●存在自体がツッコミ待ち オッサンは最強になろうと思った。 最強なのでまずコンビニを制覇する。 頭に娘のブルマを被って入店。 『幸せだから! 幸せだから!』と言いながら倒立して歩き、コーラを足でつかんでレジへオン。 『俺にチャージしろ! 俺にチャージしろ!』と叫びながらSUIKAでお買い物。 最後は腹にローションを塗って『ペンギン! ペンギン!』と言いながら店を出る。 最強にはまだ足りない。 コンビニの裏手に回り、たむろしている不良たちを目撃。制覇する。 駐車中のバイクを肩に担ぎ『漢祭りじゃあああ!』と言いながら担ぎ上げる。 唖然とする不良たちの中心に立って一人マイムマイムを始める。 すごすごと退散していく不良たち。最強に限りなく近づいた。 次は何を制覇しようかと振り返ると。 巨大なスリッパが立っていた。 よくある、緑色で薄っぺらい感じのアレが、全長3mくらいで直立していた。 針金細工のような手足が生え、脚はスリッパ。そして手もスリッパだった。 制覇することに決める。 開脚前転しながら脚で手を叩き『海賊版に俺はなる!』と叫んだ。 途端――。 「スリッパストラッシュ!」 オッサンはスリッパの腕でひぃっぱたかれた。 無論死んだわけだが。 ●存在自体が出オチ 『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)が鼻眼鏡をつけていた。 「………………」 「………………」 「………………」 「………………」 「………………」 「………………」 「………………」 「……すみません、何か言って下さい」 ガハラさんは羞恥に頬を染めながら鼻眼鏡を外した。 ――それから。 一部リベリスタはこの後ひたすらガハラさんに恥ずかしい思いをさせ続け、そして言葉で攻め続け、高度でオトナなエロスを実現する……という妄想を描いていたが、その間ガハラさんはフツーに説明をしていた。 「エリューション・ゴーストが発生してしまったようです。被害者は既に多数出ていて、マトモに手が出せる状態ではありません。とても強力なエリューションなので、気を付けて説明を聞いて下さいね」 こくりと頷く一同。 どんな相手でも勇敢に戦ってきたリベリスタ達である。 今更ドラゴンが出ようが怪獣が出ようが戦える心構えはあった。 「はい、ではコレがエリューションです」 スリッパ怪人(模型)がデスクに置かれた。 緑色のスリッパである。 足の甲部分に油性マジックで『ツッコミ命』と書かれていた。 「…………」 真顔で黙るリベリスタ一同。 「名前は『スリッパストラッシュ』です」 「…………」 「略してパトラ――」 「おいまでそれ以上言うな!」 リベリスタ達は今日初めてのツッコミを入れたのだった。 スリッパストラッシュ。 スリッパが覚醒してしまった驚異のエリューションで、今まで踏んづけられ続けてきた恨みがあったのかと思いきや別にそうでもなく、スリッパだったらツッコミのために活用しろよという淡い想いが形になったゴーレムなのだと言う。 と言う訳で、ガハラさんの真面目でクレバーな表情を想像しながら以下の説明を読んでいただきたい。 「スリッパストラッシュは非常に高い防御性能と反撃スキルを持ちあわせたゴーレムです。しかしツッコミに対する強い思いがあるためか相手がツッコミ待ち状態になったとみるやうっかりスリッパストラッシュ・ツッコミエディションを放ってしまいます。これを放つと彼自身の防御姿勢が崩れ攻撃の隙を生んでしまうのです。つまり彼の心を上手に刺激し尚且つ真面目な空気に戻さないよう気を使いながら戦う必要があるということですね深夜のバラエティ番組のごとく」 ええと、つまり? 「ボケ倒すんです」 リベリスタ達は、とても優しい顔で頷いた。