーなフェアリーテイル」 言葉と共にモニターに映し出されたのは、ぶかぶかのレインコートに身を包んだ少女。 スカイブルーの瞳はくりくり丸く、可愛らしい。 レインコートから覗く髪は長く、―――――虹のような、七色をしていた。 アザーバイド、レイニー。 うっかりD・ホールから出てきただけの存在。 少女に秀でた戦闘能力などがある訳では無く、ただの子供と変わらない。 そんな少女が持つ特殊能力はひとつ。空に虹を掛けること。それだけだ。 「まったく困ったフェアリーさ。お前たちに頼みたいことは、このアバーザイドの送還。 D・ホールは神社にあるみたいだな。レイニーが居る場所からそう遠くない」 それから、と続けて伸暁がモニターに映し出したのは一匹の蛙。 大きさは平均的な成人女性ほどだろうか。 「蛙型のE・ビーストの討伐。大きくても蛙は蛙。コイツはなかなか、トリッキーだぜ」 そのでっぷりとした外見とは相反して、蛙は素早く飛んだり跳ねたり。 長い舌で舐められれば、その不快さから動きが鈍ることもあるかもしれない。 くれぐれも油断するなよと忠告すると、伸暁はリベリスタたちへ向き直る。 「もたもたしてると、レイニーは食われちまうぜ。誰もそんなの見たくないだろう? じゃ、頼んだよ。お前たちの熱いビートで、迷子のフェアリーを最高にハッピーにしてやろうぜ」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:あまのいろは | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年05月28日(月)00:36 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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● ぱちゃぱちゃ、ぱちゃん。 雨上がりのあぜ道を駆ける複数人の足音。水溜りを踏んで泥が跳ねても、そんなことは気にならない。 「……舌で舐めてくるカエル、ですか。嫌な感じです、ね……」 「話では蛙と少女はずいぶんと近いようですし、急ぎましょう」 まだ見ぬ敵に嫌悪を覚えながら『戦士』水無瀬・佳恋(BNE003740) が言う。続いて口を開いた雪白 万葉(BNE000195)の言葉に、リベリスタたちが頷く。 幸い見晴らしの良いあぜ道。レイニーを見つけることは容易かった。 傘を差し、ぽつんと立つレインコートの少女。レイニーで間違いないだろう。その先に見えるは、少女より一回りも二回りも大きい蛙の姿。蛙は既にぱっくりと口を広げ、少女を飲み込もうとしていた。 「危ない!蛙から離れるんだ!」 すかさず蛙とレイニーの間に割って入ったのは『正義の味方を目指す者』祭雅・疾風(BNE001656) 。 同時に伸ばされた蛙の長い舌が、レイニーを庇った疾風の肩を貫いた。 「きゃ。わ。え!?」 「はい、『こんばんは。レイニーさん』。」 くまの縫い包みを動かしながら、スペード・オジェ・ルダノワ(BNE003654) が、レイニーの背を支える。 きょとんと目を丸くしたレイニーに、スペードは少し照れながらマジカルロッドを掲げポーズを決めた。 「私は魔法少女、マジカル☆スペード。迷子さんセンサーがピコピコ反応したので、助けにきました」 まほう?と首を傾げたレイニーだったが、少女はその後すぐ、魔法を目にすることとなる。 ● 「行くぞ!変身!」 リベリスタたちが、幻想纏いより取り出した装備を纏う。ぱちくりと、まるい瞳が瞬いた。 目の前で起きた出来事は、まるで魔法のようで。その光景にレイニーは釘づけになっていた。 「レイニーには、しっかりと付いていれば大丈夫ぢゃ。任せたぞい!」 そんなレイニーの様子を『無流』水洛 邪峰(BNE003791) が感じ取り、リベリスタたちへ告げる。 「レイニーを頼む」 言葉とともに、『闇狩人』四門 零二(BNE001044)が蛙へと、バスタードソードを振るった。 一閃。