●私の記憶が確かならば、何か語る時にわざわざピーマン齧る必要は絶対に無い。 巨大なキッチンであった。 いや、その呼び方は正しくない。キッチンを中央に据えた巨大なドーム……いわばキッチン型スタジアムと呼ぶべき場所であった。 その最奥より、ドライアイスの煙と共にせり上がってくる三人の料理人たち。 彼らがフィクサードであることは、身体から漲る謎のオーラが語っている。 「和の鉄人、道木七三郎!」 「イタリアンの鉄人、横浜政彦!」 「中華の鉄人、鈴弦一!」 「フレンチの鉄人、鉄鍋裕!」 「「鉄人四天王、見参!!」」 丸太のような腕を組む四人の男達。 そんな彼らに挑戦するのは……そう、あなただ! ●私の記憶が確かならば、『料理が下手』設定の子は空気を読むスキルを併用すべきだ。 ベルをおざなりに振って、妙な棒読みで声を張る。 「オーダー、春の定食ー」 それは違う番組だ、と誰かに諭される27歳。 アイワ・ナビ子(nBNE000228)その人である。 唯でさえおかしいのに、ハンバーガーショップの店員みたいな恰好でやっているのでチグハグ感がハンパ無かった。 「いやあのですねー、フィクサード達が裏社会のなんたらかんたらを招いて地下でなんとかっていうアレを賭博なんちゃらしてるんですよ。ほんと怖い」 「せめて固有名詞を話せ……」 静かに突っ込まれ、ナビ子はあいあーいと言うやる気の無い返事と共に説明を始めた。 どうやら、小規模フィクサード組織『美食大学』が主宰する賭博料理対決が今の尚地下で行われているらしい。 「ただ料理して美味しい方が勝ちーみたいな、食べたいのはドッチーみたいな、そういうのだったら無害なんですけどねえ。いい食材をゲットさせないためにその場で射殺したり、審査員に良い評価を出させるために毒殺したり、色仕掛けたり、ラジバンダリ。あ、ラジバンダリは関係ないよ?」 料理自慢の一般人が参加させられ酷い目にあったりしているらしい。と言うか死んじゃうらしい。 「もうね、こういうのやっちゃ駄目って言ってんだけど。全然聞いてくれなくて。今度ウチから出すリベリスタと勝負して勝ったらやめてやんよって話に纏まったみたい。もう皆殺しのジェノサイドっちゃえばいいじゃんとか思ったんだけど、いかんせん数多いから、そう言うやり方するしかないみたいなんだよね」 勝負。 そう、勝負である。 料理人が己の腕と技を競い合い明確な決着をつける戦い。 その名も――バトルクッキング! 「ルールを説明しよう!」 ビシッとシャモジをマイク的に構えるナビ子。 「両チームにはそれぞれ作業を分担して貰うぞ! 相手は達人四人チームだから、こっちは4・4で二チーム作ろうね! で、分担の仕方なんだけど……」 まずは食材ゲット班。 相手チームと戦いもっともよい食材をゲットしよう! 完全な争奪戦になるが、最初に誰かが手を付けた食材は奪ってはならない決まりになっている。つまりビーチフラッグだ! 無論相手の邪魔をしまくってもOKだぞ! と言うか邪魔してくるぞ! 「そう言えばこの前ワインでチャーハン作ろうと思ったんだけどコレがすっごく不味くてねー」 次に料理を作る班! この試合の採点方法はあくまで『芸術点』! プレイングに『愛情をこめて美味しく作るのキャピ』と書いても1点くらいしか入らないのだ! ならどうすればいいか? 簡単である。 見た目に派手で、そして味も派手。だが安易ではなく工夫と個性の効いたあなただけのオリジナルスーパー料理を完成させねばならないのだ。 「ご飯とか紫色だったし、アルコール抜け切れてないし、食べたらウヴォアって感じ。流石にお腹壊したよマジでマジで」 これぞバトルクッキング! これぞクッキングスタジアム! あなたの腕が、今世界を救うかもしれない! 「というわけで、よろしくちゃん!」