●黒く、あるいは七色に光るモノ 獣には理性はない。本能のみがそれを突き動かす。 獣には敵意はない。善意だけがそのすべて。 獣には歪みはない。そうありつづけるのは、意味のない義務感。 その『敵』には翼があった。フライエンジェのそれではない。獣性を露わにした蝙蝠の如きそれ。七色と呼ぶには余りに毒々しい色彩を放つそれは、絶えず明滅し悪意を放つ。 その『敵』は人型と呼ぶには歪に過ぎた。獣の口を結いつけたような右腕、巨大な槌のような左腕、肉体の至る所からはみ出した節足のようなもの。 何より、その『敵』には理性も本能もありはしなかった。ただ鬱陶しい程に大きな眼球は死を超えた精神性に満ち満ちた操り人形。 獣と異形がぶつかりあう。響きあう。狂い、乱れ、壊れ合う。 遥か彼方の観測者が、狂気を滲ませ観察し――その上へと、報告する。 ●謎のみを魅せる魔境 「どう、表現すればいいんでしょうねえ……」 普段なら多少の面倒事はすらすらと説明するであろう『無貌の予見士』月ヶ瀬 夜倉(nBNE000201)をして、面倒だと明言させるその情景。アザーバイドに関しては、既に幾度か報告書で見た覚えのあるそれだけに知っている者は少なくないだろう。戦場も、工業地域的な位置なのだろうというのは知れる。問題は、対峙する存在だ。 兎角、異形という他の表現ができないそれは、絶えず崩壊と再生を繰り返し、獣へと飛びかかっていく。 「『虹翼の影人』……と、個体識別名称を設定しましたが、正直なところ、その特性がわかりません。アザーバイドではないようですが、既存のエリューションタイプと照合しても、尽くが合いません。アーティファクトでも装備しているのかと思えば、そんなこともないようで。申し訳ない、表現するに足る言葉が、この手合いには存在しません。 ですが、性能……こと、耐久力と自己修復力は際立っているとみていいでしょう。能力も判明しない部分が多いですが、多対象をとる系統が多く、異常をきたすものを主とします。 それに、このアザーバイド――『移ろう猛獣』ですが、今まで遭遇したタイプの『彼』とは完全に切り離してお考えください。既に、姿見は固定されてますし、声も届きません。ただ本能に任せるのみの存在ですし、万が一僕達以外の勢力に倒されれば、こんどこそ命はない。いや、命を失う以上の屈辱を得るかもしれませんね」 「……どういうことだ?」 意味深な言葉を交えた予見士を、リベリスタが猜疑心に満ちた視線で貫く。 「このエリューション……でしょうかね、これの出現に『六道派』が絡んでいる可能性が存在します。位置情報も無く、限りなく限定的ですが……『虹翼の影人』のコントロール権を有しているようでして。狙いは、『猛獣』らしいです」 悪意にまみれること、三度。既に世界のありようなどに交えるには狂いすぎたそれですら、赦されることも生き抜くこともできないというのか。 「救うとか、何かアプローチするとか、甘い考えは捨ててください。救えないことを前提として、当該対象二体の沈黙を第一目標としてください。 最大を以て最善を。謎を追求できなくても、止めるべき世界の歪みがある、ということです」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:風見鶏 | ||||
■難易度:HARD | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 2人 |
■シナリオ終了日時 2012年03月19日(月)23:47 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■サポート参加者 2人■ | |||||
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●三度目で、初めての 覚悟が要る。覚悟が居る。それを誰もが知っていた。 救いたい。倒さねば。それもだれもが感じたこと。 だから倒そう。それでも戦おう。その意思がある限り、その覚悟に身を置く限り、彼ら全ては「リベリスタ」なのだ。 「嘗て私が参加した依頼で見た《猛獣》なのですよね」 小鳥遊・茉莉(BNE002647)の視線の先で、漆黒の獣が高らかに吼えた。その音響すらもひとつの炸裂弾の如くに作用し、敵であるエリューション――「虹翼の影人」を打ち据える。だが、その一撃にすら何ら痛痒を魅せること無く呼気を武器として叩きつけ、回復の目を奪う影人の所業は完全なまでに敵。 「誘い込まれたような気がしますが、たとえ罠でも彼を見捨てることはできません」 遭遇は都合三度。