直撃を受けた蛙の巨体がぼてんぼてんと鈍く跳ね、あぜ道の向こうへ転がっていく。 (空に虹をかける能力なんて、おとぎ話の妖精さんみたいで素敵ですよね) 『羊系男子』綿谷 光介(BNE003658)は、うっとりとした瞳でレイニーを見た。 話に聞いた通りの、空色の瞳と虹色の髪。おとぎ話からそっと抜け出してきたような少女。 「レイニーさん、無事に帰してあげましょうね!」 光介はぐっと小さく拳を握ると、レイニーのもとへ駆けよるのだった。 結界を展開し終えた『孤独嬢』プレインフェザー・オッフェンバッハ・ベルジュラック(BNE003341)は、自身の伝達能力を上げながら、ちらりとレイニーを見る。それから、自分の髪をくるりと弄った。 「もともと蛙はどうにかしなきゃいけねえし、ついでに守ってやるくらいどってことねえよな」 吹き飛ばされた蛙を見れば、飛び出た目玉をぐるりと回して。のっそりと緩慢な動きで起き上がった。 獲物を探す目玉がぐりぐりと動きリベリスタたちを見る。蛙はゲコリと一声鳴くと、勢いよく飛び跳ねた。 瞬間、リベリスタたちを覆う大きな影。蛙は前衛の頭上を越えた所で、白い腹を見せ落下してくる。 大きくても、蛙は蛙。着地はとても身軽なものだったが、ずどんと地響きのような鈍い音が響く。 攻撃がレイニーにまで届くことは無かったが、中間距離にいた邪峰と蛙の指が運悪く接触してしまった。 「きゃあ!?」 「っぐ……、大丈夫ぢゃ大丈夫ぢゃ!」 レイニーが叫ぶ。思わず膝をついた邪峰だったが、運命を燃やし再び立ちあがると片手を振って見せた。 「此方に興味を持ってもらえませんか?」 万葉が蛙へと、ピンポイントを放つ。蛙は苦しそうに鳴いたが、丸い目玉はレイニーを捉えたまま離さない。 「蛙もここまで大きくなると気持ち悪い、としか言いようが無いですね……。早く退治してしまいましょう」 佳恋がデュランダルらしからぬ優雅な動きで、ひらりひらりと長剣「白鳥乃羽々」を振るう。 一度、二度。続いて放たれた攻撃に、蛙は先ほどより遠くまで飛ばされていく。 危うく吹き飛ばされた蛙に巻き込まれそうになった疾風と零二だったが、寸での所でかわして見せた。 疾風はそのまま蛙への距離を詰め、可変式モーニングスター[響]を振り上げる。目にも止まらぬ速さの攻撃が炸裂した。 「レイニーさん、こちらへ来て頂けますか?」 「こういうの、好きかなっ?」 スペードがレイニーの手を取り、蛙からより離れた場所へと誘導する。光介は和やかな笑みを浮かべ、持参したきれいな石や吹き戻しを見せた。 光介の手の中にあるそれらを、まじまじと見つめたレイニーはすき、と小さな声で呟き、でも、と続けた。 「おにいちゃんも、おねえちゃんも、血が出てるデスし!ケガ!ケガしてまス!」 戦うリベリスタたちを、不安そうな顔で見つめるレイニー。二人が見ていなければ、すぐにでも負傷しているリベリスタたちへ駆けよってしまいそうだ。そんなレイニーを安心させるように、光介は微笑んだ。 「大丈夫だよ、ボクに任せて」 光介が作りだした癒しの風が、邪峰へと届く。みるみるうちに、身体の傷が塞がれていった。 ● 「貴様には力づくでいかせてもらう。………悪いな」 「こんなデカくなんなきゃ駆除されずに済んだだろうに……。お前も災難だよな」 蛙へと駆け寄った零二の残像が、幾重にもなって蛙へと襲い掛かり、蛙の身体を切り刻む。続けて、蛙に憐憫の目を向けながらプレインフェザーが放った気糸が、蛙の額に直撃した。 「ゲコッ」 「……お?」 「ゲッ、ゲッ、ゲコッ、ゲココッ」 ぐりん。蛙の目玉が不気味に動く。今までレイニーを捉えていた瞳が、プレインフェザーを捉えた。 「ようやく此方に興味を持ってもらえたようですね」 畳み掛けるように、万葉もピンポイントを放つ。蛙は鬱陶しそうに瞬きをすると怒りを顕わにした。 出来る限り仲間と重ならないよう注意していた万葉だったが、巨大化した蛙の舌は思いのほか太い。万葉の腹部と零二の腕を掠めると、プレインフェザーへと真っ直ぐ伸びていく。 長い舌は直撃を避けようと塞いだプレインフェザーの腕を刻み、ぱくんと口の中へ戻っていった。 