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:八重紅友禅 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年03月19日(月)23:27 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●ハイパーギャグノンストップメドレースーパーデラックス 「ククク、この俺を倒しに来たようだがそうは」 「キノコさんには負けませんよ~、ほーら捕まえて御覧なさ~い!」 『第18話:重傷出勤中』宮部・香夏子(BNE003035)がウフフアハハしながら通り過ぎて行った。 「香夏子はタケノコ派でめいじっ!?」 その上を通過するロードローラー。 「うふふお待ちになってかーなっこーさん、タケノコ派は土に埋まってやがれですぅーい!」 『ぺーぱーまじしゃん』リウビア・イルシオン(BNE003100)が運転席から半身を乗り出した。 「来たないねタケノコ、キノコタケノコ戦争に勝ったうえで敵にも勝つ、これぞリベリスタというもあぽろっ!?」 重機を蹴り転がしながらスライドインしてくる『ミサイルガール』白石 明奈(BNE000717)と『ソリッドガール』アンナ・クロストン(BNE001816)。 「どーもー! 純白ハートのアイドル候補生白石ですっ!」 「とーも、相方がどうしてもコンビ打ちしたいというので引っ張り出されたアンナ・クロストンです。好物は納豆と味噌汁です」 「その容姿で納っ」 「味噌汁の具と言えば豆腐ですがっ、豆腐の角に~ということでことわざがありますよね」 「ええ豆腐の角に頭をぶつけるという。あ、ちなみに生まれは伊勢の志摩です」 「金髪碧眼で志摩って何やね」 「そこではい、豆腐を用意しました。さあぶつかって! 鋭角からぶつかって!」 明菜がアンナの額に豆腐をスパーキング。 アンナは無表情で振り向いた。 眼鏡にひっつく豆腐の破片。 さっきからツッコミそびれてうずうずしていたスリッパがびくっと背筋(?)を伸ばす。 「スリッパさんはどうですか!」 「えっ」 「ちょっとこの角に、頭をぶつけて頂けると」 「角度が浅ーい!」 アンナの額に豆腐スパーキング・セカンド。 「いい加減ツッコミさせんかーい!」 「「あきんなっ!」」 二人同時に吹っ飛んでいくアンナアキナ。 『日常の中の非日常』杉原・友哉(BNE002761)は体育座りしながら右から左に受け流していた。 「めんどうくさい」 彼はどこまで面倒くさがれルのかもはや楽しくなってまいりました。 友哉君、今日も空気をフルスルーして1$シュート。 『雇われ遊撃少女』宮代・久嶺(BNE002940)も一緒になって射撃するのですが。 「今の内にヘッドショットキルしましょ、ヘッド……ヘッド……え、どこがヘッド?」 「ツッコミ命って書いてあるところ?」 「あ、じゃあそこで」 「タケノコ食べる?」 「あ、じゃあ一個。こっちの方がチョコ多いんだっけ?」 「は? マジおかしいし、コンマグラムのチョコごときであのぱさぱさしたクッキー部分を許容できるとかマジ人間じゃないし」 「え、その議論面倒くさいんだけど」 ロードローラーでスライドインしてきたリウビア(とても書きにくいので今後りうヴゃー表記でいいだろうか)。香夏子はぺしゃんこになって風に飛ばされていった。動画の左上に香夏子失踪シリーズのタグが付いた。 ツッコミ命の『命』の『口』の所を狙おうと目を凝らしていた久嶺が、はっとして顔を上げた。 「あ、そんなこと言ってるからツッコミタイム終わっちゃったじゃない。ちょっと、もう一回ボケてくれない?」 「え、面倒くさいんだけど」 「カレーとコタツだけで百回はボケれるはずよね?」 「え、(この娘)面倒くさい」 「今アタシさりげにディスられなかった?」 「この子面倒くさいなって」 「本当にディスってた!?」 はうあと言って仰け反る久嶺。 「そんなことより、ボケるとかよく分からないんだよね。空気とか読めないかし、そもそも面倒くさいから。本当、生きてるのも面倒くさい」 「友哉クンそんな十五歳男子みたいな……あ、ホントに十五歳だった」 「そういうのいいから、ボケっていうの? やっててよ」 「えぇ、超絶美少女天使久嶺様がボケるなんてそんなはしたない事できないわ! 