● 男児とは、須らく天使と崇められるべきである。 未発達。限り無く少女に近く、けれど微かに異なる色を持つ肢体。 将来の成長を感じさせるそれは、神が与えた儚き美。 華奢で色白なら尚完璧……否、それは個人の嗜好次第であろう。 無邪気に遊び回る溌剌とした子供も。 引込み思案で読書を好む大人しい子供も。 まだまだ幼く、生意気であっても全てがなんと可愛らしい事か。 男児は男児であるだけで素晴らしい。男の娘でなければ萌えられない?その程度では愛が足りない。 何時如何なる時であろうと、心の中で想い見守り時には萌える。 それこそが愛。それでこそ男児萌え。 ――嗚呼、ショタマジ可愛いぺろぺろしたい。 例え怯えられて泣かれたとしても、その涙さえ。 我々の業界では、ご褒美です。 ● 「……別に助けなくてもいいかもしれない。いやでも、うん……一応ね、一応。何とかして欲しい依頼がある」 ブリーフィングルームモニター前。『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)の表情は、冴えない。 例えるなら、そう。頭痛を堪える様な。 重い頭を揺すって、我らがフォーチュナは話を始めた。 「敵。アザーバイトが二体。識別名『ユウ』。因みに本人が名乗ってた。偽名かどうかは知らない。 外見自体は小学校低学年程度の男児。黒髪眼鏡で色白、蛇足だけどインドア派。 もう片方は識別名『ショウ』。こっちも本人談。外見はユウと同じ位。こっちは如何にもサッカー少年。褐色」 割と必要無い情報が組み込まれているのは気のせいだろうか。 怪訝げなリベリスタと、フォーチュナは目を合わせない。 「……加えて、そこには女性フィクサードが五人居る。いや、フィクサードって言っていいか分からないんだけど。個人的にはフィクサード。 団体名『SPP団』。……何処かで似た言葉を聞いた気がする人、案外間違って無いと思う」 SPP団。正式名称をShota Peropero Princesses団。 構成員の多くは女性。男児を愛し、男児を愛で、護り、時に萌える。 そんなフィクサード団体らしい。何処かで聞いた事がある気がしなくも無い。 「ホーリーメイガスとクロスイージスが二人ずつ、インヤンマスターが一人。大して強くない。 彼女達はユウとショウを見つけ、守護と言う名の談笑をしている。多分。 でも、アザーバイトは両方、無自覚に攻撃を仕掛けちゃう。本人達は遊んでるつもりなんだけど。 この場合、フィクサード達も巻き込まれると思う。ユウはマグメイガス的、ショウはデュランダル的な攻撃をしてくるよ。 ある程度戦いと言う名の遊びをしたり、構ったりすれば満足して帰るみたい。 だから皆には、アザーバイトの返送を行って欲しいんだけど……」 深々と、溜息が漏れる。 だけど? と首を傾げるリベリスタ。言い淀む、フォーチュナ。 「……SPP団は、リベリスタの邪魔をしてくるよ。『嗚呼、邪悪ショタ萌え!!』だそう。 アザーバイトの方もその、所謂ショタコン、の知識はあるみたいだから上手く利用してくるかも。 だから、まぁ、彼女達の安否は問わない、事にしておく。殴って戦場から放り出しても全く問題無い。勢い余ってもいいよ」 さらりと、物騒な事を付け加えて。 後宜しく。疲れ切ったフォーチュナは、ふらふらとその場を後にした。