「邪峰ぢーさんの勉強タイムぢゃ。仲間に弱点を知らせようぞ!先ず蛙は両眼の間の鼻孔を叩けば怯むっ!」 邪峰が勇敢にも蛙の正面へと飛び込んでいく。それから蛙の鼻孔へと、ボールドコンバットを叩き込んだ。 「……ゲッ」 くらくらと目を回したように動きを止めた蛙に、疾風の攻撃が蛙へと襲いかかる。 可変式モーニングスター[響]を振るった後、続けてMP7A1C[空牙]の攻撃。蛙が避けられる筈もない。 弱った蛙も自身の能力で回復をしていが、受けた攻撃より回復量が上回ることは出来ていない。 リベリスタたちも無傷では無かったが、彼らには光介という回復の要が居る。 もし、蛙に知能があったならば、結果は少し違ったかもしれない。だが、巨大化したとはいえ元はただの動物が、リベリスタに敵う訳が無かった。終わりの時は、近い。 一度攻撃をして怒りが冷めたのか、最後の力を振り絞り多くのリベリスタを巻き込もうと思ったのかは分からない。蛙は長い舌を振り回して近場に居るリベリスタたちを舐め回した。 「……舐められるのが、ここまで気持ち悪いとは……」 特に一番至近距離で舐められた佳恋が、身体を蝕む脅威に苛まれ不快感から顔をしかめる。それでもぐっと武器を握り直し、蛙を見据えた。 「忘れたくても忘れられないかもしれませんね、これは……」 レイニーがスペードと手を繋ぎ、はらはらと戦場を見守る。 「おねえちゃん、みんな、ほんとうに、ほんとうに大丈夫なの?」 「大丈夫ですよレイニーさん」 今にも駆けだしそうなレイニーの手をぎゅっと握り、スペードは微笑んだ。 「虹と蛙ならば風情を感じますが……」 万葉は変わらず冷静に、蛙へと幾度目となるピンポイントを放つ。 気糸が蛙の鼻孔を切り裂けば、蛙はゲコリと鳴いて。ゆっくりと瞼を閉じると、そのまま動かなくなった。 「……ほら、大丈夫だったでしょう?」 優しく微笑み手を緩めれば、レイニーは傷ついたリベリスタたちへと一目散に駆けて行った。 ● すっかり陽も沈み暗くなったあぜ道を、レイニーが光介とスペードに手を引かれ、歩いていく。 「大きな赤い柱、ですか。鳥居とかですかね?」 「とりい?あれは、とりい、と言うのデスか?」 万葉の言葉に首を傾げたレイニーが、赤い柱を指差す。 「あそこから、来たのデス」 「ああ、鳥居ですね」 レイニーが来たのは、神社で間違いなさそうだ。神社に辿り着くと疾風は千里眼を使いDホールを探す。 あまり広い神社で無かったからか、それはあっさりと見つかった。 「そういえばもうすぐ梅雨の時期となりますね」 万葉が呟く。静かに咲く紫陽花の傍に、どうやらそれはあるようだ。 安心したのか、Dホール付近をふらふらと動き始めたレイニーを零二が呼びとめた。 「オレは四門、初めましてレイニー」 「はじめまして、デス!助けて頂きありがとうございまシタ!」 レイニーは勢い良く頭を下げた。零二はそんなレイニーの頭をそっと撫でしゃがみ込むと、視線を合わせる。 「……知らないところに、長く一人で遊びに行ってはいけないよ。あまりご両親に心配をかけさせないように、ね」 「……ハイ……、気をつけるデス……」 「……うん、良い子だ。お説教は終わり。さあ、早く帰ろう」 少女を気遣う零二の優しい声。しゅんとなったレイニーの様子を見て、零二は微笑む。 「あ。帰る前に折角だし、そのハッピーな能力にもお目にかかりてえな」 「私も、見てみたいです」 虹を架ける能力を見たいと思っていたリベリスタは思いのほか多かったらしく、レイニーへと期待の眼差しが向けられる。 レイニーはちょっとだけ困り顔でリベリスタたちを見回すと、じゃあ、と呟き傘を握った。 良く見ると、レイニーの持つ傘の先には筆の穂が付いている。これで虹を描くのだろう。 ぶんっ。傘の先に付いた穂を、自分が転びそうになるほどの勢いで振り回す。 暫くして見える、七つの色。薄い色合いの虹が空に架かる。 おお、とリベリスタたちが歓声の声を漏らしたのも束の間。闇夜に浮かぶ虹は、溶けるようにすぐ消えた。 