●承前 福井県、若狭湾沖――。 「掴まってろ!! 海に落ちるんじゃねぇぞ!!!」 船首に『第十三開運丸』と書かれた漁船が、荒波に揉まれながら必死で格闘を続けている。 漁に出かけた彼らに襲いかかったのは、この荒波と天候だけではない。 これ等を引き連れてきた存在――全長が10メートル以上にも及ぶ巨大な魚だった。 だがその身体には二本の腕が生えていて、その顔には角が生え、人のような獣のような面妖な容貌をしている。 船に居合わせた漁師たちは、一様に恐怖で震えていた。 その姿は古くから地方の伝承で伝わる『人魚』の姿そのものだったからだ。 日本各地に伝わる人魚伝説は、西洋の可憐なイメージとはかけ離れた恐ろしいものが多い。 その正体は人類よりも遥か以前より、日本海海底に巣食うアザーバイドである。 江戸時代、越中国(現・富山県)では角を持った全長11メートルの人魚を人々が450丁もの銃で撃退していた。 若狭国(現・福井県南部)では漁師が岩の上に寝ていた人魚を殺した後、その村では海鳴りや大地震が頻発し、人魚の祟りと恐れられたという。 それから数百年の時を経た今でも、『人魚』は海底の主であり続けていたのだ――ただ、人前に姿を表すことが滅多になくなっただけで。 船長が熟練の技で舵を切り、回り込むようにして荒波を交わしながら、『人魚』から逃れようと必死で抗っている。 だがそれも、虚しい徒労に終わった。 荒波を縫って現れた人魚の鋭い爪が、船の横腹を大きく貫いていく。 その一撃で船は大きく傾き、漁師たちは次々と荒波へと放り出される。 海へと落ちていく漁師たちが最後に目にしたのは、巨大な一対の瞳。 そして自らの身体を掴まれ、ゴリリッと噛み砕かれる鈍い音………。 ●依頼 アーク本部、ブリフィングルーム――。 『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)が映像を見せ終えたと同時に、リベリスタたちへと語りかけた。 「皆さんの任務は、このアザーバイド『人魚』を倒すことです。 その為に今回はこの『第十三開運丸』に乗って現地に向かって頂きます」 この悲劇に漁師たちが巻き込まれる前に、船を買い取って乗組員を丸ごとリベリスタと入れ替えて対応するのが、今回の作戦らしい。 「ですが船の操縦とそのフォローに常に二人が割かれます。 船自体は10人乗りの小さな漁船ですので、実質船で自由に行動できるのは8人が限度です」 居合わせるリベリスタの内、船を操縦する彼らには戦闘に準ずる行為が一切行えない。 実質は8人で立ち向かわなければならないが、彼等の操縦がなければ満足に『人魚』と戦うこともできないだろう。 何故なら今回の戦いは神秘秘匿の為にも、一般人に操縦させる訳にはいかないからだ。 「戦いの場となる若狭湾沖までは、陸地から随分距離があります。 天候も始終曇り空で視界が悪い上、荒波も立つので足場は安定していません。 普段の戦いよりも大分難しい条件が揃っていますが、どうか皆さん気をつけてください」 かくして、舞台は大海原へ――。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:ADM | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 2人 |
■シナリオ終了日時 2012年05月11日(金)23:06 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■サポート参加者 2人■ | |||||
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●出航 若狭湾、早朝の港――。 どんよりとした曇り空、沖合の海面は荒々しさを増しつつある。 「今日の出航はすべてとりやめだぁ? 何でだよっ!」 漁船で準備をしていた漁師の一人が声を荒げ、組合の人間に抗議していた。 組合員は困ったように返答する。 「今日の天候じゃ沖合は波が酷くなって、漁どころじゃなくなるんですよ。 皆さんの安全の為ですから、だからみんな出航を取り止めてるじゃないですか」 周囲の漁師たちは、何れも組合からの通達で出航を差し止めている。 渋々と片付けを始める漁師たちだったが、ふと奥の船へ組合員と見慣れない連中が入っていくのを見かけた。 「んだぁ? アイツ等見慣れねぇ顔だな??」 「あの船は『第十三開運丸』だな。誰かの知り合いなんじゃねぇか?」 年齢も、格好も、性別もバラバラな10人もの団体。 