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:八重紅友禅 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年05月27日(日)00:11 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●私の記憶が確かならば、不参加メンバーが出ることを想定していなかった。 キッチン型スタジアム。 そこはフィクサード達による殺人的料理対決が繰り広げられ、恐るべき闇の賭博場と化している地下遊技施設である。とかいう単語を並べておけば悪そうに聞えるのである。 やけにウェーブのかかった司会者と緊張気味のリポーターがデスクについた。 まずは第一会場。 そこには大量の食材が用意され、ステージの中央に集められている。 『食材調達。それは料理をするならまず必要となる行為であり、この時どんな食材をゲットしたかによってこの後の展開に大きな影響を及ぼすこととなります! さあまずはクッキングスタジアム四天王からはイタリアンの鉄人、横浜政彦! 中華の鉄人、鈴弦一の登場です!』 中華鍋や中華包丁を振り回しながら現れる小太りな中華男。 そして巨大な麺棒を片手で担いだイタリアンコック風の巨漢。 会場の観客たち(大体フィクサード)は歓声を上げた。 「鈴様ーッ、今日も中国四千年の歴史を見せてくれー!」 「キテてるキレてるぅーう! 横浜キレてるーぅ!」 『さて対するはアークから派遣されてきた最強リベリスタ軍団……!』 噴き上がるスモーク。 その中から現れたのは。 「現場に届けるんじゃねえ、人に届けるんだああああああ!!」 ターレートラックを運転しながら絶叫する『愛の宅急便』安西 郷(BNE002360)。 物凄く表現しづらい形状のトラックなので……ググれ! 「安西運送だ!」 「安西運送が来たぞ!」 「運送のプロが来たぞー!」 「あいつアークの所属だったのか!」 ちょっと前から名が売れ出したからか観客席からの反応も大きい。 そんな彼のトラックにちょこんと相乗りして『不誉れの弓』那須野・与市(BNE002759)が観客席を見上げた。 「新鮮な食材。そしてチョコ、牛乳、小麦粉じゃったな……頑張って集めるのじゃ」 与市自身がやけに隠れているからか、それとも日ごろからあまり主張しないからか観客の反応は薄い。何人かが『どうせ当たらんの人だ』とか呟いていた程度である。 「きゅうりとまっとー……オッス、オラ四千年!」 『錆天大聖』関 狄龍(BNE002760)が謎の歌と共にスライドイン。 スタジアム内に飛び込んできた。 「俺は狄龍。得意技はキャメルクラッチからの麺づくりだ!」 『おおっといきなり意味が分かりません! さすがはアーク、粒ぞろいの変人っぷりです!』 「うるせえ余計なお世話だ、ヨロシク! ……っと、そう言えばティセはどうしたティセは」 きょろきょろと『おこたから出ると死んじゃう』ティセ・パルミエ(BNE000151)を探す狄龍。 すると、後ろの方からタンカに乗ったティセがごろごろと運ばれてきた。 『先ほど入った情報によりますと、ティセさんは変なキノコを拾い食った直後に泡吹いて倒れたそうです』 「ティセ、テメェ……」 『キノコの名前はハクシダケだそうです』 「ティセテメェエエエエエエエエエエエ!!」 いきなり一人でやらねばならなくなった狄龍。 しかし開戦のゴングは容赦なく鳴り響くのだった。 「うおりゃああああ先手必勝じゃあああああ!」 狄龍はイタリアンの鉄人・横浜政彦に強烈なドロップキックをかますと即座にキャメルクラッチに入った。 「相手に食材を取られたくないなら、叩き潰しちゃえばいいじゃない!」 