●意思、移ろう 「は、ハ、HAァぁ……! っだよォ、そこそことんでもなさそうな野郎がアークにも狙われず闊歩してるっつーから? オレサま元気よくぶっ潰しにきちゃったWA、KE、なんだけェど? 出てきたのはしょぼっちぃトラ一頭で、ふらっふらとかもうさーいってー。いっそがしいんだけどなァ俺。帰っていいかなA、ミノぉ!」 闇の中、狂気的な笑い声を上げて男が叫ぶ。大型の獣を足蹴にし、ぎらぎらとした視線を撒き散らすそれを、十人が十人「まともではない」と形容するだろう。 彼の幻視を看破すれば、よりマトモではないと言うだろう。 本来なら機械化し、機能しているはずの片腕が『機械化してから』引き千切られ、無残な痕を残している。 自らの意思で行ったのか、はたまた何かの経験があったのか。しかし、彼の表情には一切の油断がない。 技に躊躇が無い。狂気であることを自らに課している、と言う印象すら受けるだろうか。 「余り推奨されませんよ、逆真さん。貴方は確かに秀でていますが、一人で倒したような物言いはやめてください。僕も割と抑えましたし……何しろ、この個体は確かに強かったです。ほら、『使い捨て』四人ほど、フェイトは失ってないようですけど暫く使い物にならないでしょう?」 「同感。逆真、不条理」 『ミノ』と呼ばれた細身の男は、身に合わぬサイズの盾を下ろし、大仰な身振りで背後に倒れる数名の配下を示す。辛うじて息はあるし、運命の寵愛を逃したとは思えない。 だが、その誰もが動ける様子ではなかった。全身に負った傷を癒されること無く、虚ろな目で地面に伏している。 彼の傍らで仁王立ちする大柄な男も、言葉少なに『逆真』と呼ばれた男を糾弾し、呆れた視線で彼を眺めていた。 「Jaーァどうすんだ? こいつ引っ張って帰ってこいっつったッケぇ?」 「……本当に貴方という人は力馬鹿ですね。このアザーバイドのせいで我々も多少なり被害を被っています。が、簡単に討伐するには惜しい。だから、この個体には少し役だって貰います」 云うなり、『ミノ』は小石のようなものを取り出し、獣の腹部へと埋め込んだ。まるで生物であるかのように根を張り、侵食し、獣は激しく咆哮した。 「了。帰還優先」 「鞍州木、そこの二人をお願いします。逆真さんも一人担いでくださいよ?」 「ヤ、DA。どうせナんだ、こいつの動作実験とイKoォぜェ? 天下の『裏野部』がYoォ、使い捨てまで助ケる義理はネえだろ?」 「……仕事は振りましたよ。あとは勝手にしてください」 観念したように、『ミノ』は踵を返す。 狂ったように笑う男が地に伏す部下を獣へ向けて放ったのは、その数秒後の出来事だった。 ●理性なき獣 「……まさか、裏野部が『移ろう獣』に目をつけるとは」 モニタに視線を向けつつ、『無貌の予見士』月ヶ瀬 夜倉(nBNE000201)は深々とため息をついた。 「アザーバイド『移ろう獣』。以前、ボトムチャンネルに現れた『移ろう聖女』と同チャンネルの存在と思われる獣型アザーバイドです。 観測者のイメージに即した『獣』の形状を取り、基本的には善良な存在でした。 ですが、エリューションとの度重なる交戦で悪意を取り込み、精神が混濁した状態で一度アークと交戦、逃走されています。 どうやら、裏野部とことを起こし、敗北したということなのでしょうが……」 机上に並べられた資料は、かつての遭遇時の報告書と、今回の相手の能力に対する資料。 それを知らぬ者でも、その変化には理解を示すことだろう。 「『ミノ』と呼ばれていた青年が埋め込んだのは、アーティファクト『憤怒の種』。 侵食型アーティファクトで、侵食した対象の『怒り』を無限に引き出し、暴走させるものです。 そのかわり、肉体のリミッターは外れるので負荷は大きく、余り長時間装備させておくには危険過ぎると言えるでしょう。 彼の特性として、倒れることでその性質がリセットされるらしく……まあ、考えずに倒しても問題ないでしょう。 さすがに、『必殺』は不味いですが」 口にするのは簡単だが、実際は決して容易ではないだろう。 それでも、何とかするのがリベリスタというものだ。 「で、この裏野部の連中は、殴っていいのか?」 「……やめたほうが無難でしょう。