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スーパーエキセントリックウルトラ斬新逆転満塁ホームラン新鮮イエローカード級のネタを下さい

●ネタを……ネタを下さあああああああああああああああああああい!
 ある漫画家は悩んでいた。
 ほそぼそと漫画を描き続ける事早20年。
 親からは白い目で見られ、友人たちは出世を重ね、妻も彼女も妹も持つことなく生きてきた。
 そんな自分を支えていたのは、ただ考え付くネタが斬新だったからだった。
 しかし……しかしである!
「くっ、もう、もうネタが思いつかない! 斬新なネタが、エキセントリックなネタが出てこない!」
 がいーんと机に頭を叩きつける……と、額に何かが当たった。
 顔を上げてみる。
 そこにあったのはなんと、一冊のノートだった。
 いや、名前書いたら死ぬ奴じゃなくて。
「これは……一体!?」
 ノートを開く。
 するとなんということか。
 男はノートに吸い込まれてしまったのだった!

●一句。テコ入れも 一生続けば 芸風よ。
「斬新な……ネタよ」
 目をきらりと光らせて、『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)は皆へと振り返った。
 いきなりそんなこと言われても困りますよとリベリスタ。
 イブはそれでもめげずにキラッとした表情をキープした。
「どうやらね、あるノートがアーティファクト化してしまったようなの。一定の条件を満たせば解除されるんだけど……皆にできるかな」
 何故だか、イヴは挑発的なことを言った。
 なんだというのか。
 こちとら天下のアークに所属する優秀なリベリスタ達である。
 これまで沢山の難事件を解決し、さながら名探偵かアメコミヒーローみたいに活躍してきた我々を前に『できるかな』とな?
 なんて言うリベリスタ達に、イヴは穏やかな顔で頷いた。
「ありがとう、じゃあ……説明するわね」
 いちいちセリフの間にタメを作るのは何故なんだろうと思いつつ、一同は聞く姿勢に入った。
 いわく、こうである。

 アーティファクト『NETA NOTE』は、ネタを欲する対象を飲み込み、ノートに書かれているネタを体験させてくれるというなんだか素敵なアイテムだった。
 しかし、男が吸い込まれたノートは買ったばかりの新品。まだ『学園ラブコメ』としか書いていない。
 なので男はノートから出ることもできずとても可哀そうなのだ……と言うのが前提である。覚えておいてほしい。

「このノートは、あと八人の人間がそれぞれ手分けしてネタを書き込むことでアーティファクト化を解除できるの。荒唐無稽であればある程、斬新であればある程、成功確率は跳ね上がるわ」
 ちょっと嫌な予感がしてくる一同。でも聞く。
「そういうわけだから……皆のネタを、書いてほしいの」
 やっぱりそうなりますよねと、リベリスタ達は綺麗な笑顔で頷いたのだった。
「ネタが悪ければ男の人は一生ノートに閉じ込められるわ。大事な仕事だから、頑張ってね」




■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:八重紅友禅  
■難易度:NORMAL ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2012年02月24日(金)22:36
八重紅友禅でございます。
エキセントリックってなんだろう?
と思った人は辞書をひきましょう。
深いことを考えたら負けです。

●今回の解除ルール
アーティファクト『NETA NOTE』を解除すべく、皆さんには手分けしてネタを考えて頂きます。
ジャンルは既に決まっているようで、どうやら『学園ラブコメディ』なんだそうです。
担当は以下の通り。

・主人公(男性)の名前と性格
・これまでの生い立ち
・ヒロインの名前と性格
・ヒロインとの出会いエピソード
・ヒロインとのフラグが立つエピソード
・ライバルキャラの名前と性格
・主人公の告白方法
・この話のオチ

ちなみに、ネタの内容は相談不可ということでお願いします。
好きな駄菓子について語っていて下さい。
なぜなら……面白いからだ!
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
プロアデプト
阿野 弐升(BNE001158)
クロスイージス
キャプテン・ガガーリン(BNE002315)
クリミナルスタア
山川 夏海(BNE002852)
クリミナルスタア
ガッツリ・モウケール(BNE003224)
ソードミラージュ
佐倉 吹雪(BNE003319)
ダークナイト
逢坂 黄泉路(BNE003449)
ホーリーメイガス
弩島 太郎(BNE003470)
プロアデプト
阿久津 甚内(BNE003567)

●突っ込みを入れたら負け
 アーティファクト『NETA NOTE』。
 九つのネタを書き込むことで解除されるが、その間取り込んだ相手にネタを実体験させることができる。
 そして、このノートに好き勝手ネタをかき込んだ勇者たちが、彼等だ!