『アントワ暴論だあああああ! というかチンギスハンだあああああ!』 「ちゃー・しゅー・めーん!」 「ニャーン!?」 その辺に落ちていたティセの耳を掴んでフルスイング。横浜さんを殴り倒す。 だがそんな彼の脳裏に、ふとある言葉が浮かんだ。 ――狄龍、それ以上はいけない。 「はっ、ウーさん!? そうか、わかったぜウーさん……近接攻撃ばっかじゃ偏るよなあああああ!」 『おおっとここで銃を乱射だああああ! こいつフィクサードとやること大して変わってないぞー!』 「バランスの良い食事、そして攻撃だコノヤロォ!」 「その意気だ――ソニックドラァァァァァァブアァア!」 その辺に落ちてたティセと一緒に横浜さんを引き潰しにかかる郷。 トラックを止めると懐からメモを取り出した。 「良い食材の選び方をメモってきた! こいつを使って……」 「そうはさせないアルよぉぅ!」 途端、郷と狄龍の身体がビシリと動かなくなった。 「中国四千年の歴史……金縛り!」 「そんな歴史あってたまるか!」 「チャーシューの糸で全身をくまなく縛らせてもらったアル。この後貴様をフランベしてやるネー!」 「お前中華の人じゃなかったのかよ!?」 「何とでも言うヨロシ、早速この尾頭付きのマグロを……」 「そうは問屋が卸さぬのじゃ」 サコォンとマグロの頭に矢が刺さった。紐でもついてるのかくいくいと引っ張り上げられるマグロ。 「食べ物を粗末にするのはよくないが、やらねばならぬ。貴様に渡す前に――食材を使い物にならなくするまでじゃ!」 そう言い切ると、与市はその辺の高級食材を片っ端から射撃。銃じゃなかったので矢が刺さるだけで済んだが、大抵の食材はグシャといった。 「やめるアル、料理への誇りは無いアルか!? 正義はどこにあるネー!?」 「フハハハハ知らねえなあ、世の中勝った方が正義なんだよお! 歴史の英雄なんだよお!」 横浜さんのマウントをとった狄龍は、高笑いしながらマグロで彼をシバき続けた。 その横を郷がつっきり、まだ微妙に無事な食材を選んで麻袋に詰め込んで行く。 「くっ、一番良いのは矢だらけだ……与市の腕がびっくりするぐらい良いせいで……!」 「当たれば当たるでその言い様……」 若干殺意を混ぜつつ矢を番え直す与市。 その辺に転がってたティセの尻尾を掴んでターレートラックで撤収して行く。 最後に残されたのは、ズタズタに破壊された食材とステージセット。ボロッカスにされた鉄人たちだけであった。 ●厨房が女の戦場なら、料理は女の殺しテク! そして勝負は第二会場へ。 高級な料理器具がずらりと並んだキッチン型スタジアムには、既にフィクサードとリベリスタが向かい合っている。 『さあお待たせしました、いよいよ料理のお時間です! 食材調達でフィクサード顔負けの世紀末っぷりを見せてくれたアークリベリスタ! それを迎え撃つは二人の鉄人――和の鉄人・道木七三郎、フレンチの鉄人・鉄鍋裕!』 噴き上がる花火の中、豪快に登場する二人の鉄人。 観客席は沸きに沸いた。 『そして期待のアークリベリスタ……最強の料理人たちは、彼等だ!』 開かれる大扉。 悠然と歩み出てきたのは、『悪夢と歩む者』ランディ・益母(BNE001403)と『廃闇の主』災原・悪紋(BNE003481)である。 「料理か……未だ未知の領域じゃ」 「心配ない。俺がスパルタで仕込んでやる」 「マジこえーのじゃ……」 死んだ目をする悪紋。 そんな中、スピーカー越しにあの声が響き渡った。 そう、あの声である。 誰の心の中にでもある、『おばちゃんの声』である。 「いいかい、料理ができるとできないとか、そんな事ぁどうでもいい。ようは思いだよ……食材に、食べてくれる人に対するね。大丈夫、何も心配せず、愛情をありったけ込めるんだよ!」 吹き上がるスモーク。鳴り響くBGM。 