時間軸としては既に離脱しているでしょうし、付近に居たとしても余り接触していい相手とは思えません。 今は、『移ろう獣』への対処に最善を。何れ、嫌ってほど拳を打ち込んでやればいい」 荒っぽい言葉ひとつをして、予見士はリベリスタ達を送り出した。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:風見鶏 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年02月12日(日)23:37 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●狂気あるのみ その背はとても広かった。仲間であればこの上なく頼もしいはずのそれだった。 その毛並みは美しかった。触れ合えるきっかけがあればいつまでも触れていたいと思えるほどに。 ――少なくとも、仲間たちにとってはそう見えているはずだった。 だがしかし、相手は『獣』だった。甲殻を纏い、三首を持つ獰猛な狩猟者だった。 「その憤怒、狩らせてもらう。この傷に賭けて……!」 傷つき癒されまだ傷ついて、それでも『十徳彼女』渡・アプリコット・鈴(BNE002310)は健在。 その魂もその肉体もその技術も、ただ一度の復讐のためにあるのだという矜持。 毒の弾丸を護り刀に乗せ、振り抜いていく――。 遡って、接敵前。 「誰が何をしようが、これまでおれらの世界の為に戦ってくれた戦士を放っとくわけにはいかんけんね」 『星守』神音・武雷(BNE002221)は、ことの次第を理解するなり口にしたのは、感謝だった。 人知れず戦ってきた者への感謝を告げるためにも、今はただ救わねばならない。 倒すことで報いになるのなら、それでもいい。無事に帰還させることが条件なのだから。 「今度こそ、正気を取り戻させてあげないとね」 「裏野部が余計なことを……この落とし前はいつか必ず」 四条・理央(BNE000319)の決心は、苦々しい響きを伴って吐き出された。 応じる『Star Raven』ヴィンセント・T・ウィンチェスター(BNE002546) の静かな怒りも、相応だ。 以前の戦いに於いて、二人は十二分に戦った。『猛獣』に対する侮りや甘えなど、なかった。 それでも僅かな齟齬が、一瞬の隙が、敗北に繋がることを知っている。今度こそ、そう、今度こそ。 「前回みたいにフワモコかわいい方がいいです!」 「かわいいもふもふ希望(きりっ」 きっちりもふもふしてやるんだってことですね、わかります。 「暴走させるとはな……厄介な相手になったもんだぜ」 フィクサードを助けるのは、飽くまでも情報収集――。 『咆え猛る紅き牙』結城・宗一(BNE002873) を始めとして、参加したリベリスタ達は口をそろえてそう言うだろう。 だが、その本意が全く別であることだって知っている。救えるなら、救うべきだと。 例えお人よしであると謗りを受けても、目の前で救えるものを救いたいと願う心は、未だその胸に燻っている。 それに応じないのは、使命を全うするよりも罪深いことだといえるだろう。 救出に挑むアルジェント・スパーダ(BNE003142)の不本意そうな態度は、理解できないでもない。 だが、『フィクサード』と分別されるまでの経緯は千差万別だ。増して、『裏野部』であるのなら。 「早く開放して、帰して差し上げたいです……」 『リベリスタの国の童話姫』 アリス・ショコラ・ヴィクトリカ(BNE000128) は、性善説を頑なに信じる者だ。 彼のアシュレイにすら無条件で胸を開く純朴さは、ともすれば危ういものでもあろうが、しかし 彼女はそのあり方を変えようとはしない。『移ろう猛獣』相手でも、それを変えるつもりはないのだろう。 「何にしたって、速攻勝負なんだろ? だったら俺様の独壇場だぜ!」 『雷帝』アッシュ・ザ・ライトニング(ID:BNE001789)は思考しない。 否、思考はある、戦略も彼主導であることは間違いない。だが、それ以上に直感に身をおくのが彼だ。 一秒でも早く、を要求されれば、それを飽くまで目指すのみ。細かい思考は速度を鈍らせるだけだ。 