まさかこのメンバーだけ単独で漁に出るとは、漁師たちは夢にも思っていない。 しかも、彼らが獲るのは魚ではないのだ。 『人魚』――この地方から古くから伝わる伝承の存在。 そしてその正体は、この地域の海底を支配するアザーバイドである。 「おおかじいっぱーい!」 出発前に熱心に操縦方法を聞き、マニュアルに目を通していた『もそもそ』荒苦那・まお(BNE003202)が船を操り、『第十三開運丸』は沖合へ進んでいた。 その隣では『ヴァルプルギスの魔女』桐生千歳(BNE000090)が、操船のフォローに当たっている。 「千歳がそばにいるよ。頑張ろうね」 微笑みかけた彼女は完璧な連携を見せ、丁寧なサポートでまおの操縦負担を軽くしていた。 二人へと無邪気な笑顔を返す『飛刀三幻色』桜場・モレノ(BNE001915)。 「はい~、精一杯頑張りますので、舵取りお願いします」 まおと千歳が頷くのを確認して、モレノは甲板に移動する。 最初に目にしたのは白いスクール水着に身を包み、健康的なボディラインを仲間たちに晒している『シューティングスター』加奈氏・さりあ(BNE001388)。 「船酔いしないように事前にきちんとお薬飲んでおくにゃっ!」 ぱっと思い出したに薬を探す彼女の横で、『スレッシャー・ガール』東雲・まこと(BNE001895)は遠くを見つめて目を細めている。 「……そういえば一人で暮らしていた時分は、度々魚に間違われたもんだな」 隣で首を傾げる小鳥遊・茉莉(BNE002647)に「なんとなく思い出しただけだ」と返しつつも、その視線は沖合を見つめたままだ。 『子煩悩パパ』高木・京一(BNE003179)は、この依頼内容を聞いてからずっと感じていた疑問を周囲に投げかける。 「人魚と聞くと、もう少し素敵なものを想像するのですが。今回の『人魚』はそのイメージから離れますね」 良くイメージされる人魚と言えば、所謂西洋で伝わるおとぎの国や童話で出てくるような可愛らしい存在だ。 それと比べ今回のはあまりに化け物じみた外見で、とても同じ人魚と一括りとは言い難い。 違和感を覚えたのは、『閃拳』義桜葛葉(BNE003637)もまた同様だった。 「随分とまた違った形の物だな、しかしそれ故に油断は出来ない」 全長は10メートルを超え、胸から下が魚の姿。 巨大な鉤爪が付いた屈強な獣の二本の腕。 そして、角の生えた獣とも人とも判別つかない頭部。 どれをとっても人魚というイメージとは結びつかず、それが敵に対してより一層の危険を感じさせる。 カレイドシステムの敵の光景を思い出していた葛葉に、割って入ったのは『蒼銀』リセリア・フォルン(BNE002511)だった。 「……情報にある姿は、調べた所だと鎌倉時代のものと江戸時代のものの中間……という感じでしょうか?」 独逸からの留学生である彼女は、日本の文化にそれ程明るくはない。 それ故に自身が知らないことがあれば、前以て下調べを行なってから事に当たるよう心がけている。 調べたところによれば、日本各地に伝わる伝承は西洋の可憐な姿と違い、今回のような恐ろしい姿のものが圧倒的に多いらしい。 一方では吉兆との説もあって、寿命長久や火難避けとしても崇められたこともある存在なのだそうだ。 「でも……『これ』は、とても吉兆とは呼べませんね」 リセリアの言葉を受け、確かにその姿でそう思うものはいないだろうと仲間たちは頷きを返す。 会話を耳にしつつ、リオン・リーベン(BNE003779)は腕組みをしながら黙考を続けていた。 (水中戦は元来、我々人間では相性が悪い……) どうしたものかと思案する彼に間もなく、千歳から目的地に近くなったとの声がかかり、甲板の隅へ仲間たちと共に移動する。 四方から周囲を監視して、『人魚』の存在をいち早く探し当てる為だ。 ●魚影 若狭湾、沖合――。 荒波はますます勢いを増し、船の揺れは激しくなっていく。 四方から観察しているリベリスタたちだったが、未だ魚影らしき姿は見当たらない。 だが操縦しているまおと千歳の水中ソナーに、突如大量の魚の群れが船の前方で固って通過していくのが映し出された。 不意に大きな波がひとつ、船へと襲いかかってぐらりと傾くものの、まおが舵を大きく切って難を逃れる。 運転席の彼女は面接着を着ていた為、足場はしっかりと固定できているようだ。 甲板のリオンが波に異変を感じ、隣の京一に声をかける。 「早いうちから、翼の加護は回してもらった方が良さそうだ」 京一は頷きを返すと甲板の八人へと翼の加護を願い、仲間の背中に次々と小さな翼を与えていく。 