●File11. 幽霊の出るマンション 某県某市。ここにそのマンションは存在する。 かつては沢山の世帯が住んでいたこのマンションであるが、今は立ち寄る者もいないほどに荒れ果てている。 このマンションでは頻繁に幽霊の目撃証言があるという。 そこで我々取材班はカメラを持参、撮影を試みた。 そのカメラには驚きの映像が残されていたのだ。 それではご覧頂こう。 (朽ちたマンションの通路に作業服を着た青白い男が立っており、カメラを恨めしげに見ている) ――お分かりいただけただろうか? それではもう一度見て頂こう。 (再び同様の映像が映し出される) 恨めしげにカメラを見つめる人物。このマンションにおいて不幸にも亡くなった霊なのだろうか。 今もまだ、このマンションにこの男は存在しているのかもしれない…… ●ブリーフィングルーム 「――という特番が以前にあったのですけどね? 皆さんの仕事です、と言われた時点でわかりますよね?」 アークのブリーフィングルーム。『黒服』馳辺 四郎(nBNE000206)は、何が楽しいのかとても満面の胡散臭い笑みを浮かべながらリベリスタへと説明をしている。 「はい、幽霊の正体見たりエリューション、ですか? あの幽霊は万華鏡が察知しているのですよねぇ。つまりただのE・フォース。ああ、風情がないったらありゃしない」 昔は枯尾花が幽霊の正体であったが、現代においてはエリューションなのだろうか。あるいは過去にもエリューションだったのかもしれないが。 「ああ、でもあそこが心霊スポットだというのは本当ですよ? 私の番組でもしばしば取り扱うことがありますからねぇ。 心霊スポットであるという噂が先行し続けた結果自然発生したエリューション、だからフォースですかね」 割と忘れがちではあるが、四郎の本業は霊能者である。それもそこそこにテレビ出演をしている。本物かどうかは不明ではあるが、職業柄そういったものには詳しいのだろう。 「そのせいで肝試しに使う奴がちょくちょくいましてね? 別に肝試しなら害はないのですが、エリューションがいるとなるとそうもいかないでしょう? ほら、建前上」 何故建前上をつけたのか。ともかく、わかりやすく言えば。 エリューションのいる場所で肝試ししている奴がいたら連れ出してね。四郎より。 こういうことである。 「エリューションは幽霊らしい動きをしてくるらしいです。くれぐれも気をつけて下さいね? 心霊写真とか撮るのはやめてくださいよ? 私の除霊の手間増やすとか簡便してください、ハハハ」 ――怖いことを言わないで欲しい。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:都 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年05月05日(土)22:32 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●肝試し 「いやー、やっぱここ雰囲気あるよなー」 「有名なスポットだからなぁ。まあ俺は別に怖くねーけどな!」 二人の少年が廃墟の中を歩く。 彼らは地元の高校生である。現在いるのは地元でも有名なマンションであった。 いや、元マンションというべきだろう。このマンションは先ほども述べられたように廃墟となっている。かつては多数の居住者を迎え入れる為の施設であったが、今では崩壊し人の住むような環境ではない。 今となってはこの施設は幽霊の噂の絶えない心霊スポットとなっている。それ故に少年達のように自らの勇気を試す為、怖いもの見たさ故に訪れる者も絶えないのだ。 二人は奥へ奥へと進んでいく。堂々と、だが多少のおっかなびっくりといった風を漂わせた歩調にて。 「……ん?」 「? なんだよ?」 「いや、今何か声が……」 「おいやめろって」 少年のうち一人の耳に何かが届いた。気のせいかもしれない。だが、確かに少年の耳に……というよりは、脳裏に響いているのだ。 (くすくす……くすくす……) 女性の笑い声のようなものが、響いている。見る見る顔色の悪くなる少年。 (貴方達も……ああなりに来たのね……?) 聞こえる。その言葉は確かに少年の頭に直接響いてくる。共に歩く少年もまた、その様子に若干の怯えを見せ始め……二人の視線の先に、変化が現れる。 「……こんな所まで、ようこそ」 「!?」 突如目の前に一人の男が現れる。それは聞こえる声の指す、『ああ』なのだろうか? 年の頃は少年達と変わりはあまりない。だがその表情はなく、どこか浮世離れした雰囲気。言葉に抑揚はなく、現実感とはほど遠い空気を漂わせていた。 「な、なんだよお前……」 少年は思わず問う。