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:麻子 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年02月15日(水)23:38 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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● 夕焼け空が、目に眩しい。 校庭の隅、小柄な二つの影と、幾つかの大人の影を見つけたリベリスタ達の瞳は爛々と輝いていた。色々な意味で。 「短パンと靴下の間に見える生脚……こ、これは……! や、やばぁい……!」 素早く駆け寄って。『白雪姫』ロッテ・バックハウス(BNE002454) は可愛らしい悲鳴を上げる。 振り向くお姉様と、ショタ2名。きょとんとした顔も天使。この際アザーバイドでも別に良いかもしれない。 「もし適齢期で結婚しておったら今頃はあの子達くらいの孫が……」 ぶつぶつ、呟きながら見詰めるのは『エア肉食系』レイライン・エレアニック(BNE002137)。 嗚呼、考えてたら妙な気分になってきた。動悸がする。歳の所為とか思った奴は前に出ろ。 覚悟完了? 既に済んでいる。『サイバー団地妻』深町・由利子(BNE000103)はエプロンに覆われた魅惑のおっぱ……胸の内で熱く決意を燃やす。 母として、そして、一人の女として。 「……少年達の健全な成長を願う守護者、それが私!」 嗚呼、天然奥様。ちょっと覚悟完了の趣旨が違うかもしれない。 手には日傘。口許には貴腐……貴婦人の微笑み。 見た目はロリ。中身は邪悪かもしれない。実年齢はお姉様。 仲間達から抜け出て。『嗜虐の殺戮天使』ティアリア・フォン・シュッツヒェン(BNE003064) は優雅に、お姉様方の中へと入り込んだ。 「ごきげんよう。今日はいいショタ日和ね」 可笑しい?否、この業界では基本的な挨拶である。 「そうね、最高のショタ日和……嗚呼、ショウ君の汗が夕日に煌めいているわ!」 「ごきげんショタ。貴女、そんなに可愛らしいのに……良く分かっているのね!」 当然の様に挨拶が返る。業界用語って奥が深い。 「おねえちゃんたち、遊んでくれるの? ぼくユウっていうんだ!」 「おれとも遊ぶよな、おれショウだぜー!」 パッシヴスキル全開。周りに花咲く様な笑みで、ショタ2人がリベリスタに纏わり付く。 途端に鋭くなる、お姉様方の視線。嫉妬の炎が燃え滾っているのが見える気がする。 緊迫する空気。しかしそこに勇者が一人、進み出ていた。 「嗚呼、同胞よ……魂を同じくする同好の烈士よ……」 ハカセ系は素晴らしい。ヤンチャ系も善きかな。だが、だがしかし。 貴女達は何か、大事な事を忘れてはおるまいか。 厳かな雰囲気。言っている内容も割とそれっぽいが、その先にあるものはショタである。忘れてはいけない。 伏せていた顔を、ばっと上げる。『レッツゴー!インヤンマスター』九曜 計都(BNE003026)は己の持ち得るスキルを駆使し、その姿を変えた。 そう。 ――全てのショタの王道、ロリショタ系に。 感嘆の溜息が漏れる。ぷにぷにラブリー。至高。理想の存在。 崇める様に手を合わせるお姉様方の前で。その姿のまま計都は演説を続ける。その姿はまさに、ショタの教祖。 「一人称はボク、内気でことあるごとに頬を赤らめ……無理矢理女装させられて「ふええ……ぼくおとこのこだよお><」とか言っちゃうんだよ!」 然り、これこそが理想である。人工は天然に勝てない? 否。断じて否。 この世に妄想を超える天上の調べがあろうか。おのが魂の内にこそ、桃源郷はあるのだ! 「……とゆか、ぶっちゃけ二次最高だろ!? いい加減に気付けよ!」 全て遠き理想少年(アイドル)は、あたしたちの胸の中にしか……いないんだよ……。