監視を続ける仲間へと京一は続けて問いかけた。 「敵は、確認できますか?」 その言葉に対し、仲間たちから直ぐの反応はない。 別方向で目を凝らしていたまことは、微妙に下り坂へと向かう天気にちらりと視線を向ける。 「に、しても景気の悪い空だな……!?」 天候から視線を戻した時、船の左前方である一つの影を捉えた。 荒波の合間に一瞬だけだが、ゆらりと海面近くへと現れた巨大な魚影。 直ぐに隣のさりあへと伝え、彼女は流れる水の如き構えを取りながら、大声で仲間へと呼びかけた。 「でっかい人魚を発見したにゃ!!」 その言葉に即座に反応した甲板のリベリスタたち。 同じ頃、ソナーによって巨大な魚影が左前方から近づいてくるのを、運転席の二人も確認していた。 まおは船を大きく迂回させながら荒波を避け、回り込むようにして魚影との距離を離す。 拡声機越しに千歳からの声が飛ぶ。 「こっちに向かってくる、気をつけて!!」 魚影が迫ってくる真正面へと移動し、相手と向かい合うように立ち位置を置くリセリア。 「――船をやらせる訳にはいきません」 まだ距離がある為に即座の攻撃には移れないが、青みがかった刀身を持つセインディールを抜き放ち自身の速度を集中して高めている。 その隣では葛葉が拳を固め、人魚か海面に姿を現すのを待って集中を重ねていた。 「拳に、心を入れて臨むとしよう」 覇界闘士は気合を入れ、その時を待つ。 京一が後方に回って矢継ぎ早に仲間たちへ立ち位置の指示を送っている間、隣に立つモレノが手早く陣を広げる。 「#778899。灰白の戟陣!」 特殊な詠唱。色を分けることでその符術を駆使するモレノが、道力を纏わせた剣を周囲に浮遊させていく。 同じく後衛に立つ茉莉も、詠唱によって体内の魔力を活性化させる。 「荒れた海での戦闘は、足元に注意しませんとね」 彼女は京一の翼の加護を受けていない。自身のその翼で低空を羽ばたき、姿勢を維持していたからだ。 まことがその腕のバレットハープーンを構えて牽制するかのように海面を撃つ。 最後に待機していたリオンは自身の防御動作を仲間たちへと共有させるべく、その指先をタクトに変えて振るう。 「可能な限りの手は打ちたいところだが……な」 やはり問題となるのは、リベリスタたちがどれだけ自身の技を保ち続けて戦闘していけるか。 リオンが次の一手を模索するその時、明らかに海流の荒波とは別方向から二つの飛翔する波が押し寄せてきた。 まおが自身の手にした舵を微妙に調節し、右へ左へと角度を変えて押し寄せる波をゆるやかに交わしていく。 その時、甲板のリベリスタたちが海面に見たものは、カレイドシステムの映像で見た『人魚』という名の化け物そのものだった。 ●対峙 姿を現した『人魚』へと向け、操縦の傍らで千歳が呼びかける。 「海底に住まわし、珠玉たる人魚よ。どうか、私の声を聴いて欲しい。 普段は元より、深海の奥で暮らすのが貴方達なのでしょう? どうして貴方は上に上がってきたのかな?」 その発音は、おおよそ人間が理解できる言語体系ではなかった。 だが問いかけには明瞭な回答が戻ってくる。ただし声ではなく、頭の中に直接響くような形で。 『卑小な者どもを喰らうが為よ』 にべもない返答に、再度問いかける千歳。 「何か、逆鱗に触れるようなことを私達や人間がしたの? 教えてほしい」 『その愚かさ故だ』 人魚の物言いは傲慢で、何処か呆れような口調にも感じられた。 『貴様等は自らの棲家を汚すだけではなく、我らの海をも汚してすべてを滅ぼそうとしているのだ。 幾度となく警告したところで、貴様等はまた繰り返す。 故に我は喰らうのだ。卑小で愚かなる寄生虫(ゴミ)共を!』 申し出を拒絶する人魚の宣言が、千歳の頭の中に響き渡る。 続けて人魚の両腕が海面を叩き付け、二つの飛翔する波が衝撃となって再度漁船を襲った。 まおが舵を切るも、逃れきれずに船尾がザックリと傷つけられる。 船はそれによって大きく揺らぎ、同時に後衛のまことをも巻き込んでいった。 ざっくりとまるで袈裟斬りにあったかのような大きな傷を負い、まことはそのまま荒れ狂う海へと引きずり込まれてしまう。 だが千歳との対話が引き換えとなり、海面で静止した怪物と相対できる時間が生まれている。 誰よりも早く飛翔し、さりあは人魚へと詰め寄った。 「蝶のように舞い、蜂のように刺す猫になるにゃっ!」 その腕が炎を帯び、拳を捻ってクローで薙ぎ払う一撃を見舞う。 僅かにタイミングをずらし、リセリアが海面をまるで地面のごとく足場にしながら、蹴るように跳躍する。 