だが、その言葉に眼前の男は応えることはなく、ゆらりと二人へ歩を進める。 荒れ果てて瓦礫の転がる足場をものともせず……まるでそこが平地であるかのように。滑るように音もなく近づく男に少年二人は後ずさる。 ――その二人の後ろに新たな気配が生まれた。 「!?」 いきなり現れた気配に二人の少年は引きつった顔で振り向き……そこにいる存在の異質さを目の当たりにする。 人の形はしているのだろう。だが、細部がぼやけ定かではない。誰かであって誰かでないような、その雰囲気は緊張状態の二人に恐怖を与えるには十分であり…… 「……此処から……立ち去れぇ!」 低く押し殺されたような怒声。それを聴いた瞬間に二人の張り詰めた感情の糸は切れ、爆発する。 「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!」 「ひいいいいぃぃ!」 絶叫を上げ、現れた気配の脇を強引に潜り抜け。弾かれたように二人の少年は走り出し、消えていった。 「……こんなものでいいのかな? 一応外に逃げてるみたいだけど」 「大丈夫でしょう。外へ向かっているのなら、戻ってはこないでしょうし」 立ち塞がっていた少年『不機嫌な振り子時計』柚木 キリエ(BNE002649)が千里を見通す目で状況を見、発した言葉に対し、『朔ノ月』風宮 紫月(BNE003411)が答える。 先ほどの脳裏に響く声はまた紫月がテレパスの力によって送った演出。そう、ここには幽霊など存在はしていない。 「幽霊の正体みたり、エリューション。か。夢の無い話だ」 安羅上・廻斗(BNE003739)がつまらなそうに呟く。背後に立つ謎の男は、幻視を利用した彼であった。幻視は完全に姿を変えられるほど便利なものではないが、不安感を煽る程度のことなら出来ない事は無い。神秘慣れしていない相手であれば、だが。 「でもお化け退治はするんですよね? そんなこと実戦でやるとは思っても見ませんでした」 ひょこりと影から現れたのは白いシーツのような古典的なお化け。いや、白いシーツを被った『リベリスタの卵』大石・よもぎ(BNE003730)。 リベリスタ達の目的はエリューションを討伐することである。つまり、ここにはお化けはいるのだ。ただしエリューションという形ではあるが。 「まったくみんなお子ちゃまだよねー、肝試しなんてとっくに卒業しちゃったよー」 昔はしていたのだろうか。そんなことを言う『おじさま好きな少女』アリステア・ショーゼット(BNE000313)もまた、髪を乱して血糊などをつけ、脅かせる体勢である。どことなくわくわくしてるような雰囲気もあるが、卒業したとは言いつつも脅かすことにはわりと乗り気なのだろう。 「他には見当たらないね……よし、エリューションを探そう。彼らにだけ任せるわけにもいかないし」 キリエの言葉に皆が頷く。彼ら以外の同行者はすでにターゲットの捜索を行っている。民間人がいないのならば本来の仕事に戻るだけだ。 心霊スポットに現れた幽霊のエリューション。噂を現実にするかのようなその存在を、リベリスタ達は狩る必要があるのだから。 ●お化け屋敷 「この辺りにエリューションはいなかった、と」 確認の独り言を呟きながら『冥滅騎』神城・涼(BNE001343)は廃墟の中を彷徨う。 他のメンバーが一般人を追い払ってくれている間、涼は廃マンションの中を探索していた。 今はその姿はないが、確かにこの辺りのどこかにエリューションがいるのは確かなのだ。それを釣り出すか、見つけ出すか。なんらかの手段で捕捉してからが、涼の本領発揮である。 パリーンと、どこかから澄んだ破砕音が響いた。ガラスが割れるような音。その音に涼の意識が向けられ、音のしたと思われる方角を見た時――それは涼の目に飛び込んできた。 一人の少女が佇んでいる。その少女は線が細く、華奢で儚げ。歳の頃は小学生ぐらいだろうか? そのような少女がこのような時間にいるというのはあまりよろしくはない。 肝試しのメッカといえども、やはり肝試しの本領は夜中である。そのような夜中に小学生ぐらいの少女が一人で出歩くのはオススメできない。ましてや心霊スポットに。 いや、今はその事はどうでもいい。何故ならばもっと差し迫った問題が視界には存在していたのだから。 ――その少女の後ろに佇む、一つの人影。土木か、電気工事か。そういった作業服に身を包んだ人影は、話に聞いていたエリューションと一致する。 「……危ねえ!」 どうやら仲間達のチェックが追いついていなかったのだろう。少女とゴーストの間に、涼は割り込み叫ぶ。その速度は常人を凌駕する早さであった。 「ここから出ろ! 早く外に行くんだ!」 