重みのある言葉が響く。 でも、ぶっちゃけ出来れば。 その姿で言わないで欲しかったです。嗚呼折角のロリショタが。 「なぁなぁ、はやく遊ぼうぜ! おれからいくぞー!」 少しばかり重苦しくなった空気を裂く様に、ショウの声が響く。 その手には、大振りの蛮刀。その後ろに控える眼鏡ショタも、既に魔本を胸に抱えている。 お遊びタイムの、開始だろうか。そう判断して。 「ちょっと危険なごっこ遊びなんで……ダメ、ですか?」 護って欲しい。代わりに要求を呑む事を示唆しながら、『悪夢<不幸な現実>』稲野辺 雪(BNE002906)は小首を傾げる。 はい喜んで。即座に返る二つ返事。 スポーツ少年を思わせる出で立ち。肌の色は白く、瞳を隠す癖毛も白。 ギャップ萌え。インドア男児とアウトドア男児、両方の色を兼ね備えた少年とかマジ最高。 爛々と輝く瞳から目を背けながら、少年は諦めを込めて首を振った。 目の前にはショタ。鼻息荒いフィクサードと、認めたくないが同じ様なリベリスタ。 嗚呼、自分どうして此処に居るんだろう。始まったばかりと言うのに、本日何度目か分からぬ溜息が漏れる。 普通に戦闘して二人には満足して帰ってもらうだけの簡単なお仕事。 そう思っていた時代が、僕にもありました。 ● 「ミーノさんじょうっ! さぁくるのっ、おねーさんが相手なの~」 可愛らしい声。もしかして唯一の天使じゃないだろうか。 『すーぱーわんだふるさぽーたー』テテロ ミ-ノ(BNE000011) はきりっと決める。あ、やっぱり可愛い。 印を組む彼女が巡らせるのは、守護の障壁。その隣ではレイラインが、最高の笑顔で幻影を生み出す剣捌きを見せる。 無論、ショタに危険を及ぼすSPP団を討伐する為に。 「二人共、後で遊んであげるから少しだけ待っててなのじゃ♪」 上がる悲鳴。いや聞こえない。護る為と言ったら護る為だ。いや本当に。正義は我が手の内に。 「うっわぁ、お姉ちゃんすごーい! もっと見せて見せて!」 後ろから声が飛ぶ。うん、やっぱり正義は此方に有る様だ。 「さて、遊びましょうか。ユウくーん。お姉さんもユウってんですよー」 どっちかと言えば年上派。『ミックス』ユウ・バスタード(BNE003137)はひらひら、同名の少年へと手を振って見せる。 途端に輝くショタの顔。あ、ちょっと可愛いかもしれない。 折角だし撃ち合いだ。銃を構える。軽やかなステップと共に放たれた光弾を目で追いながら、彼女は今後の撃ち合い内容を思い浮べた。 どっちがより高威力の光弾を出せるかー、とか。 どっちがより長射程のビームを出せるか―、とか。 「……なんか出してばっかりですね」 お姉さんが言うとちょっと卑猥です。気のせいでしょうか。 「ねぇ僕、お名前何て言うの? 護ってあげるから……!」 ふらふら。幽鬼の如き姿でお姉様B辺りが近寄ってくる。何こいつ。雪の顔が明らかに引き攣った。 適当にあしらって……否。殺りすぎちゃってもいいんだった。殺っておこう。容赦なく。 握られた拳が、力一杯叩き込まれる。あ、ちょっと嫌な音したかも。 「あ、ごめんなさい。手が滑りました。てへぺろ」 棒読みの台詞。てへぺろ、の時はばっちり舌を出しておいた。 当社比3割増位の威力があった気がするけれど、きっと気のせいだ。 状況判断。SPPがちょっとやかましい。でもとりあえず放置して、ショタ2人。 ロッテは巨大な林檎を引きずり怪しい笑みを漏らす。折角だしトラップネストで捕まえてぺろぺr……否。普通に攻撃だ。 「ぺろんぺろんにしてやるのですぅ! むしろ覚悟しなさぁい!」 相手の弱点を狙う一撃が飛ぶ。