故に、考える前に身体は既に動いている。遠く響く咆哮を裂くように、駆け出した彼に追いすがる味方も、 まして敵も存在しない。 先ずは救出、そして挟撃の成功――それを望むには、彼は余りに『速すぎた』のかもしれなかった。 ●ふわもこデストロイア まさに一瞬。準備なしで叩き出す最高速度をそのままに、アッシュは一撃を叩き込む。 だが、一撃を入れることに注力しすぎた故の偶然か、その傷は浅い。 「……気乗りがしないんだが、な」 「ひっ……!?」 アッシュに続き、間合いに踏み込んだのはアルジェントだ。その意思はどうあれ、獣を超える最高速度は 今にも潰えるであろう男の命を拾い上げるには十分な速度だったと言えるだろう。 だが、一手でその射程から逃れることは、どんな速度をもってしても難しい。男をその身で庇いながら、 味方同士で協力する必要がある……故に。 逆方向から接近するヴィンセントにその身を預けるのは、適切な判断だったといえるだろう。 身を切り返すよりは、一気に駆け抜けるほうが速度のロスも無い。 「ルル……ァ」 だが、それでも。獣は標的を違えない。ヴィンセントの間合いに入ったアルジェントは、 男を預けようとした姿勢のまま、その身を放り出すようにして膝から崩れ落ち、二度三度と派手にバウンドして 転がり込んだ。瞬時に姿勢を立て直しはしたが、明らかに瞳の焦点が合っていない。 射線を防ぐ為に布陣するには、その視線は速すぎて、また尖すぎた。辛うじて呪縛を避けたヴィンセントは兎も角、射界に入ったアリスすらもその呪縛に捉える威力は、ただごとではない。 「アルジェントさん……っく!」 「気にしてる場合か、退がれ! ……ォォオ!」 ヴィンセントの叫びに被せるように、宗一の咆哮が響き渡る。猛獣を真正面から捉える剛撃は、鋭くも正確に その肉体を打ち据えて、動きに制限を与えることを成功させた。初手としては上出来、と言えようか。 「せいぜい、予行練習させてもらうッタイ――!」 宗一の逆方向から、素早く鈴が印を刻む。布陣した面々を包み込むように結界が満ち、その護りを確固たるものへと引き上げる。 ヴィンセントや理央に限らず、あれは可愛らしい獣に見えるのだろうか――あんなに醜悪な、恨みの源が。 (……「移ろう獣」さんって、観測者のイメージによって外見が変わるって聞きましたけど) そんな状況下であっても、しかしアリスの純粋な意思の前には猛獣も見目麗しい獣として顕現していた。 ほんの僅か、正気を失って見とれてしまったものの、素早く意識を切り替えてその姿に意識を注ぐ。 動けなくとも、その動きから視線を離さぬことはできる、とばかりに。 「命を取る気はありませんが下手に動くと危険ですよ。まだ猛獣が近くにいます」 「……っ」 何とか猛獣の射程圏外に抜けられたヴィンセントが、フィクサードの男に威圧的に凄んでみせる。 身を捩るのが精一杯な男は、ヴィンセントの言葉に声もなく頷くのが精一杯のようで、逃走する気配は無い。 安心したように戦場へ視線を向ける彼の前で、リベリスタ達の攻勢は勢いを増していく。 戦場に、癒しの風と浄化の光が舞い踊る。 「好きにやらせるわけには、いかんけんね!」 「厳しいかもしれないけど……それでも、癒さないと!」 武雷、そして理央が放ったそれぞれの賦活が空間を満たすが、しかしアルジェントの麻痺、 そしてアッシュの錯乱状態を癒すには至らない。体力は多少なり戻りはしたが、危惧した通りの魔力。 容易に取り戻すことは、できそうに無い。 戦場は整った、勝利を得るには十全とも言える状況下。 その全力を叩きこみ、リベリスタ達はただ一度の勝利に邁進する。 ●高く吼える アッシュが自らに刃を突き立てるのと、獣の爪が彼を貫くのは全くの同タイミングだった。 繰り返された自傷に重ねるようにして突き立てられた爪が、深々とその身を貫く。 それきり動かなくなったアッシュに興味を示さぬように、猛獣は武雷達ヘ向き直る。 「怒りをぶつける相手が欲しいんだろ?おれが受け止めてやるよ!」 大きく身を広げるその姿は、圧倒的な存在感に満ちていた。 甲冑型に設えた防具は鮮やかにその視線を惹きつけ、勇壮な牛のフォルムをした頭部は、 獣をして競うべき相手であると意識させるに足る威圧感。