奇妙な縁に導かれた『Star Raven』ヴィンセント・T・ウィンチェスター(BNE002546)にとって、かのアザーバイドに対して感じる願いと自らの決意は格別のものだったに違いない。助けられなかった過去があり、不退転の今がある。ならば、やはり命を賭さなければ彼を止められないという頑然たる事実だけが彼らの間に横たわっている。 「移ろう聖女たんに縁があった俺としては、移ろう猛獣にも思うところはある」 普段であれば二刀を構え、変幻自在に戦いを主導する『合縁奇縁』結城 竜一(BNE000210)は、しかしその手にグレートソードを構えている。宗旨替えというわけではあるまい。たった一本の剣に全てを預けるというその結論は、決して軽い感情から発しているものではない事は誰もが理解してあまりあった。 「また会えたな、移ろう猛獣」 倒すべきと規定し、護るべしと規定し、そのどちらも為すことを許されなかった屈辱は『咆え猛る紅き牙』結城・宗一(BNE002873)をしていかばかりのものだったろうか。その雪辱を晴らすために。一度救うと口にした相手を、今度はその刃で屠るために。フェイトを燃やすことに躊躇無く踏み込むその決意に、しかし未来はあったものだろうか――あって、ほしい。 「不思議だな。あの影人」 一方、『猛獣』に対していちアザーバイド以上の感情を抱かない者達にとってみれば、ここ暫くで騒がしい六道の所業が、そのたびに現れる正体不明の存在が、どれほど底知れぬ脅威を振りまいているかなんて考えるまでもないものだ。『鷹の眼光』ウルザ・イース(BNE002218)にとって、一番重要なのは相手が何者であるか、ただそれだけ。現状を超えた脅威となる、そんなことはあってはならない。 「目的もそうですが、あの『何か』の正体は……何なのでしょうね」 嘗て、かの影人に似た存在と交戦している身である『星の銀輪』風宮 悠月(BNE001450)にとって、その状況が拡大し、悪化の一途を辿っている現状に対する感情は並のものではないだろう。彼女の中でも半ば程度はまとまっている相手への推論、そして結論の一部。だが、それを口にする前に先ず、あれらを止めなければ。彼女の『眼』でもって、それらの戦いの顛末を予測しなければならないのだ。 「今回はフィクサードはでてこないんだよね、さーみし」 『殺人鬼』熾喜多 葬識(BNE003492)にとって、エリューションやアザーバイドは彼の望む『殺人』にとっての前菜でしか無い。殺し続けることで維持するしかないそのアイデンティティの復権が訪れないのは、彼にとってもひどく退屈なのだろう。尤も、彼が探しているフィクサードがその戦場に介入すればその限りではないだろうが。 六道派の暗躍は既にアークが広く知るところにあり、『鋼鉄の戦巫女』村上 真琴(BNE002654)とて少なからず上聞き及ぶに至っていた。だからこそ、その背景に見え隠れするより深い悪意、目の前のアザーバイドの辿るであろう末路がどこにあるかなんど考えるまでもない。 『Trapezohedron』蘭堂・かるた(BNE001675)は、ここに及んで考えることを放棄した。否、彼女が知りえない、理解し得ないことを考えることを敢えてせず、その思考を戦闘行為に割くという結論に至ったのだ。思索は重要である、それは分かる。相手を理解しなければ打倒も難しい、それも分かる。だが、思索に耽って実力を出せない己な何より恥ずべき存在だ。 「いざ、私の身命全てを以って、為すべきことを」 彼女の言葉は、それら全てを内包したたったひとつの、感情。 異形二体が、互いの間合いから激しく撃ち合い、鬩ぎ合う。 周囲の瓦礫を盾に、その間合いに入らぬように慎重にことの成り行きを見守るリベリスタ達にとって、永遠の様に長い数十秒。 葬識が絶えず周囲に視線を巡らせ、影人を操っているであろうフィクサードを探し当てんとするが、しかし検討もつかない位置を探る、その難度が限りなく高いのは言うまでもない。そして同時に、無限に等しい視野を持つ彼は、彼だからこそ、その気配に気付くことができた。 影人の耐久と、獣の耐久。めまぐるしく動くその何れもを確認するには、悠月一人ではあまりにも力不足だ。かるたが調べた情報が正しいのであれば、交戦区域のほぼすべてで爆発が、毒物の放出があっておかしくない最危険地帯。作戦の指揮、及び状況判断を買ってでた『Dr.Tricks』オーウェン・ロザイク(BNE000638)が声もなく驚愕に呻いた、その瞬間。 獣は、確かにその眼光で影人を縛り。 影人は、光のないガラス玉でリベリスタ達に視線を送り。 千里眼を持つ二人は、否、持つからこそその二人は確かに、その悪意を汲み取った。 見えざる敵、しかし爆発するように聞こえるような――快哉にも似た意識の本流を。 ●二度目は、許しがたし ※ 「――ふむ、どう思うね」 「どうするも何も。アークが……ともすればあのクソ忌々しい裏野部が『あれ』と接触していただなんて今更すぎてあくびが出る話です。それにしても面白いですね? 随分と知れた名を揃えてあの場に乗り込んだものです、アークは。目の付け所はいいですが、決定的な誤りがある」 「そうだね、あれはなかなか致命的だ。『あれ』の捕獲を優先したいが、数が数だ。ここはひとつ、戦闘サンプルの採取に主目的を切り替えようか?」 「ええ、ええ。それはとてもいい考えです。紫杏様も喜びはしないでしょうが、納得はするでしょうとも!」 ※ 「Gr,Oohooァaaaagh!!」 それは、本能に任せた咆哮だった。彼我の距離を一切意識せず、ただ接近してきたリベリスタ達へ向けて反射的に放ったとしか思えない本能からの咆哮。 「宗一氏、猛獣を優先で頼む!」 「もう間合いに入ってるって――!」 搾り出すように放たれたオーウェンの言葉に応じる宗一は、猛獣の間合いに踏み込んでいた。故に、その咆哮を浴びるべくして浴びてしまった。だが、覚悟の上で踏み込んだ彼にとって、その咆哮は余りに軽いと言わざるを得ない。黒死の呪いを伴った代償がその威力の低減であるなら、これ以上ない好機。眼前のそれを撃破するに十分過ぎる契機。間合いに踏み込むだけで精一杯だが、返す返すにそれで十分、とも言えるだろう。 「私が回復します。毒も含め、身を案じずたたかってください」 竜一、かるたの二人も既にその範囲に踏み込み、一撃を浴びている身だが、それでも苦鳴を上げることはしなかった。竜一は影人へ踏み込み、確実に猛獣の射線へと巻き込むようにして一撃を叩き込む。かるたは宗一の背後に陣取ることで、彼の癒しに回った形だ。 続けざまに、真琴の浄化の光が戦場を舞う。悠月の癒しの風が竜一に届き、それを癒す。 ウルザの気糸が、確かな精度で影人の瞳を貫く。抉る。 オーウェンは、敵の優先度を違えない。既に影人に対しての布陣が成り、猛獣の体力が徐々に落ちつつある今、優先すべきはあちらだ。だが、宗一をもってして間合いに踏み込むのに一手を要した。その間合いに踏み込み、攻め、その相手の間合いから抜けきる――果たして、何手要る? (僕達を誘い込み、猛獣を弄ぶ……そんな相手を、許すことなんて出来ない) ヴィンセントのAngel Bulletが猛然と火を噴き、影人を確実に射抜く。自分ではなく、敵であるアザーバイドを想い、昂ぶる。人によっては甘さとしか見られぬそれを、しかし彼は確実な意思として昇華した。その戦いに対する意思はただ真っ直ぐで、曲げ難い。 その弾丸を追うようにして放たれたのは、葬識の闇、そして茉莉の黒を冠する悪夢の旋律。本来なら狙うべきは猛獣なのだろうが、位置取りを考慮しつつ一瞬を無駄にせぬように動くのであれば、間合いに入った相手を優先して狙うべきだ。故に、確実に意識して放たれたそれの威力は凄まじく、既に与えられた束縛を上書きして余りある破壊力を叩きつけた。 猛獣の間合いに踏み込む、その一手の間に浴びせられた影人への集中攻撃。 生半可なエリューションであれば一方的な戦況に持ち込んでしまうその集中攻撃が途絶えた瞬間、影人に変化が訪れた。 みしみしと、ウルザに貫かれた眼球が内側から作られた新たなそれに押し出される。ヴィンセントの与えた幾つもの弾痕が半ばほどを新たな悪意(にく)で埋めていく。 完全ではない。むしろ不完全の塊、不条理の集合体を見るかの如きその状況。与えられた連撃をさして効かぬと断じ切り、その過半をも癒し切る。 影人は動かない。影人は動けない。 だが、それでも彼らの猛攻を甘んじて受け入れ、そして跳ね返すほどの悪意だけはどうあっても健在なのだ。 「俺には小手先の技なんざねぇ」 宗一の静かな声が反響し、轟音と共に猛獣へと叩きつけられる。刹那、肩に食い込んだ爪の感触に顔をしかめはすれど、退く気はないとばかりに構え、対峙する。 「お前を返さないと、聖女たんに合わす顔が無いからな……!」 駄目押しのように放たれる竜一の追撃は、確かに猛獣の身体を傾ぐほどの威力があった。蓄積があった。 ウルザの言葉に合わせて放たれた閃光は確実に影人と猛獣へと向けられ、その回避を不完全なものへと貶める。その恩恵を受けた上でのオーウェンのパーフェクトプランは、茉莉の葬操曲は、確実に猛獣へと叩きこまれていった。 十分だ、十全だ、多少の痛手はあったが、猛獣を徐々に追い詰めている。影人の行動を半ば以上に封殺している。これ以上の状況があろうか――。 「 、 、 ――」 何事かが聞こえた。それを声として言葉として思念として感情として判断していいのか僅かに伸びた節足が蠢き背中の翼が放つ光が禍々しい波長を湛え両腕はみしみしと音を立てて呪縛を徐々に破りにいく。