我慢しても、欲望口から出てます。 計都が全員に空を舞う力を付与すれば、上がる少年達の楽しげな声。案外早く満足してくれそうかもしれない。 あ、そういえば戦いごっこだった。 動き出した仲間を見て漸く気付いたティアリアは、慈愛に満ちた笑みを浮かべる。 「男の子はヒーローになりたいでしょう?じゃあこれね」 煌めきは鎧。仲間はさておき、ユウに、ショウに纏わせておく。 その辺で呻いてるSPP団?構うつもりは無い。だってほら、ショタにやられるならご褒美じゃん。寧ろ羨ましいわ。 「ありがとう、おねえちゃんっ!」 サイズの大きめな眼鏡の奥で、円い瞳が嬉しそうに笑う。 嗚呼、なんて素晴らしい逸材だろうか。色白天使に褐色天使。しかも両方半ズボン。 鼻血が出そう、とティアリアは口許を押さえる。特にユウ君。嗚呼マジ可愛い。もじもじさせたい。 ショウ君みたいな元気な子には是非ともがっついて欲しい。 「ああ、この2人をお持ち帰りしてそれから……ふふっ♪」 だだ漏れの妄想は自主規制を掛けて下さったようです。 折角の可憐さが台無しなので止めて欲しい。 「いくぜー! おれのいちげき、受けてみろ!」 不釣合いな大刀を振り上げて、ショウが雷撃纏う一撃を放つ。 狙いは、ふらっふらのお姉様C辺り。ちょっと不味いかもしれない。 「こら…! これ以上はダメよ?」 誰も倒れさせない。その決意を実行に移す様に、由利子が躊躇い無くその身を投げ出す。 痛みで微かに眉を寄せる表情、凄くイイです。 後ろから、煌めく魔本を掲げたユウの呼び寄せた業火が炸裂する。 敵味方関係なし。一気に巻き込まれる。消えぬ炎に苛まれる者の姿も見えた。 「おばあちゃ…お姉ちゃんが遊んであげるからのぅ♪ わらわの神速の一撃、受けてみるのじゃ!」 レイラインが前に出る。流れる様な連撃に、ショウの瞳が輝いた。 「ひっさつわざ? おれにもおしえてー!」 ああ可愛い。大きな瞳がきらっきら。 続いてミーノが、踏ん反り返って魔を打ち払う光を放つ。やはり、敵味方は問わない。 「ふぉっふぉっふぉ~まだまだ~かかってくるといいの~」 仁義無き戦闘(ごっこ)はまだまだ続く様だった。 ● 戦闘も佳境。回復も有るとは言え、そろそろ体力的にもきつくなってきた頃。 ロッテは瞳を輝かせてショウを見詰めて居た。 どちらも可愛らしい。しかし。特にショウ。なんと素晴らしい見た目なのか。 「王子様……! 年下だけど、王子様なのですぅ!」 軽やかに走り出す。剣を携えた王子様。その首元に、かぷり、ちゅううう。 たっぷり血を頂いて。序に頭と膝小僧も触っておく。 「う、うわあ、いきなりなにするんだよ!」 驚いた少年の瞳が潤む。それも可愛い。ロッテの頬が赤く染まる。 恋する乙女って最強ですよね。 「嗚呼、ほら、ユウ君もショウ君も痛いの嫌よね?」 微笑んだティアリアが呼び寄せた福音が、全員に癒しの加護を与える。 但しSPPを除く。 「ほらほら、ユウ君そんなもんですかー?」 撃ち合い組も、中々に派手な事になっていた。 唸る雷撃。煌めく弾丸。ちょっと、大人げ無く張り合ってみちゃおうか。 軽い調子で入る挑発に、眼鏡越しの瞳が潤む。 「ぼ、ぼくだってもっと出来るもん! ……出来るもん」 魔本を掲げるも、もう煌めきは無い。刀を携える少年も、それを振るう元気はもう無いようだった。 あー、半ズボンも悪くないかもしれない。無垢な存在だからこそ、壊したくなるみたいな。 「いぢめてごめんなさいねー、ほら、よしよし」 歩み寄ったユウが、優しく頭を撫でてやる。途端に綻ぶ表情。あ、今ちょっとキュンとしたかも。 少年達が武器を仕舞う。