超絶美少女天使久嶺様がコエダッ!?」 スリッパが超絶美少女天使久嶺様の高等部を全力でひっぱたいた。 体育座りしたまま1$シュートをぺちぺち投げ時としてタケノコも投げてみる友哉。 そこへ犬のキグルミを着た『ハッピーエンド』鴉魔・終(BNE002283)がスライドインしてきた。 「今日のために準備してきたこのキグルミ、活かす時が来たぜ!」 終は巨大なたぢたんイラスト(八割方肌色)の前に突っ伏すと変な人形を取り出した。 「見て御覧、ルーベンなんちゃらの絵だよ。もう眠いよ……眠ってもいいよねパトラはうんっ!?」 「そっちがパトラかい!」 スリッパに蹴り転がされる終。 彼は花輪を首にかけると器用に腰を振り始めた。 「待って、今フラダンスするから。超練習したんだよ、これ。ダイエット中の主婦に混じって短期スクール通ったんだよ、ほら」 ハワイアンなBGMと共に腰をふる犬(この字面だけだと卑猥にしか見えない)。 スリッパはそれを完全に無視して背を向けた。 終の上を通過していくロードローラー。 「ちょっとダメダメそんなんじゃどうしてそこで諦めるのそこで!」 何か適当なことを言いながら立ち上がるりうヴゃー。 カメラに向かってリモコンをぽちっとなすると、画面に妙なフォーカスをかけ始める。 「スリッパさん……読んでくれましたか、リウの矢文」 「……ああ」 振り返るスリッパ(額に吸盤矢)。 矢じりがタケノコ型になっているのを見て、りうヴゃーは口を覆った。 「図ったわね、伝説のスリッパの木を細工してトラップにするなんて、よろしいならば戦争よ!」 りうヴゃーはキノコ帽子をかぶるとロードローラーから飛び立った。 顔から落ちた。 何事もなかったように立ち上がる。 「頂点はすっぱり諦めることね、スリッパだけに!」 スリッパの方をチラチラ見ながらなんか言うりうヴゃー。 「あー、つれーわー。マジシャンで眼鏡大好きっこ略してまじめっこだからつれーわー、アレ、リウ浮いちゃってない? メンバーの中で浮いちゃってない?」 箒でちょいちょい浮かびながらチラ見してくるりうヴゃー。 「ええいこれならどう、装着! マナブースト・オン!」 インクをテレキネスして頭上で山の字に固めるりうヴゃー。 「…………」 「…………」 山の字がへにょってなって川の字みたいになった。 「すりっぱすとらっしゅ」 「あうんっ!」 おざなりにはたかれるりうヴゃーであった。 そんな彼女を庇うように割り込んでくる『愛に生きる乙女』御厨・忌避(BNE003590)。 「まあまあ仲良くしようよキノコだのタケノコだのまあ忌避はアレだからキノコ好きだから男子的な意味で」 「え、男子的な意味ってどういうこと?」 りうヴゃーの頭上の文字が男になった。 「え、男のキノコって言ったらアレでしょエリン」 「スリッパストラッシュ!」 「まだ話してないでしょ!」 何故かスリッパの攻撃を残像作る勢いでかわす御厨忌避(語感を整えるため今後くりゃっきーと呼びます)。 「とりあえずどうしよ、あれ、なんかカッコイイリベリスタ男子発見! ロックオン! 忌避だよ、お付き合いを前提に結婚して下さい!」 「え、面倒くさい」 「あ、えとね、えへへ、婚姻届作って来たんだ」 「え、お弁当作ってきたみたいに言われても面倒くさい」 「あとハンコ押すだけだから、ね、さあさあ恥ずかしがらずにイってみなって!」 名前の欄に『杉原・タケノコ・友哉』と書いてあった。 「あ、キッヒー、ミドルネームとか気にしない人だから」 「何その面倒くさい名前」 その間、スリッパはというと……。 ●超銀河究極無間混沌地獄永久不滅祭 「あなたは完全に包囲されてる風味です!」 香夏子が残像できるかってくらいスリッパの周りを回っていた。 「無駄な抵抗はやめて香夏子にツッコミしなさい! そのためなら香夏子、香夏子……」 口を押えてそっぽを向く香夏子。 再びこっちを向いた時には鼻眼鏡だった。 