●戯れる少女達 「……以上が現状の報告です」 黄泉ヶ辻のフィクサード、ミランダ・鍵守(-・かぎもり)は、幹部に対して報告を行っていた。背中を一筋の冷や汗がつたう。 「くすっ、お姉さま。どう思う?」 ミランダの前にいるのは、黒いゴスロリ姿に身を包んだ紫色の髪をした2人の少女。同じように愛らしい表情が並んでいる。 神秘業界において、見た目が強弱の指標にならないことは、最早常識だ。だが、少なくとも相手が主流7派が1つ、黄泉ヶ辻の幹部であることは、彼女らの実力を示している。 「そうね……。アークや六道派との交戦成績、決して芳しくは無いようだけど?」 「アレらはプロジェクト『カーニバル』にとっては副産物。最終目標であるものにとっては眷属に過ぎません。むしろ、完全に制御出来ている証拠と判断していただきたい所です」 「お姉さま」と呼ばれた少女が気だるげに質問をする。ミランダは表情の変化を押さえ込み、淡々とそれに答えた。その直前の表情は、痛いところを突かれたというものだったが。 ミランダの表情に満足したような微笑を浮かべると、「お姉さま」はさらに質問を続ける。 ミランダにしてみると、召喚出来る「もの」の戦闘力はそれ程重要では無い。しかし、組織を納得させる成果として、戦闘力は必要だ。「お姉さま」はちくちくとそこを突く。自分が嬲っているネズミは、この計画に強い情熱をかけていると知っているから。 「くすくすっ、その辺にしてあげましょ、お姉さま。あまり苛めちゃ可哀相よ」 「それもそうね。計画の最終段階も近いそうだし、今更変更は効かないもの」 しばらく問答が続いたところで、そろそろ飽きたという事もあってか、ストップが入る。ミランダは微動だにしない。ここで変に機嫌を損ねるような真似をしても意味は無い。 「それでは、これで失礼致します」 「えぇ、次には良い報告が聞けることを祈っているわ」 双子の少女達の笑い声を背に、ミランダは部屋を出る。 双子にとって、プロジェクト「カーニバル」との関わりは戯れに過ぎない。だが、ミランダにとっては何よりも重要な計画だ。何があっても、突き進むだけだ。 ●死者の顎へと 4月も終わろうとするとある日、リベリスタ達はアークのブリーフィングルームに集められた。そして、その前にいる『運命嫌いのフォーチュナ』高城・守生(nBNE000219)は集まったメンバーへの説明を始めた。 「これで全員だな。それじゃ、説明を始めるか。あんたらにお願いしたいのは、とあるフィクサードの起こす事件の阻止だ。知っている奴もいるか? 黄泉ヶ辻のフィクサード、ミランダ・鍵守って女だ」 その名前に聞き覚えのあるリベリスタがちらほらと反応を見せる。閉鎖主義で知られる黄泉ヶ辻派。そこに属し、サバトじみた儀式でアザーバイドの召喚を行うフィクサードだ。ジャガーの頭を持つ獣人、鳥の頭を持つ獣人を召喚し、使役していたという。 現在、その正体に関しては調査中だ。しかし、絞り込めるまでにそう時間は必要とするまい。 「この女が、今度は大量のエリューション・アンデッドを暴れさせようとしていることを、万華鏡が感知した。もし、これが開放されたらかなりの被害が出る、絶対に止めてくれ」 エリューション・アンデッドは、どうやら以前の被害者同様、フィクサードの実験に供されたものらしい。それをあえてエリューション化させ、自分の陰謀のために使おうというのだ。当然、リベリスタと比べればそれ程強い相手では無い。しかし、如何せん数は多いし、何より一般人相手に被害を出すには十分過ぎる力を持っているのだ。決して放置できる事態では無い。 「場所は地方の廃病院だ。どうやら、使うものがいなくなったのを買い取ってアジトにしていたようだな。そして、エリューション・アンデッドに指示を飛ばすため、ミランダ自身もいる。やり方を考えれば情報や本人の身柄も確保できるだろう。その辺の裁量はあんたらに任せる」 状況を上手く利用すれば、得られるものは大きいだろう。