自由の剥奪が斯くも高い効果を叩き出したとするならば、その自由を取り戻された瞬間にその優位は大きく減衰するものではないのか。 猛獣への勝利を目前として。 影人の封殺を半ばまで達成しようとして。 しかしその確信は限りなく絶望に近い悪意へと塗り替えられる。 ●たった一度の奇跡を求めて ぎょろり。ヴィンセント達へ向けて、影人の視線が向けられた。がぱりと大きく開いた息が何を狙って放たれたか、それを彼らが理解するには十分すぎた。 息が拡散する。悪意が放出する。辛うじて真琴を庇いきった葬識だったが、その威力には笑うことすら許されない。彼女のブレイクフィアー無しで戦える精度ではない、と理解するに足る威力。ヴィンセントも、茉莉も。それは当然のように承知した。 対し、猛獣の反応も顕著だった。視界に、射界に影人が入っている。動いている。アレの危険性を知っているだけに、あれを止めねばと視線を向ける。真正面に立った宗一も、確実なタイミングを見切っていたはずのオーウェンも。その視界にあって、睥睨の一撃のもとにその動きを縛り付けられた。 当然のことながら、狙いとなった影人が動きを縛られる筈だったのだ。だが、それも叶わない。影人はダメージを負いながら、しかしその自由を奪われては居ない。 「……ッ!」 ヴィンセントの銃が咆哮を上げる。茉莉の魔力が猛獣へ叩きつけられる。竜一の一撃が放たれ、悠月とかるたの癒しが限定的ではあれども戦場に舞い踊る。ウルザの気糸が、何度目かの束縛を影人へ与える。全力で、最高効率で、最大限度で、全員の攻撃が双方を苛む。 「Ooah……h」 遠く、遥か遠くに届けと言わんばかりの長い長い咆哮だった。最後にして渾身と言わんばかりのそれだった。オーウェンが、その咆哮の下に崩れ落ちる。まだ、フィクサードが介入する可能性が。物質透過を――否、周辺の建築物の意義を考えれば余りにリスクが大きすぎる。声も無く悔しいと感じる暇もなく、その意識は暗幕に沈む。だが、その直前に見た。はっきりと知覚した。『猛獣はリベリスタの手で撃退された』。 「二刀の矜持まで捨てて、ここにいるんだ……まだ倒れるわけには、いかないんだよ……!」 フェイトを使うにはまだ早い。だが、その傷は相当の深さに達していた。傍らに立つ宗一共々、決して浅い傷ではない。音を立てて倒れた猛獣に背を向けて、竜一と宗一が肩を並べ得物を構える。達成への恍惚、決意の至極への歓喜を口にするにはまだ早い。束縛を逃れ得た影人の猛威が、後衛を存分に打ちのめした、その状況下では。 ウルザ、そして葬識が既に影人の前で沈んだ。猛獣を狙って責めることも出来たろうに、影人は奇怪にも――後方での戦闘に移ったヴィンセントらへと襲いかかることを選択したのだ。最悪はそれに及ばず。本来なら自らの運すら汚す閃光弾(フラッシュ・バン)を受けることすらためらわずに放ったのだ。防御を打ち崩し、運を汚し、恐るべくはその意識すら混乱の坩堝に叩き込んだ。混乱のままに戦いを強いられたリベリスタ数名をしてまっとうな戦力とは言い難い。 何とか立っている者達も、糸一本切り落とせばその身体が崩れ落ちるであろう刹那。 だが――だが、その『糸一本』を絶ち切って尚、彼らを支える鉄の如き加護がある事を、今の彼らは誰も疑いはしないだろう。 当然の如く、猛獣を打倒したメンバーが逃走経路を開くなどという愚もありはしない。傷は深いが、それを押してでも止める決意があり、自負がある。 影人に現れた僅かな変調。再生を凌駕する侵食。その影響を逃すのも愚かしいとばかりに、リベリスタの総攻撃が襲いかかり、その身体を徐々に小さく変容させていく。 切り札を放とうとした腕が崩れ落ち、頭部をヴィンセントに撃ちぬかれ、再生する間もなく溶け崩れていく。 その結末を蹂躙するように茉莉の魔力が吹き荒れた跡には、既に影人は影すら残さず消え失せていた。 それと時を同じくして起きた変容、光の乱舞。ヴィンセント、茉莉、宗一、竜一――『移ろうモノ』との接触があった者達には、一種の確信が存在した。 光に包まれたあれらが、この世界に縛られるはずがない。既に消失した猛獣の遺骸が、死に縛られるハズはない。 故に。それはいかなる方法を以てしてか、きっとその地に帰り着くと言う事実を知っている。 何もない筈の夜に光が満ちる。 静謐なそれに戻るまでの数十秒は、彼らの勝利を祝福するようにも見えた。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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