 ジャンル決定:漫画家の人。
 主人公の性格:『地球・ビューティフル』キャプテン・ガガーリン(BNE002315) 。
 主人公の生立ち:『(自称)愛と自由の探求者』佐倉 吹雪(BNE003319) 。
 ヒロインとの出会い:『論理決闘者』阿野 弐升(BNE001158) 。
 ヒロインの性格:『おっ♪おっ♪お~♪』ガッツリ・モウケール(BNE003224) 。
 フラグエピソード:『大風呂敷』阿久津 甚内(BNE003567) 。
 ライバルの性格:『求道者』弩島 太郎(BNE003470) 。
 告白シーン:山川 夏海(BNE002852) 。
 オチ:『斬弓虚刃』逢坂 黄泉路(BNE003449) 。

 では、早速ノートを開いてみよう!

●超宇宙学園ラブコメディ・第一話『地球熊(テラグマ)と女』
 パンパンと手を打つ青年がいる。
 彼はこっちに顔を向けると、宇宙少年みたいな目をギラリと光らせた。
「やあ、俺は宇宙沢・宇宙(てらさわ・こすも)! 環境破壊を憎むただの青年さ! それにしても、生まれ育った山は気持ちがいいなあ……!」
「コスモさぁーん!」
 すると、背後から強烈な振動が迫ってきた。
 すわ地震かと思ったがそうではない。
 まるで熊のような美しい女性(非誤字)がお弁当片手に走ってきたのである。
「もう、今日も故郷参り? いつもお弁当持ってくる熊子の身にもなってよね」
「いやあすまない! しかし、故郷参りじゃあ……ないぜ!」
 コスモは華麗にターンすると、空にびしりと指を突きつけた。
「山は宇宙に最も近い陸だ。そして自然も感じることができる。更にもしもの時に備えて身体を鍛えることもできる。一石三鳥ってわけだぜッ!」
「もう、もしもの時って何よ」
「もしもの時は……もしもの時さっ!」
 歯をキラーンと光らせるコスモ。
 そんな彼の瞳の奥には、いつか人間の女性(熊子は人間だと思っていない)とロマンティックな冒険の旅に出たいと言う夢が詰まっていた。
 綺麗な顔で振り向く。
「なぜならそこに、大自然と大冒険。そして浪漫がまっているからだ!」

 それからしばらく経って。
「さらばー地球よー、旅立ーつアレはー……」
 コスモはジョギングしながら山を下りて行った。
 いくら山の麓とは言えある程度行けば人里もあろうと言うものだ。
 彼はお弁当(ウィダーのアレ)を口に咥えて直線道路を走って行く。
 と、そこへ。
「はっ……!」
「はっ……!」
 目の前から一人の女性が現れる。
 びしり――!
 そう、この時二人の刻(とき)は停止したのだ。
 夢無き者には、道端でばったりと出会っただけに見えるだろう。
 だが彼らには違う!
 出会うべくして出会った強敵(とも)なのだ。
 ともすれば脇をすうらりと通り抜けてしまえるものだが、互いの空気がそれを許さない。
 時流れる事なんと10分!
 コスモの加えたゼリーが半分まで減りかけたその時、二人は決断したのだ!
 (ここは、直線しかないぜ! なぜならそこに大冒険と大自然、そして浪漫があるからだ!)
「地球(テラ)スプリントォ!」
 クラウチングスタートから繰り出す高速スタートダッシュ。
 左右どちらに避けられようと真ん中を通り過ぎればどうということはない。
 しかし、悲しいかな。それは相手も同じだったのだった。
 額と額がごっつんこ!
 二人は走ってきたのと逆方向にきりもみ回転しながら吹き飛んだ。
「「ぐああああああああっ!」」
 アスファルトを転がるコスモ。
「ううっ、俺ってやつぁ……どうして(人間の)女性を見ると挙動不審になっちまうんだ!」
 畜生めっ、と毒気付き、破裂したゼリー的なアレをそっと片付ける。
 地球環境に優しい男は事故と言えどもゴミのポイ捨ては許さなかった。
「プラスチックと生ごみを別にして……っと」