「星空にかかる虹……幻想的です」 「やっぱり……」 消えていく虹を見ながら、リベリスタたちとは対照的にレイニーの表情は晴れない。 「……その、ええと。レイニーはまだまだ、でして。その、光も今は足りないデスから……」 消え入りそうな声で、ぽそぽそと呟く。どうやら、お礼としてもっともっと大きな、完全な虹を架けたかったようだ。 まだ幼いレイニーには、夜の空に虹を架けるという行為は少しばかり難しかったのかもしれない。 「大丈夫、綺麗だったよ。レイニー、虹をありがとう」 「そうぢゃ。天の恵み無くとも掛かる虹、ワシはしっかり見させてもらったぞい」 せっかく期待してもらったのに。助けてもらったお礼がしたいのに。こんな不完全なものしか、出来ない。 疾風と邪峰の言葉を聞き少し顔を上げたレイニーだったが、またしょんぼりと視線を落とす。 「そうがっかりすんなって。コレでもやるよ」 レイニーの頭に、プレインフェザーの手がぽんと置かれた。顔を上げたレイニーに差し出されたのはカラフルなドクロの砂糖菓子。 「あたしの国のお祭りとかで売ってるやつ。虹には負けるけど、色もキレイで可愛いだろ」 「そんなコトないデス!レイニーの描く虹よりも、とってもとっても、キレイデス!」 「私からも、これを。こちらの世界のお土産として、差し上げます」 私たちが虹を見れば、きっとレイニーを思い出す。レイニーも、この傘を見て私たちを思い出してくれるように。スペードから手渡された水色の傘には、そんな思いが込められていた。 ちいさなてのひらをリベリスタからの贈り物でいっぱいにすると、レイニーはほんのり赤く頬を染めた。 「じゃあ!ええと!次の雨上がりには、立派な虹を架けるデス!ぜったいに!」 やくそく!とレイニーが小指を突き出す。リベリスタたちは顔を見合わせ笑うと、そっと小指を絡めた。 ● 「なあ。虹ってオマエの世界だと、何か意味のあるモノなのか?」 最後に、とプレインフェザーが問うた。レイニーはぱちぱち瞬かせると、首を傾げた。 「意味?」 「そう。何か良いことがあった時とか、決まってんの?」 「意味なんて、無いのデス。無いのデスよ」 本日二度目の困り顔をして、レイニーは笑った。 「でも、笑ってくれるヒトが、居るらしいのデス。喜んでくれるヒトが居るらしいのデス。 だから、それで誰かが笑ってくれるなら、幸せになってくれるなら。きっと意味はあるのでしょうネ。 ………あ、これはママの受け売りデス、けど」 誰かが少しでもハッピーになってくれればいい。誰に感謝されずとも。自分たちの事を知らなくとも。それだけの理由で、彼女の世界の住人は空に虹を描く。 それは、人知れず弱き人々を助ける。そんなリベリスタたちと、すこしだけ、似ている気がした。 「再び迷うて戻れぬ際には、此の邪峰が迎えに参ろうぞ。お嬢ちゃん」 「もし、またこの世界にくることがあったなら、空に虹をかけておくれ。虹の麓迄、キミを迎えにいくからね」 「ハイ!ぜったい、ぜったいに!ありがとうございましタ!」 レイニーは傘を差し、リベリスタたちへ向き直る。ぺこりとお辞儀をすると、虹色の髪がきらきらと靡いた。 ぴょこん。レイニーは蛙のように跳ねDホールへ飛び込むと、元の世界へと帰って行ったのだった。 「ふぅ、終わりましたね……」 「バイバイ。もう迷子になっちゃだめですよ」 「向こうの世界は見えるのかね?ちらっと覗いて……、ってもう無くなってるか」 さわさわと静かに、紫陽花が揺れた。リベリスタたちは少女との約束を胸に、神社を後にする。 翌日、ぱらぱらと小雨が降り注いだ。雨はすぐ止み晴れた空には、約束通り大きな虹が架かっていた。 虹の麓には何があるか、知ってる?たくさんの、幸せがある?うん、きっとそうに違いない。 虹を描くのは誰か、知ってる?それはね、少し落ち着きが無いけれど、頑張りやさんな女の子なんだって。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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