●一球入魂 「これ以上……やらせるか!」 7回の表、ランナーはいない。だからこそ、ピッチャーは大きく振りかぶり……そして、真上から振り下ろす。 踏み込み、腰の回転、肩、肘、そして最後に押し出す指先。 どれを取ってもこの試合最高のデキだった。この試合、もっともノビのあるストレートがアウトローギリギリを掠めようとして……。 かきーん。 無常にも、最高の一球はライトスタンドに綺麗なアーチを描いて飛びこんで行くのだった。 ●春の開幕 「そんなわけでお前ら野球できるか?」 『駆ける黒猫』将門伸暁(nBNE000006)の突然の一言に集まったリベリスタ達の顔に困惑の表情が浮かぶ。そんな周りを見て、いきなり過ぎたかと自分でも思ったのだろう。どこから説明したものかとやや思案し。 「とある草野球チーム……『ホワイトレオ』って名前のチームらしいが、そこのチームメイトが使っているユニフォームがどうやらエリューション化したらしい。つまりアーティファクトになったってヤツだ」 「はあ」 気の無い返事が返って来たが、伸暁は続ける。 「ただ、正直コイツらの能力は大した事は無い。せいぜい野球的スキルと体力を上げることだ。ただ、やっかいなのは……これに操られて延々と野球をやらされる被害者達だな」 「つまり。そのアーティファクトを破壊すればいいのか?」 上がった質問に伸暁は静かに横に首を振り。 「いや、下手に破壊しようとすれば装着者も殺してしまうだろう。ただ、アイツらは自分たちに勝てる相手を求めている。つまり、野球して勝てば装着者を解放するだろう」 「なるほどな。まあ、こっちにはスキルもあるし……」 「ああ、スキルは使わないでくれ」 「え?」 「アイツらの基準ではスキルだけでなく、特殊な能力はスポーツマンシップに反するらしい。下手したらその場で逃亡してしまう可能性もある。だから、頼れるのは自分の体だけだと思ってくれ」 一気に静まり返る場。其処に、思い出したように伸暁はニヤリと笑い。 「だから言っただろ。野球できるかって?」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:タカノ | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 4人 |
■シナリオ終了日時 2011年05月21日(土)22:29 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■サポート参加者 4人■ | |||||
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■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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