 ――などとコスモが持ち歩いているビニール袋にごみを分別していると、頭上から手が差し伸べられた。
「ごめんなさい、大丈夫?」
「ああ、だだだいだいだいだだいじょうぶDAZE!」
 台詞が凄い勢いでスクラッチした。
 くすりと笑う女性。
 ちなみに下からのアングルにも関わらずパンチラはない。
 絶対にだ。
「かわいい子ね、住所と電話番号。大体の資産を教えてくれるかしら」
「ももももちもちもりろんだぜ!」
 ゼリーのパックにプロフィールを書いて渡すコスモ。
 女性はふふっと笑って受け取り、軽やかに去って行く――。

 という妄想をしてたんだぜ?
「よう、大丈夫かい!」
「え、あ、はい」
 コスモに助け起こされ、女性(27歳)は目をぱちくりとさせた。
「じゃあ、そろそろ学校に行かなきゃいけないんでね。なぜならそこに大自然と大冒険、そして浪漫が待っているからだ!」
「学校に大自然は待ってないと思うんだけど」
「さらばだ!」
 コスモはしゅたっと手を翳すと、そのまま高速で走り去って行った。
 女はだた、その後ろ姿を呆然と眺めるしかなかったのであった。

●超宇宙学園ラブコメディ・第二話『人類最終進化系血みどろアイウォンチュー』
 体育館の壇上に美女が立った。
「皆さん始めまして。私は今日から用務員を務めることになった野川まこです。では早速聞いて下さい、私のデビューシングル『血みどろアイウォンチュー ~やっぱりわたしは人類最終進化系~』!」
 ラジカセをぽちっとなして踊り出すまこ。
 学園長は気絶し、一部の生徒は狂乱し、熟年の女子教員は卒倒した。
 そんな中、話を聞いていたコスモは何かに気が付いていた。
 ……察しの良い読者ならわかるだろう。
 そう、今朝道でぶつかった女性こそが、この野川まこだったのだ!
「フッ、おはようベイビー! 僕の美しさに嫉妬した太陽が今日も燃え盛っているねっ!」
 髪をふぁさぁってやりながらスライドインしてきたのは鈴家・スクイッド・義彦である。
「なんだよっちゃん。今更登校してきたのか」
「スルメ(よっちゃん)じゃないよ鈴家だよ!」
「すずけなんだろぅ?」
「スズイエだよ! まったく、なんでそう頑なに僕の名前をよっちゃんにしたがるんだい? さては僕の美しさに」
「なぜならそこに大冒険と大自然、そして浪漫があるからだ!」
「ないよ!?」
 コスモとよっちゃんが小競り合っている中まこはギターソロを終え、自慢の早口歌詞を無理やり捻じ込んでいた。
「『イケメンと金持ちは死ね! 人に借金背負わせる悪い金持ちは死ね! 俺が告白してるんだぜみたいなイケメンも死ぬがいい! そうよ私は人類最終進化系~!』」
 華麗に一曲歌い上げるまこ。
「せんきゅうっ!」
 鳴り響く拍手。タンカで運ばれていく学園長。
 スクワットを続けるコスモ。
 全校集会は喝采の中で終わろうとしていた。

 一方その頃宇宙(うちゅう)では!
「たたたたたいたい大変です!」
 ずばーんと宇宙的なドアをけ破って男が部屋に突入してきた。
「大宇宙超銀河団局所乙女座銀河団局部銀河群銀河系太陽系第三惑星宇宙船地球号のとある学園からこんなものを受信しました!」
「何ィ、こんなものをだと!?」
 パイプを咥えた船長帽を被った髭のオッサンが振り返る。
 バッジには宇宙大統領(テラプレジデント)と書かれていた。
「これは確かかね、少子化対策参謀長官……」
「はい……っ」
 二人の間にどんよりとした空気が流れた。
 脂汗が浮かぶ。
 資料には、『人類最終進化系女と宇宙熊男の接触を感知』という文字が躍っている。
「彼は宇宙への浪漫に溢れた青年。いずれはこの星を……! 如何しましょう、この機会を失っては!」
「ええい落ち着け! アレの準備を!」
「アレ、ですか……」
 二人してゆっくり振り返る。
 視線の先にあったのはなんか凄い機械だった。
「恋の運命歪曲黄金律器……をな」
「しかしっ」
「ええい今使わずしていつ使うのだ。さあレバーを!」
「くっ」
「レバー(非肝臓)を!」
「わ、分かりました!」
「スイッチオォン!」
 重々しいレバーが……降りる!