しかし、相手もそれは重々承知しているはず。油断すると、思わぬしっぺ返しを喰らうだろう。目的を見失わないよう、十分に気を付けねば。 「説明はこんな所だ」 説明を終えた少年は、その鋭い瞳で睨むように、リベリスタ達に送り出しの声をかける。 「あんた達に任せる。無事に帰って来いよ」 ●闇の中の妖女 「ふぅ……やっぱり、あの娘達と話すと疲れるわね」 戻ってきたアジトで、1人ごちるミランダ。周囲に誰もいないこともあって、ついつい豊かな胸元をはだけるような服装になってしまう。 幹部であるあの少女達は、どうにも苦手だ。それでも、『狂介』相手に報告するよりかはいくらかマシなのだろうが。 一段落してから、アジトに封印しておいた死体を解放しながら、今後について考えを巡らせる。 プロジェクト「カーニバル」の決行は、そう遠くは無い。やり切る自信もある。問題はアークだ。神秘隠匿を得意とするミランダだが、神の目を前にそれがどれ程の効力を発揮出来るかは定かでは無い。個人レベルならともかく、さすがに最終段階に至っては隠しようも無いだろう。 だからこそ、アークの戦力に対抗する地力としてが必要だ。そのために、これらの『リサイクル』が出来るのは本当にありがたい。 「ここがバレなければそれに越したことは無いけど……バレた場合には、そうね。フフッ、ここで返り討ちにするつもりで準備位はしておこうかしら」 普段使用している神秘隠匿の装備ではなく、自身が戦う際の準備も整えるミランダ。顔に浮かぶ笑みは艶っぽいだけでなく、凄惨さも感じさせる。 そして、夜が訪れる。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:KSK | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 2人 |
■シナリオ終了日時 2012年05月05日(土)22:23 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■サポート参加者 2人■ | |||||
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● 「『カーニバル』か……黄泉ヶ辻は何が目的なんだろうね」 夜の闇の中、『執行者』エミリオ・マクスウェル(BNE003456)は、廃病院を睨んでそっと呟く。長い白髪が風に揺れた。視線の先にある廃病院は、世間的には放棄されたことになっている。しかし、実際の所は、フィクサード組織――主流7派の1つ、黄泉ヶ辻――がアジトとして使用しているのだという。 「何を企んでるかは分からないままだけど、それでも思い通りにはさせないわ」 エミリオの呟きに答えたのは『罪人狩り』クローチェ・インヴェルノ(BNE002570)だ。彼女はこの中にいるというフィクサード、ミランダ鍵守と交戦経験があり、その事件にも幾度か関わっている。まだなぞの答えは見えていない。だが、その陰謀を潰していけば、見えてくるものがあるはずだ。 (ロズも前に、黄泉ヶ辻の事件にかかわりました。カーニバルがもしその件に繋がるなら、たいへんなことです) 『祓魔の御使い』ロズベール・エルクロワ(BNE003500)も同様に黄泉ヶ辻のフィクサードと戦った経験がある。その時のフィクサードもアザーバイド、それもミラーミスの落とし仔の召喚を目論んでいた。今回の件とは符合する点が多い。 「アザーバイドの召喚か、気に入らん。他所からわざわざ呼び寄せるなど正気の沙汰とは思えん」 その卓越した探査能力で廃病院の中を伺っていた『ナイトビジョン』秋月・瞳(BNE001876)は、どこか)不機嫌そうな様子だ。彼女に言わせれば、世界に存在する神秘は既に溢れんばかり。これ以上、よそから持ってくる必要など無いほどだ。メタルフレームに変質した顔からは想像するしかないが、その口調からは怒りを感じる。 