涼の言葉に、少女にはエリューションが見えていないのか動じる事もなくこくり、と頷く。そのまま少女は言われるままに、入り口のほうへと去っていく。緩やかに、あわてる様子もなく。 少女がいなくなると同じぐらいのタイミングに、ゴーストが涼へと飛び掛ってくる。その目は暗く、厳密には怨念など持ってもいないというのに恨みをもって襲い掛かるように見えた。 「こいよ、エリューション!」 涼は手に愛剣を呼び出し、迎え撃つ。魔を斬る刃であるその剣、『紅魔』にとって幽霊は相応しい相手と言えるだろう。手にした刃を涼は振り回す。その刃は幻の如く揺らぎ、霊体であるゴーストに対しても確実な手応えを生み出した。 だが、それでゴーストは怯まない。飛び掛るゴーストの手が涼に微かに触れ、ぞくりとした感覚が全身を駆け抜ける。 生気が吸われ、身体から活力が抜けていく。まともに触られていたら、それはもっと大きな影響を涼に与えていただろう。 ――そのゴーストを、突如漆黒の刃が切り裂いた。 「ア゛ア゛ァァァァ!」 苦悶の叫びを上げ、ゴーストが涼から物凄い勢いで飛び去る。 「そう在る事を望まれたが故に誕生した存在、ですかね……」 通路の影より現れたのは『星の銀輪』風宮 悠月(BNE001450)。漆黒の刃を生み出した本人であり、千里を見通す目を持つ彼女。涼の交戦の気配を察知し、ここまでやってきたのだ。 「けれども誕生してしまったが故に滅ぼさねばならない存在でもある。ある意味では哀れな存在なのかもしれませんね……」 同情か、それともただの考察か。悠月は離れようとするゴーストに対し、さらに漆黒の刃を叩きつける。命を収穫するその魔力の大鎌は容赦なくゴーストを刻み、その存在を削り取っていく。 「イ、イヤダ……!」 自らを削り取られる苦痛、恐怖。それらを感じたのか、それを演じる模倣なのか。ゴーストはずるりと地面に潜り、戦線から逃げ出そうとする。 「まて、逃がすか!」 そこに涼の刃が叩きつけられる。だが、一瞬早くゴーストは地面に潜り刃はコンクリートで固められた床へと傷をつけるのみとなった。 「大丈夫ですよ。一度捉えたからには決して逃がしません」 微笑する悠月。その目は今もまだ逃げるゴーストを捕捉し、逃がさない。千里が見えれば全てがわかる。ゴーストの行動など今の彼女にとっては赤裸々に見えているのだ。 ――一方、同様に手分けしてリベリスタ達は探索を行っていた。 目標は一体ではない。三体存在しており、その所在は全て不明。ならば分散して見つけ出すのが手っ取り早い。 「これで釣れたらいいのですけど……」 よもぎは手にしたコンクリート片を床に投げ捨て、呟いた。 眼前には叩き割られた窓ガラス。大きな音を立てて存在をアピールすれば向こうから現れるのではないか。そういった考えの下に行われた行動である。 よもぎは周囲を見回し、敵の接近に備える。装備したゴーグルのおかげで、夜であろうとも視界には問題はない。あとは釣れてくれればいいのだけれど……。 そのよもぎの足を、冷たい何かが掴んだ。 「ひっ!?」 掴んだ存在が、ずるりと地面から這い出す。作業服を着た幽霊のような姿が現われ、掴んだ足から生気を吸い出す。 活力が失せ、身体が脱力する。虚脱した肉体は何かに縛られたかのように動かず、地面によもぎはへたりこむ。 「あ、あ……」 見下すゴースト。暗い瞳がよもぎを見つめ、取り殺そうとせんばかりの殺気を示す。 「おっと、そこまでです」 その時、声が響き黒い光がゴーストを打ちのめした。 危険を避けるためにゴーストが離れ、攻撃の元を睨みつける。 「夜目が利くと肝試しというよりかくれんぼのようなのですが。かくれんぼならば、姿を現したら負けですよね?」 視線の先に現われたのは長身に漆黒のポニーテールを靡かせた人物。ユーキ・R・ブランド(BNE003416)は、勝手な事を言いながらも現われる。 「風情がないのはよろしくない。早く終わらせるとしましょう」 手にした槍を真っ直ぐゴーストへと向ける、ユーキ。その間によもぎは身体の自由を取り戻し、距離を取りつつ他のメンバーへと連絡を飛ばす。 「幽霊のような存在ならば死人らしく大人しくして貰いましょうか!」 ユーキが身に纏った闇を開放する。解き放たれた闇は漆黒の霧となり、ゴーストへとまとわりついてその存在を縛り付ける。 怨念をも上回る呪詛がゴーストを蝕み、じわじわと破滅へと向かわせる。だが、エリューションもまた大人しくしてはいなかった。 「ユーキさん、右に!」 よもぎの叫びが響き、光条が夜闇を切り裂いた。 右の壁より別のゴーストが現われ、ユーキを狙っていたのだ。よもぎの弓より放たれた光の矢はゴーストを貫く。