 そして一方地球では。
「不覚ダイナマイツ」
 まこが階段から足を滑らせて落下していた。
 階段が意味わからんくらい長くてデカい螺旋階段だったのは何かの策略に違いなかった。
「はっ、危な――女って柔らけぇ!?」
 それを偶然キャッチするコスモ。
 次の瞬間ゴリラをも倒すと言われるビンタでコスモは宙を舞った。

●超宇宙学園ラブコメディ・第三話『俺の駄菓子がこんなに美味しいわけがない!』
 手に残った柔らかい感覚。
 産まれてこの方熊に育てられ、男か熊か熊みたいな女しか触ったことのないコスモにとってそれは衝撃以外の何物でもなかった。
「俺は決めたぞ。告白する! なぜならそこに大冒険と大自然、そして浪漫があるからだ!」
 大自然は無い。
 そう突っ込んでくれる奴はいなかった。

 ステップ1。
「フッ、来てやったよ地球沢君。この美の化身とも言われる僕を呼び寄せるとは一体――はうあっ!」
 夜間、人気のない山でよっちゃんの後頭部を岩で殴打。
 徹底的に叩き潰してから、事前に掘っておいた巨大な穴に放り込んで埋める。
「これでよし!」

 ステップ2。
「やあ、今日も偶然会ったね!」
「あ、ゴメンなさいその辺に男の子落ちてないかと探してたら気づかなかった」
「よくあることだぜ!」
 まこの自宅前でサムズアップするコスモ。
「最近、困ったことはないか?」
「困ったこと? やけに無言電話が多いってことくらいかしらね。理由を問い詰めても『そこに大自然と大冒険と、そして浪漫があるからだ』しか言わないし」
「そうか……ところで、よっちゃんは……」
「すすめのこと?」
「そうそうスルメだぜ! 俺もあれは好きだぜ!」

 そしてステップ3。
 まこの寝静まった夜のこと。
「お前を食べに来たクマー!」
「キャーッ!」
 窓ガラスを割ってコスモが突入してきた。
 悲鳴をあげて飛び上がるまこ。
 なぜならば、コスモは何時もの普段着ではなく……なんとリアルな熊のきぐるみを着ていたのだ!
「夜明けの駄菓子を一緒に楽しむクマー?」
 棒のアレやらイカのアレやらを取り出して高速反復横跳び。
「こ……宇宙(コスモ)君なの!?」
「そうクマー」
「なぜそんな恰好を……」
「俺は元々山で熊に育てられていたクマー。これは人里に保護された時何故か一緒にゲットされていた毛皮だクマー」
「それ絶対育て熊のやつだと思う」
「……はっ、猟師の気配! きょうはこの辺で勘弁してやるクマー!」
 コスモはそう言うと別の窓をかち割って出て行ったのだった。

●超宇宙学園ラブコメディ・最終話『宇宙熊大勝利。希望の未来へレディーゴー!』
 コスモの襲撃があった翌日。
「男は誰でも、運命の女に会うと獣になるのさ」
「ううん。あれはただの挙動不審な男だった」
「ぐっ……!」
 コスモは唇を噛んだ。
 身体が硬直しないだけでも充分な成果だったというのに!
 しかしめげない。
 なぜならそこに大冒険と大自然、そして浪漫があるからだ。
「第一印象から決めてました!」
 懐から大量の駄菓子を取り出すと、コスモは大きく頭を下げる。
「お前とカバディしたりにゃんにゃんしたり夜明けの駄菓子を楽しんだりする仲になりたい! オーケーならこれを喰え! 貪り食え!」
「オーケェェェェイ!」
 駄菓子をむしり取って貪り食うまこ。
 27歳にして婚期のフラグすら立っていない彼女にとってこれはまたとないチャンスだったのだ。
 断る理由などない。
 二人は高速で反復横跳びしながらう○い棒を貪り食う。
 周囲の生徒達が拍手をし始め、肩を組んで祝福の言葉を贈り始める。
 誰もが幸せなハッピーエンド。