扉の向こうから現れたのは、『三高平の肝っ玉母さん』丸田 富子(BNE001946)であった。 『おおっとここで登場、丸富飯店だあああああああ!!』 「うおおおお丸富いいいいい!」 「オカーチャーン!」 「あれもアーク所属かよ、どうなってんだよアーク!」 ギャラリーが沸きに沸いた。 と言うか食いに来てるんだろうかフィクサード。 「さあ皆、いざ戦いの舞台へ!」 巨大なフライパンを担ぎながら不敵に笑う富子を見て、ランディと悪紋は何かを悟ったのだった。 ――クッキングタァイム! 激しくドラが鳴り響き、クッキング型スタジアムに緊張が走る。 が、そんな中でも緊張以外の何かを走らせたものが居た。 「もう、お前しか見えない……!」 板チョコを片手にサタデーナイトフィーバーのポーズをとる『SUPERSTAR☆TATSU』如月・達哉(BNE001662)。 理由は解らないが腕にアホ程長いびらびらがついていた。プレスリーかってくらいついていた。 「またせたな、ミュージックスタート!」 ピアノソロから始まるバックミュージック。徐々に音楽はダンスミュージックへと移ろう。 サングラスで目元を隠したちかちかと明滅するスポットライトの下でひと世代前のパラパラダンスを踊りまくった。 時代がどうかなんてもうどうでもよかった。今が達哉の時代なのか、時代が達哉なのか、そもそもそんなことを考えているのか。何も解らないまま達哉の独壇場が続いた。 「愛、それは時に美し――」 何か大人の事情でもあるのかただのクサいセリフがピー音に被せられていく。 一通り語り尽くした後、辰やはチョコレートを溶かし始めた。 「あるのはバトルクッキングスタジアムだけだ――」 そんな彼の横へ颯爽と飛び込んで行く富子。 「さあ見せてやろうじゃないか、アタシ達のコンビプレイってやるをね!」 「「dancing cooking oh yes――!」」 薔薇を咥えた富子がキリッと振り返り、腰に回された達哉の腕を軸にのけ反った。 いつの間にか組み上げられていたチョコレートの城。 その上に双子のオブジェをそっと乗せる、 それが全てだった。 と言うかそれで終わりだった。 フィニッシュかと思いきや、ゆったりとしたピアノ音楽が流れ、いつの間にか後ろで踊っていた観客の皆さんと握手をして回る。 最後に富子とがっしり握手をした後、つよく抱擁を交わした。ほろりと達哉の頬を流れる雫。 達哉は受け取った花束を抱え、スタジアムからゆっくりと出て行った。 がっくりと両手と両膝をつく富子――と、道木七三郎! はっとして顔を上げるも時遅し、道木は既に準備を終えていたのだ。 流れ出す琴を中心としたダンスミュージック。 それはどこか日本風ではあったが、アメリカ人が大胆に日本を勘違いしたままダンスミュージック化したかのような奇妙な英語歌詞もついている。 バックダンサー化していた観客たちは彼と一緒になって土下座態勢。 座ったまま襖を開けるパントマイムを二度ほど行った後、すくっと行儀よく立ち上がる。 ゲーセンでやろうものならあまりに観客が集まり過ぎて怖いと言われる例の動きを、道木はこのクッキングスタジアムでやろうと言うのだ。 軽やかな左右移動とくるくると袖を振る様な円運動。その中にマグロ(オカシラぶち抜かれたヤツ)を器用に捌くと言う複雑な動作も含め、サムライを意識した動きですぱっとオカシラを落とすと、道木はいつのまにか刺身の盛り合わせを生み出していた。 扉を押し開け、逆光と共に舞い戻ってくる達哉。 全員がはっと顔を上げ、そして睨み合った。 「やるね……これは互角の勝負になりそうだよ!」 一方その頃、ランディと悪紋は。 「今日のテーマは『ありきたりな食材で誰にでも作れる料理』だ」 「ありきたり……つまり『とりふ』や『ほあぐら』は無いと」 「珍味は使い辛いからな。