「正気ではないからフィクサードなのだろうがな。……よし、中の様子は掴めた」 瞳が精神を集中すると、リベリスタ達の頭の中に廃病院の中のイメージが広がる。 そこには死者がいた。 死者は動かない。話さない。 しかし、その原則はここでは通用しなかった。 見えざる神秘の力により、彼らは動かされ、外から来るだろうリベリスタに対して対抗する準備をしているのだった。こうした死者の在り方、そして、それを強いるフィクサードに対して、リベリスタの心の内側から怒りが沸き上る。 「実験台の末のゾンビだろうけど、ここにいるのが全ての犠牲者って訳でもないんだろうな……」 淡々と感想を述べる『弓引く者』桐月院・七海(BNE001250)。 怒りの感情すら戦いに集中する心の焚き木と変え、黒白に塗り分けられた弓を構える。 「ここまで大量のE・アンデッドを生み出すか……流石に厭になるな」 言葉とは裏腹に、安羅上・廻斗(BNE003739)の鋭い瞳に写る感情は、ただただ怒りだ。大量にいるエリューションに怒っているのではない。このエリューションを生み出したフィクサードに対する怒りだ。そして、この怒りを鎮める手段は、原因となったフィクサードを倒すことだけだ。 「自らの実験の為に死者を弄び、今もまた陰謀の為に利用しようとしているのね……。思う事は多々あれど、このまま見過ごす事など出来ないのは確かだわ」 『紡唄』葛葉・祈(BNE003735)は決意を秘めた表情で祈りを捧げる。すると、小さな翼が舞い降り、リベリスタ達の体がふわりと宙に浮く。 「来たれ、大気中に満ちるマナよ。我が内を駆け巡り、力となれ」 リリィ・アルトリューゼ・シェフィールド(BNE003631)が詠唱を紡ぎ上げると、彼女の全身の魔力が活性化される。赤いツインテールを軽く揺すると、他のリベリスタを倣って、翼の加護の力を借りて飛び立った。 「今は私に出来る事を成しましょう。そう、死せる彼らに安息を」 キッと病院の方角を睨むと祈も、白い翼をはためかせて死者の蠢く戦場へと飛び立つ。 そう、この戦いは清めの戦いでもある。 邪悪な妖女に死後も囚われる哀れな魂を救うための戦いでもあるのだ。 ● 「フフ、いきなりわたしのいる所に来るなんて。せっかちなんだから、もう」 作戦通り、2階から侵入したリベリスタ達がエリューションと交戦している所に、ミランダが姿を現す。最初に遭遇したとき同様、やや露出度が高いドレスをその身に纏っている。以前と違い、その手に握られているのはナイフではなく杖。ホーリーメイガスである彼女としては、戦うためのスタイルで来ているのだろう。 部屋の中では既に幾つかの死骸が転がっている。リベリスタ達によって討ち果たされたもの達だ。正直なところ、1体1体の戦闘力は話に聞いた通り、それ程高くない。同数で戦うことが出来れば、負けることは無いだろう。 ミランダと遭遇する前に数体のエリューションを屠ることが出来たのは幸いだ。彼女の支援があれば、エリューション達の耐久力は格段に跳ね上がってしまっただろうから。それでも、彼女から感じるプレッシャーは、リベリスタ達を警戒させるに十分だった。そのプレッシャーを押し返し、ロズベールが鉄槌を振るい、廻斗がサーベルを閃かせると、剣閃と共に闇が戦場を貫く。 「死者に安息を……闇のとばりの先は、主の下ですよ」 「貴様の計画はもうおしまいだ。諦めて洗いざらい話すんだな」 「フフ、怖い怖い。大した怒りよう。わたしのやったことへの義憤ってクチじゃなさそうね。エリューションに大事な人でも殺されたとかかしら? だったら、ごめんなさい、思い出させちゃって」 からかうように笑うミランダ。 廻斗の瞳が鋭さを増す。 「居たわね、諸悪の根源。貴女の計画はここで潰させてもらうわよ!」 その隙を突いてリリィの紡ぐ魔光がミランダを縛り上げる。 ミランダは痺れて動けない自分の体を見ながら、やれやれといった様子でため息をつく。 「諸悪の根源とはひどい言われようね。