 ――かに、思われたが!
「はやりその結末は許せない!」
 周囲の生徒達は一斉に掌を返すと、コスモへと襲い掛かった。
「まこさんの彼氏に相応しいのは俺だ!」
「いいや俺だ!」
 四方八方から飛び掛る生徒達。しかしコスモはいざという時のために鍛え上げた屈強な肉体がある。
「お前は俺には勝てない。なぜならそこに大自然と大冒険、そして浪漫があるからだー!」
「「ぐああああああー!」」
 吹き飛んでいく生徒達。
「正攻法じゃだめだ、得意分野で勝負するしかない!」
「ならばジャンケン100回勝負だ!」
「俺は新聞の勧誘を断る速度で!」
「ならオレは魔人を召喚するぜ!」
「折角だから俺は赤い扉を選ぶぜ!」
「定規戦争(ジョーセン)しようぜ!」
「はい俺ウーノー!」
「うおおおお負けるかあああああ!」
 大量の生徒達が一斉に群がるが、コスモはいざという時のために鍛え上げた屈強な肉体がある。
 全員力ずくで黙らせた。
「はぁはぁ……これで文句をいう奴は……」
「残念、ここにいるんだなァ!」
「「その声は!」」
 はっとして振り返るコスモとまこ。
 そこに立っていたのは。
「よっちゃん!」
「スルメじゃないよ!」
 投げつけられた駄菓子を払いのけるよっちゃん。
「僕は裏生徒会、会長……鈴家だ!」
「裏生徒会……だと……!?」
「舐めるな血みどろアイウォンチュー!」
 横合いからぶん殴るまこ。次回の新シリーズに向けての布石としてシルエットだけ登場していた裏生徒会役員たちが一斉にぶっ飛ばされた。
 それをとりあえずう○い棒食って傍観するコスモとよっちゃん。
「お前、なぜこんなことを……」
「フッ、分からないかい?」
 う○い棒を咥えたまま振り返るよっちゃん。
「僕にとって君は相容れない存在だった……でもまこさんを見ている内、その延長上に居る君のことが目に留まって仕方なくなったのさ」
「なん……だと……!?」
「今の僕の目的は、まこさんを倒し『彼女』の座を奪うこと! さあ行くよ――マイラヴァー、地球沢宇宙!」
「うおおおおおおおおお!」

 ――先生の次回作にご期待ください!

●突っ込んだら負けファイナル
「………………」
 青い炎をあげて消滅する『NETA NOTE』。
 一同はそれを、う○い棒食べながら見つめていた。
 どさりと落ちてくる漫画家の男。
 その枕元によっちゃんのアレを置くと、キャプテン・ガガーリンは背を向けた。
「これを期に、地球(テラ)を愛する気持ちを思い出してくれ……」
「ふっ、キャ○ツ太郎にキャベツが入っていなかった時の衝撃と共に、な……」
 キャベ○太郎を枕元に置いて去る吹雪。
「少しでも糧になれば、僥倖です……」
 きなこ棒咥えて部屋を出る弐升。
「あ、当たってるお!?」
 カップ状の麺系駄菓子の蓋を空けながら部屋を出ていくガッツリさん。
「マジでか。一個くれよ一個」
 不健康な色合いのちゅーちゅー吸うアレを咥えて去る甚内。
「…………うむ」
 手にはコーンポタージュ味のアレ。懐には万年筆を入れ、踵を返す太郎。
「あのさ、もしかして出番って」
「言うな……」
 ひたすらうっすいカツを齧る夏海の背中を、人参型のポン菓子を手にした黄泉路が押していく。
 八人全てが部屋から去り、扉は閉じられる。

 それから暫くして、男は目を覚ました。
「はっ……夢か!」
 男が夢(?)の内容をそのまま漫画にして編集部に持って言った所パイプ椅子でぶん殴られた……かどうかは、定かではない。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
う○い棒を100本くらい買い漁って飽きる程食い続けるのが子供のころの夢でしたが、それが十分可能な大人になってみれば、そんなくだらない事と吐き捨ててしまう。
夢は現実になった途端、夢ではなくなってしまうのでしょうか。
今回のお話は、そんな教訓を……与えるとでも思ったか!