それを確認して、リベリスタも全員、武器を仕舞った。 「ねぇねぇ、ちっちゃいこのどんなところが好きなの~?」 レイラインによってロープで縛られたSPP達に、ミーノが問いかける。 可愛らしい、天使、無垢、などと口々に返って来る返答に、ミーノはふんわりと微笑んだ。 みんなが大満足して帰れたら素敵だ。だから自分も頑張る。彼女こそ本物の天使である。 「ねぇ、あの子達にやられるのはどうだったの? 詳しく教えてちょうだいな」 ティアリアも凄まじい勢いで問いかける。興味津々。彼女もSPPの資格がある気がする。 それにしても、自分で自分をお姫様って言っちゃうとか。 「何と言うか、無理すんな的な。あ、いえ。何でもないです」 真に愛するならば、対象が悲しむ事をしてはならない。これが、紳士道の基本らしいのだが。 あるいは、彼女達はその涙にさえも萌えられる修羅なのだろうか。あ、はい、そうです。 「……私も片足突っ込んじゃいそうです」 此処にまた、新たなSPP予備軍が生まれたのかもしれない。 お姉様AからEまで順番に、お尻ぺんぺんの刑を与えてから。 ロッテはさっと、SPPの前にしゃがみ込む。 「プリンセスはわたしが居て成立する言葉なのですぅ! だからわたしも…仲間に…」 でも、犯罪的な事はダメ、ゼッタイ。SPPがリベリスタ集団になる日も来るのかもしれない。結構嫌だ。 「まだ遊び足りないかの? ……ほれ、これを触ってもっひにゃあ!?」 レイラインが自身の猫耳と尻尾を差し出せば、少年達は嬉々としてそれに触れてくる。 もふもふ。容赦ない。御婆ちゃんを苛めるのは止めて欲しい。 「はいはい、2人とも。怪我の手当てをするからこっちにいらっしゃい?」 由利子が手招きする。大人しく従ったショタに、彼女は優しく手当てを施していく。 使うのは、消毒液と絆創膏だけ。 神秘の力で、傷は容易く癒える。けれど、それで済ませてはいけない、と、彼女は思っていた。 怪我をしたら誰だって居たい。させてしまう事も良い事ではない。 それを、解って欲しいと思った。 「……おねえちゃん、ママって奴みたいだね!」 天使が微笑む。至近距離でそれは結構、アレである。 今手当てしている、半ズボンから伸びる可愛らしい足。 此方を見上げる大きな瞳。嗚呼、胸が高鳴る。可愛い。本当に可愛い。 「……いけないわ……私ったら」 俯いて赤面する。母親である以前に、彼女もやっぱり一人の女性のようだった。 「たのしかったー! もう帰るよ!」 一頻り話し終えてから。少年達は立ち上がる。 自身の力でゲートを開けて、其処に向かって歩いていこうとする。 「帰ったら手洗いうがいですよぉ~、ばいばい、またね~!」 「またあそぼーねっ」 ロッテとミーノが声をかける。其処に含まれる、再会の願いに、少年達は本当に嬉しそうに微笑んだ。 するり、とその姿が消える。静けさの戻った校庭で、レイラインはそっと溜息を漏らした。 「……ばいばい」 ちょっとだけ、寂しい。けれどまた、会う事もあるだろうから。 その隣、笑顔で見送ったティアリアもそっと目を細める。 「はぁ…素敵な逢瀬だったわ。明日からも頑張れそうね」 また逢えると良い。それは、幼き男児を愛すリベリスタ全ての願いであった。 誰とも無く、踵を返す。 ロープでがっちりしばったお姉様方? そんなのは知らない。 可愛らしい少年を満足させたお姉様達は静かに、その場を後にした。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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