だがそれ以前に、ありきたりな料理ほど読者に味が伝わりやすい」 「今読者とか」 「まずはチャーハンだ!」 ランディは中華鍋を片手で掴むと、予めほぐした鮭の身、千切りしたレタス、キャベツ、たまねぎを……まず卵でとく。ランディは卵には砂糖を入れるタイプだ。 予め混ざった食材とご飯を絡めるように鍋を振って行く。無論専用コンロによる強火である。 「よし、この鍋ふりをやってみろ」 「こうか……」 ジャッジャッと音を立てながら、まるで高波に巻かれるように混ざって行く食材。 「なるほど料理は火力……では『ふらんべ』ベじゃ!」 「いやちょっと待て災――」 「ふぁいやー!」 チャーハンに酒をぶっかける。アルコールに引火した炎が瞬く間に広がり高く炎を燃え上がらせた。 「は、激しいのじゃ……!?」 「ぬおりゃあ!」 疾風居合切りで火を消してみるランディ。荒業もいい所だったが、蝋燭の火を消すように、上がり過ぎた分は消すことができた。と言うか油による火を風で消したらとても危険なのでやめましょう。 が、一番危険だったのはその延長上にいたフレンチの鉄人・鉄鍋裕である。 鉄鍋さんはエプロンを翻すとランディの疾風をかき消し、どころか飴細工を美しく捻り上げる一助にしてしまった。 「おっと……すまなかったな」 「いいや、丁度良かった」 クククフフフとどす黒い笑みを交わし合うランディと鉄鍋。 というか、ランディはアーク内でもトップクラスに戦闘慣れした男である。彼の居合切りをエプロン一つで防いでしまえるとは、流石に鉄人……実力行使に出なくてよかったかもしれない。 そうこうしている間にも阿殺(悪紋の式神)がちっちゃいラーメンを作って持ってきていた。 「お? そんなものいつの間に……」 「俺があらかじめ作って置いたスープを利用したんだな」 腕組みしつつ頷くランディ。 「チャーハンが焦げてもいいように、半分をあんかけ状にしてある。これでチャーハンは完璧だろう」 「ほほう?」 何が『ほほう?』なのかさっぱりわからなかったが、とりあえず通っぽい顔をしてみる悪紋である。 「よし、仕上げだ。納豆とオクラ、そしてトロロを卵に混ぜて、さっき刻んだ野菜を一部加える。これをオーブンで焼けば、『ネバネバふっくら焼き』が完成だ!」 文字数の問題なのか、さらっともう一品作って見せるランディ。 手際に抜かりが無さ過ぎる。 今まで踊ったり乱射したりしてた時間は何だったのかと思うくらいにちゃんと料理していた。 「うむ、これで勝は間違いないのう……!」 ランディ達の完成合図と共に、クッキングタイムは終了したのだった。 ●料理が美味しければ大抵のことは許される世界観 ゆっくりと料理を味わう審査員達。 「料理……だ」 「フフ、普通の……料理だ」 顔を覆ってむせび泣く審査員達。 『おおっとフィクサード審査員たちが大会始まって以来のマトモな料理にむせび泣いてい……おや!?』 「フフ、違うよリポーター君」 「私達は既に……リベリスタ審査員なのだ」 『これはっ、何と言うことでしょう! マトモに美味しい料理を食べたせいで審査員がリベ堕ちしてしまいました!』 「リベ堕ち言うな」 「それだけビミョーなラインにいたんじゃのう……」 うむうむと頷く悪紋たち。 最後は皆で握手を交わし合い、抱擁し合い、達哉踊り狂い、この料理対決は終結した。 後、クッキング型スタジアムはまっとうな料理を競い合うマトモな料理場へと変化したと言う。 この影に熱きアークリベリスタ達の活躍があったことを知る者は、少なくない。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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