りうヴゃーがテレキネって上下にカクカクしていた。 「何だってしまメラミッ!?」 スリッパストラッシュをくらって吹っ飛ぶ香夏子。砕け散る鼻眼鏡。 ヒロイン倒れ(太腿の存在を必要以上にアピールする倒れ方)をしながら振り返っ……た時にはまた鼻眼鏡だった。 カクカクしていた。 「甘いのです、香夏子はあと三回の変身をのこしています。この意味がわかりマヒャドッ!?」 再び吹っ飛ぶ香夏子。砕け散るセカンド鼻眼鏡。 ヤムチャ倒れ(横向きに蹲ってクレーターを作る倒れ方)から起き上が……た時にはまた鼻眼鏡だった。 カックカクだった。 「よもや貴様がここまでとは、ぬかったわ。しかたないメイドの土産(定価630円)にわが真の姿を見せベギラマッ!?」 みたび吹っ飛ぶ香夏子。砕け散るサード鼻眼鏡。 壁に突き刺さった首を引っこ抜……いた時にはやっぱり鼻眼鏡だった。 カクカク地獄である。 「とうとうこの日が来てしまったのですね、もう何も思い残すことはありません。皆さん、あとは任せまホイミッ!?」 きりもみ回転して吹き飛んでいく香夏子。砕け散るFINAL鼻眼鏡。 それを、友哉はタケノコ食いながらぼーっと見つめていた。 時々思い出したように1$シュートを撃ってみたりなんだり。 ふとカメラの存在に気づいてこちらを見た。 「あ、こっちは別に映さなくていいから。演技とか面倒くさ」 「おい待て演技とか言うな!」 犬のキグルミをパージした終が飛び込んでくる。 終はスリッパにナイフを突きつけると戦争屋さん独特の目をして詰め寄って行った。 「ねえ君もタケノコ派だよね! そうだよね!? 違うの、キノコ派なの!? だったら、だったら……戦争しかないじゃないかああああ!!」 「え、ちょ」 「ソニックエッジ!」 返答を待たずにナイフを斬り込む終。 「ちょ、待っ」 「ソニックエッソニックソニソニックソニックエーッジソニックソニックソニソニックソニクエーッジ!!」 「痛っ、いたたたたっ、この子何、時々タケノコ捻じ込んでくるのは何なの!」 「タケノコ派だよね、違っても最後にはあのタケノコフォルムに帰着するよね! そうだよね、そうだと言えよぉー!」 途中からナイフじゃなくて油性マジックを握ってひたすらタケノコ派って書き込もうとしてくる終。 スリッパは身の危険を感じて後退を始める。 「くっ、ツッコミ中じゃないと攻撃が通りにくい……久嶺っ、ちょっとボケて!」 「えっ何が? アタシが?」 『ここでホケて』というプラカードを掲げていた超絶美少女天使久嶺様が背筋を伸ばして不思議な踊りを始めた。 「わかったわ、あと友哉タケノコ残しておきなさいよ!」 「ごめん、今食べ終わった」 「天誅!」 終の持っていたタケノコ人形を投げつける超絶美少女天使久嶺様。 超絶美少女天使久嶺様はスリッパの方に向き直ると深呼吸をした。 吸う超絶美少女天使久嶺様。 吐く超絶美少女天使久嶺様。 咳払いする超絶美少女天使久嶺様。 「え、えーっと……」 超絶美少女天使久嶺様はしっかりタメを作ると、大声でこう言った。 「ふとんが、ふっとんだ!」 その時、世界の時間は止まった。 ロードローラーがひたすら存在感をアピールしていた。 ガタガタ震え始める超絶美少女天使久嶺様。 「な、なんとか言えよ……言えよぉ……」 拳から血が出る程握りしめる超絶美少女天使久嶺様。 「突っ込めよ、笑えよ、ほらぁ! 滑るアタシを見て笑いなさいよ、あっはっはー!」 超絶美少女天使久嶺様はいっちゃった目をしてバウンティショットを乱射。 終達に羽交い絞めにされた。 顔を寄せ合うアンナアキナ。 「アンナちゃん、このままじゃ隙ができないんじゃ?」 「ネタならもう一つ残ってるけど……あれやるの?」 目を合わせるアンキナンナ。 「だってアンナちゃんのチャームポイント兼ウィークポイントでしょ」 「今度言ったら携帯逆向きに折るわね」 若干死んだアンナと明菜が直列繋ぎで並んだ。 そしてアンナのカチューシャをおさえてオデコをアピールして見せる。 