わたしは一介の研究者よ? わたしなんかが諸悪の根源だったら、歴史上の科学者は全てが悪人よ……ぐふっ」 からかうように言葉を吐き出すミランダの腹に、七海の放った呪いの弾丸が突き刺さる。さすがにこれはたまらなかったのか、彼女は血を吐き出す。 「いくらホーリーメイガスと言えど、自身がそれではどうしようもないでしょう? 二度目でしょうか? ミランダさん。今度は逃がしませんよ」 真剣な瞳をミランダに向ける七海。この上なく決まっているのだが、自分の腹に貼り付けた『狂介』と書いた半紙が全てを台無しにしている。 「さすがに、定石を分かっているじゃない。やっぱり、アークの設立と『カーニバル』の準備が重なったのは、わたしの最大の不幸だわ。ただ……」 一息吐いて、自分の劣勢すらも笑い飛ばすような笑みを浮かべるミランダ。 「それは止めておくことをお奨めするわ。アークじゃ知らないけど、黄泉ヶ辻の中で同じことをしたら、命の保障は出来ないから」 「そんなこと言っている余裕あるのかな? 実験体にされた彼等の痛みや苦しみ……それを纏めてそっちにお返しするよ!」 エミリオが十字架型のランチャーを構えた時だった。瞳の感覚が敵の増援を知覚した。 「いや、待て。下から増援が上がって来た。これを待っていたのか?」 「あら、バレちゃった? フフ、そうでも無ければ、こんなくだらないおしゃべりに付き合うはず無いでしょう?」 下から上がって来た死者の群れが、気付くとリベリスタ達の後背を取っていた。リベリスタが油断していたと言うのは酷だろう。目の前の女フィクサードの仕業だ。ミランダは自身を意識させることによって、エリューションに対する対処を遅らせたのだ。 そして、いつの間にかミランダを縛っていた呪縛は解けている。リベリスタ達は再び拘束せんとするが、今度はエリューションがそれを妨害する。 そして、瞳はさらに地下からもエリューションが近づく気配を察知していた。 下手に時間をかけると、リベリスタ達が想定していた最悪の事態を引き起こしかねない状況である。 だから、リベリスタ達は覚悟を決める。ここが正念場だ。 「目的を聞いても素直に教えてくれると思ってないわよ」 「フフ、短い付き合いだけど、分かってもらえて嬉しいわ」 愚者の聖釘を握り直すクローチェと、それを見てほくそ笑むミランダ。 「だからまずは貴女を倒す……そう何度も会いたくないからね」 そして、再び廃病院の中に激しい戦闘音が響くのだった。 ● そこからの戦いは凄惨なものとなった。 リリィが思った通り、持久戦を強いられる形だ。 死者の肉体を借りたエリューションの攻撃力そのものは大したことがない。しかし、それなりの耐久力を持ち、数も多い。その数を前に、耐久力に劣る瞳は倒れてしまう。 加えて、ミランダは優秀なホーリーメイガスだった。彼女が清らかな存在に呼びかけて響かせる福音は、その力の源と関係無しに屍の傷を塞いでいく。 なんともおぞましい姿だ。 この女は、自分のために死者を弄び、聖なる力すらもそのために用いている。 その景色に強い怒りが沸き上り、倒れかけた廻斗の体を引き止める。 「まだ……だ」 振るわれたのは刃か、廻斗の怨念そのものか。 「……アンデッドは全て滅ぼし、還す。そして首謀者には……裁きをくれてやる」 廻斗の前にいたエリューションがどろどろに溶け落ちる。 その横で、『鋼鉄の戦巫女』村上・真琴(BNE002654)の叩き付けた盾が、エリューションを潰し、派手に血を飛び散らせる。 それでも、死者達は無表情にリベリスタ達に襲い掛かる。 自我など既に無い。彼らはミランダに付き従う人形でしかないのだ。 その爪が前線で舞うように戦うクローチェを襲おうとする。 「危ない!」 はたして、エリューションの爪が刺さったのはエミリオだった。 「約束したよね……何かあったら僕が必ず守る……」 「うん……ありがとう」 血を流して倒れるエミリオ。 