「食料にも食料の意地がありまして――」 抜群のバランス感覚で体勢を整え、連続した突き、斬り、払い、跳ね上げ、振り下ろしを人魚へと浴びせた。 二人から遅れて接近した葛葉は、その怪物の容貌から弱点となる鰓の類を探す。 だが人魚は明らかに地球の生命体とは異なる次元の存在であり、その常識は通用しなかった。 その身体の殆どが硬い鱗に覆われているのを見て取り、咄嗟に葛葉は唯一鱗の覆われていない箇所――瞳へと狙いを定める。 「我が拳で狙い撃つ……!」 事前に千歳との会話に気を取られた隙を突いたことで、人魚の対応が僅かながらに遅れた。 葛葉の輝くオーラを纏った一撃が、その左目を貫く。 痛みに仰け反る人魚へ向け、更に後方から茉莉の魔光が襲う。 四重なる力によって、次々との身体が切り裂かれていく。 京一はそれに合わせて式符を鴉へと変化させ、人魚へと飛ばした。 「海面からは逃がしません」 ほぼ同時に、モレノからも鴉が飛ぶ。 「#000000、漆黒のワタリガラス!」 二匹の鴉が人魚へと命中し、それによって人魚の顔色が見る見る内に変貌した。 怒りに駆られ、その標的を船の上を飛ぶ彼等へ切り替える。 まことは自身の傷が、かなりの深手となっているのに気づいていた。 それでも運命を手繰り寄せた事で海面から飛び上がり、船上へと復帰できたのはまこと持つ鮫の因子の力である所が大きい。 もし陸上の生物の因子を持っているのなら、あの荒波に抗うことは難しかっただろうから。 「さて、どうしてくれるか……」 呪印を手早く組むと、まことは怪物を束縛しようと試みる。 だが怒りに駆られた人魚はその呪印を退け、残った片眼で鋭く後衛の面々を睨みつけた。 『喰らい尽くしてくれるわっ!!』 ●藻屑 あまりの怒りに我を忘れた人魚は、自身の周りを飛び回る者たちを無視する。 そのまま双方の腕で海面を叩き、再び二つの巨大な波を船の方向へと放つ。 だがその狙いは船本体ではなく、その上を飛ぶリベリスタたちに向けられていた。 飛翔する衝撃が重なり合い、回避しきれずに直撃を受けたモレノは、大きく吹き飛ばされて甲板へと叩きつけられる。 その状態で彼が意識を保ち続けることは、自身の運命を開放しない限りは難しかっただろう。 同様に近くにいた京一、茉莉、リオンも強かに手傷を負わされ、既に傷を負わされていたまことがその場で意識を失って倒れ込む。 しかし人魚が船よりも彼らへの攻撃を優先した結果、まおと千歳が必死に操縦して船体へのダメージを最小限に抑えきっていた。 「船は大丈夫、一生懸命頑張るよっ!」 千歳の明るい声が拡声機越しに仲間へと響く。 続けて彼女は操縦をまおに任せ、意識を失った二人を船内へと運び込もうとしている。 そして人魚が怒りで我を忘れ、本来最も先に攻撃しなければならない対象を無視したこと――これは致命的な失敗へと繋がってゆく。 さりあが再び大きく踏み込み、業炎撃という名のねこぱんちを繰り出す。 「自慢の速度を最大限に生かすにゃっ!」 速く、もっと速くとばかりに火炎の拳が襲い、人魚は出血を強いられた。 同じく速さで双璧を為すリセリアが詰め寄り、海面を足場に大きく飛び上がった。 「――そんな簡単に食べられる程、私は安くありません」 ギアを上げた彼女の連続攻撃は数を増し、人魚にこれ以上の攻撃を許させない。 そして葛葉は残るもう一方の瞳へと狙いを付けていた。 「これであれば、少々堪えるだろう……!」 闘気をオーラに変え、大きく繰り出したその一撃で、人魚の視界を完全に奪い去る。 両眼を失い防戦一方となった人魚は京一の鴉に打ち抜かれ、怪物は視界を失いつつも尚、怒りを途切れさせることはない。 茉莉の四重奏が呼応して、怪物の断末魔を近づけさせる。 リオンは二人の力が途絶えることのないよう、自身の精神力を分け与えていく。 「そろそろ翼の効果が切れる。一気に倒すんだな」 計ったかのような正確さで時間を仲間たちに呼びかけ、押し寄せる波の如く攻勢に出るリベリスタたち。 最早、この戦闘の勝敗は誰が見ても明らかになっていた。 「……人魚を倒したからと言って、その肉は食べたいとは思いませんね」 沈みゆく人魚を前に京一が言葉にしたのは、名高き八百比丘尼の伝承を思い出したからだ。 その死肉を口にしたことで、不老不死となった娘の物語。 海の藻屑へと消えていく『人魚』――この醜悪な存在の死肉を食らいたいと思う者が、果たして現れるかどうか……。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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