「いやいや本日はお日柄もよくー、日差しも強くてまぶしいくらいですねっ」 「ええ、こんな陽気ですとお日様も身近になって参りますね」 アンナのオデコがぴかりんした。 「ほらアンナちゃんのおでこも輝いて」 「ええ、輝いて」 「……えー」 「……」 スリッパは彼女達をひどく可哀そうな目で見ていた。 アイコンタクトをとるアンキナ。 「しかし名前も反対見た目も反対な私達ですが、一つだけ共通点があるんですよー」 「そうですねー、共通点、共通……えーと……どこ?」 「それは、ほら」 「……胸?」 無表情で振り返るアンナ。 「この格差社会に絶望し」 「白石さんたちおっぱい大きくていいなぁーあ!」 くりゃっきーがきりもみ回転しながら突っ込んできた。 二人に文字通り掴みかか……るのをキャンセルして終に掴みかかった。 「え、なんでこっち!?」 「よいではないかよいではないか!」 「やめて、手際よくベルト抜き取るのやめて!?」 「ええい年齢制限なんて知ったことか、今日からこのサイトは十八禁だぎゃん!?」 「スリッパストラッシュ!」 やむなくツッコミを入れたスリッパ。 そこへ簡易炬燵にインシテミたままライアーる香夏子。 りうヴゃーも負けじと魔曲を連射しはじめる。 「ツッコミで体勢を崩すとは素人ね、甘まきょしっ!」 あべしみたいな悲鳴をあげて顔から地面に落ちるりうヴゃー。 「あーでももう一発くらい必要ですね。ちょっとボケて下さい友哉さん」 「パス」 右から左に受け流す友哉。 「パス2」 終も左に受け流す。 「え、またアタシ!?」 超絶美少女天使久嶺様は自分を指差してわたわたし始めた。 もう一度深呼吸して咳払いする超絶美少女天使久嶺様。 「えー……ねこがねころんだ!」 超絶美少女天使久嶺様を中心に世界が止まった。 ロードローラーの上でりうびゃーと香夏子が並んでドヤ顔していた。 直列繋ぎされたアンナアキナのオデコがきらきらしていた。 友哉が新しくあけたタケノコをもぐもぐしていた。 終がそれを横からつまんでいた。 今更のように振り返るスリッパ。 「え、今なんて?」 「やかましいわぁー!」 スーパー超絶美少女天使久嶺様タイムが始まった。 やっほー忌避だよ! でも忌避ビッチじゃないんです。イエス男コン、ノービッチ!ただ男の人が好きなだけなんですはい、愛に生きてるんですよ。ちなみに夏栖斗お兄ちゃんが今は一番好きなんです別に抱きしめたいとか思ってないよ、ただ脇を舐めたい。舐めまわしたい。常にノースリーブかタンクトップを着てテニスに興じていてほしい。半日つけたサンバイザーを鼻のあたりまで被ってクンカクンカしたい。え、ショタ? ショタも好きだよ大好物。もうね、リアルに食べてるね。頬張れる。でもショタが好きなんじゃないの、ショタも好きなの、ここ大事! くりゃっきー検定に出るよ! あと年上もいいですよね! 慎重差とかあるといいよね! 頭一つ違うくらいがいいよね! 脇を舐めたい。舐めまわしたい! まあ何が言いたいかっていうと男なら何でもいいの、おけなの。アホとか言わないで! ちょと足りないだけなの、妖怪いちたりないなの! 才色兼備容姿端麗インテル入ってるの! とかやってる間にスリッパはボコボコにされていた。 「あ、終わった?」 箱を畳んで立ち上がる友哉。 りうヴゃーや香夏子、アンナに明菜。そして終と超絶美少女天使久嶺様。彼らはとても清々しい笑顔を浮かべると、互いの顔を見つめ合った。 「じゃ、そろそろ決めようか」 「きのこと」 「たけのこ」 「「どちらが生き残るか!!」」 こうして今再びのきのこたけのこ戦争が勃発したのだった。 人は戦争無しには生きていけないのか。 平和な日々が訪れることは無いのか。 エリューション退治とはなんだったのか。 そんな想いを胸に、彼らは今日も銃をとる。 完。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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