クローチェはそれを見届けると、キッとミランダを睨みつける。そして、ナイフを手にエリューションの中に切り込んでいった。一層スピードを上げてエリューション達を切り刻んでいく。あまりの速さに、舞い散る血が宙で静止しているような錯覚を受ける。 「どんな計画を企んでても、アークは決して貴女達に負けないわ」 怒りが刃の速度を加速させていく。一振りごとにエリューションが倒れ伏して行った。 「癒しの力よ。――貴方達に、誰もやらせはしないわ」 そして、戦場に再び福音が鳴り響く。ミランダの力によるものではない。 呼んだのは祈だ。彼女の祈りはミランダの力に比べると、遥かに弱々しい。それでも、彼女は諦め切れない。手を伸ばすことを止めることが出来ないのだ。 それは小さな祈り。だが、響いた歌はリベリスタ達に力を与えた。 「死者は火葬と相場が決まっている物よ。燃え尽きなさい!」 リリィの叫びに応じて、派手に爆炎が舞い踊る。それによって、この場に残っていた死者の半数以上が動きを止める。まだ、地下に残っていたエリューションは現れていないが、リベリスタ達は窮地を脱したことを感じていた。 そして、ミランダもまた、別の計算をしていた。 地下のエリューションがやって来れば、また数で勝ることになる。だが、既にリベリスタは警戒しており、先ほどのような成果を上げることはあるまい。むしろ、総力戦になれば自分が討たれる可能性もある。アザーバイドをここに連れて来ることが出来なかったことが悔やまれるが、こればかりは致し方あるまい。 「逃げるんですか?」 祈はミランダの気配が変わったのに気付いて呼び止める。それに対して、フィクサードは肩をすくめて答える。 「わたしの目的はあくまでも『カーニバル』の遂行。あなた達を殺すことじゃないもの。そのためだったら、この程度、恥でもなんでもないわ。それじゃあね」 翼を広げて窓から逃げ去ろうとするミランダ。しかし、そこに言葉を投げかけるものがあった。 「ミラーミスの子の召喚……それがあなたのカーニバルですか?」 ロズベールの言葉にミランダが一瞬凍る。 そこに七海の矢が突き刺さる。 「言ったはずですよ、逃がさないと」 「くっ……そういうわけには行かないのよ。このために、どれだけの時間を使ったと思っているの……」 矢を引き抜いて、ミランダは再び翼を広げると、夜空に舞い上がる。 「『テスカトリポカ』……ミラーミスの仔の召喚と制御……後一歩なんだから……邪魔はさせない!」 今までの余裕ある態度ではない。感情を露にしたミランダは、痛みをこらえて飛び立った。 追いすがろうとするリベリスタ達。しかし、その時、地下室にいたエリューションが2階にたどり着く。 逃げたフィクサードを追おうとするリベリスタと、妨害しようとするエリューションが激しくぶつかる。 そして、エリューションを倒し終えた時、夜の闇の中に、翼は消え去っていた。 ● ミランダが逃げ去った後、残った廃病院の調査が行われた。 廃病院の中には、建物を爆発させる準備があり、フィクサードがリベリスタを生かして返すつもりが無かったことが見て取れた。 そして、この場にいたエリューション・アンデッドは、ミランダが望むリンク・チャンネルから受けた力の余波でエリューション化したものだと判明した。『K2』小雪・綺沙羅(BNE003284)に言わせると、今までに現れた獣人達と同じ波長パターンを検知したらしい。おそらくはロズベールが遭遇したものとは別系統なのだろう。 最後に、処分し損なったと思しき資料も発見された。暗号化されているが、1つ、都内に重要拠点と思しき地点が発見された。 ミラーミスの仔の召喚を目論むフィクサード、ミランダ。 その闇のヴェール、剥がれる時は近い |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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