リベリスタとして駆け出しである彼女の一撃は決して威力は高くは無いが、少なくとも不意を突こうとした目論見は打ち果たされる事となる。 わずかの間もなく、多数の足音が迫ってくる。別途探索を行っていたリベリスタ達がよもぎの連絡を受け、集まってきたのだ。 「お待たせ。早急に終わらせようか」 到着するなりキリエが手にしたダガーを投擲する。魔力を帯びたその短剣は的確にゴースト達を貫き、削り取る。抜き打ちとは思えない正確さであった。 「とりあえず治しておくねっ!」 アリステアが癒しの力を秘めた歌を響かせる。それはゴーストによって奪われた活力を補填し、再び立ち上がるだけの気力と体力を皆に充填する。 「……さあ、遊んで貰うぞ」 廻斗が漆黒の光を生み出し、ゴーストへと叩きつける。 神秘の技はあまり得手ではない彼ではあるが、ゴーストは物質的な力があまり通用しない。やむをえずの一撃ではあるが、それは一定の効果を示す。 「……やはり剣の通じにくい相手は苦手だ」 歯噛みする廻斗。だが、贅沢は言っていられない。それらは自らの未熟とし、今は出来る手段を行使するのみである。 「ギア゛ア゛ァァァァ!」 次々と放たれる黒の光条。その苦痛にゴーストは堪えきれず、悲鳴をあげる。 その叫びは心を抉るかのような感覚をリベリスタ達に与える。全身に怖気が走り、身体から力が抜ける。 「ちょっとあなた! うるさいってば!」 アリステアが文句を言いながら、戦場に光を撒く。その光に触れると全身の怖気が消え、再び身体は力が入るように戻る。 「少しだけじっとしていてくださいね」 「今、力を分けるよ」 紫月とキリエが即座に周りの仲間達に活力をチャージしていく。磨り減った精神が満たされるかのような感覚と共に、力を行使するだけの活力が満たされていく。 ゴースト達による、命を奪う力より。リベリスタ達の命を満たす力のほうが勝っているのだ。 「イ゛ダイ……イ゛ダイ゛ィ……!」 その最中。新たなゴーストが戦場へと飛び込んでくる。 涼と悠月に追われたゴーストが仲間を頼り、逃げてきたのだ。 ……いや、それは正確ではない。 「――さて、纏まりましたね。紫月、あとは任せました」 「! ……はい、姉さん」 後を追って悠々と現われる悠月の言葉に紫月が印を組み、術を練り上げる。その様にゴースト達は一様に逃げ出そうと床や壁、天井に散ろうとするが……時はすでに遅く。 降り注ぐ氷の雨がゴースト達を切り裂いた。 霊体は霧散し、空気に消えた。かくして心霊スポットの偽幽霊事件は終結を迎える。 ●バックステージ 「事が起きる前に解決したことは幸いですね」 「肝試しって『絶対安全なスリル』を楽しむためのものだもんね。本当に危ないことに首を突っ込むべきじゃないから、よかったよ」 戦い終わった廃墟の中。紫月が言い、アリステアが頷く。 「お化けなんているわけないしね。だってフォースもアンデッドもエリューションだし……」 心霊スポットの幽霊はエリューションであった。キリエの言うように。 少々風情もなにもない、酷く即物的な出来事。だが、それ故にリベリスタ達は解決しなくてはならなかったのだ。 結果的にこうして安全は確保され、一般人も無事だった。事は何事もなく。万々歳と言える。 「こうした催し物は新鮮だったのですけどね」 風情を求めたユーキはやはり残念そうである。尤も、夜目が利く為に肝試しにならないと残念そうだったのも彼女なのだが。風情とは難しいものである。 「だが一般人は逃がした。それならば十分だろう」 廻斗の言葉に涼が頷く。 「そうだな。俺も女の子一人が危ない所だったけれど。無事に家に帰ってればいいんだけどな」 「え?」 「え?」 涼の言葉に何人かが首を傾げる。 「? なんだよ、小学生ぐらいの女の子がいたんだよ。ゴーストに襲われそうなのを助けたんだけどさ。入り口のほうに行ってたから無事だと思うんだけれど」 「……私は入り口のほうにいたけれど、そんな子供見ていないですよ」 ユーキの怪訝そうな言葉。エリューションとの交戦もあったし、見落としたのだろうか。だが、それに続く言葉はそれをさらに裏付ける。 「――私の目には一般人は高校生の二人しか写っていませんが」 「同じく。他にいなかったと思うけれど、見落としたかな?」 悠月とキリエ。千里を見通す二人の目もまた、その少女の姿を捉えていなかったのだ。 「――え?」 涼の表情が引きつった。 ――幽霊事件は解決した。 だが、本当にあの少女は存在していたのだろうか。 ……その真実は未だに解明されていない。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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