十分すぎるほど十分に、彼の存在感は 仲間を護る為に作用したといえるだろう。 「――全力を、出すまでだ!」 自らの体力を削り、一撃の威力へと還元する。全身を苛む電流をそのまま猛獣へと叩きつけ、宗一は構える。 一撃一撃に込める気合とは別に、その思考は冷静だった。問題ない、と意識が告げる。 体力は十二分に残され、容易に倒れる状況下では決して無い。救える、そう分析していた。 (厚い甲羅に刃は効かない。だから猛毒を手にしたんよ) 鈴は、硬い守りを持つ相手との戦いを想定した能力を鍛えあげてきた。 毒を得て異常を与える能力に特化し、新たにアークに齎されたダークナイトの技能にすら手を伸ばした。 自らを傷つける技など、今や珍しくも何とも無い。その程度、受け入れてみせる。 全ては、目の前に立つ『その異形』の守りをして耐えられぬ一撃を叩き込むためだけに鍛え上げた魔力、技術。 だから、当てることに心血を注ぎ、確実にその呪いを増やしていく。目の前の相手を倒せずして、 何の望みが、復讐が、雪辱が果たせるというのか。 だから、彼女は違えない。 「は、早く……開放して差し上げないとです……」 アリスは、作戦に於ける原動力であった。アッシュのソニックエッジ、彼女の魔曲、そして機さえ整えば、 理央の呪印封縛。その三通りの能力が、猛獣の動きを止めるに足る攻撃手段だった、筈だ。 だが、既にアッシュは血の海に沈んだ。焦りをその身に、詩篇をその手に、彼女は魔の調べを奏でる。 ……が、猛獣の性能を鑑みれば、一度の集中では容易に当たるものではないだろう。 それでも発動に踏み切ったのは、純粋な焦りだ。そして、恐らくは恐怖。 救いたいがゆえに、結果を出すために焦り、仲間が倒れる姿に恐れ、その機、その感覚を取り零した。 その恐怖すらも――一拍おくれて放たれた咆哮に飲み込まれ、用を足さなくなるだけだ。 何が起こったのか、理解出来ない。アレハ優シイ獣ノ筈……その思考を最後に、アリスは崩れ落ちた。 「まだ……っ、まだ戦えるよ! 絶対に、助ける!」 「こんな争いで、これ以上仲間が傷つくのはもう――御免ですから……!」 理央も、ヴィンセントも、魂の底から力を振り絞り、『ありったけ』を望む。 奇跡的なタイミングで、癒しの波長がより強く輝き、戦える仲間の傷を塞いでいく。 自らの銃弾を避けるであろう、その動作すらヴィンセントの前ではスローモーションでしかない。 僅かな隙間、僅かなタイミングですらも、その引き金を絞る速度の前では悠長すぎた。 「……砕け散れ!」 叫ぶ。圧倒的集弾率を誇るそのショットガンが、『憤怒の種』へと殺到し―― しかし、僅かなヒビを残して弾かれ、猛獣の肉体へと跳ねまわる。その痛みは確かに、確実に。 痛打であるし、狙いは正しかった。それでも、悪意は砕けない。 「オオオオオオオオオ!!」 「――来い!」 大盾を掲げ、武雷がその爪を受け止める。絶えず移ろい瞬く神秘の爪は、彼とて守りは得手としない。 だが、並のリベリスタの守りは超えている。受け流すに足る技術も身につけた。一度二度で、 容易に倒れてやる義理などあろうはずもない。 受け止める。受け流す。身体を幾重の傷が苛んでも、繰り返し立ちはだかり、受け止める。 まだ、戦える。まだ、耐え切れる。仲間を、護ると立ち上がる。 「負けるわけには、いかんっちゃんね……!」 その傷も、身を苛む反動も、決して耐えるに容易ではなかった。 だが、味方が猛獣へ向けて築いたあらゆる異常は、その一撃を叩き込む為だけの伏線であれば、 当てなければならない。当て続ける必要があった。だから、傷を刻み込む。 運命を燃やしてだって、その一撃に賭けてみせる。呪う、呪え、叫びのままに。 「……やめ、ろ、もう逃げろ、よ……!」 弱々しい、だがその意思だけは明確にした叫びが響く。ヴィンセントが振り向けば、フィクサードは頷く。 「こんな……っ、これ以上はやりすぎだ、お前ら傷付き過ぎなんだよ……! 死ぬなら俺一人でいいから、 お前ら、逃げちまえよぉ……っ!」 「――うるせぇ」 弱々しいその声を両断したのは、宗一の低い声。魂の底から吐き出すようなそれは、重々しく響いた。 「俺たちはやれるんだ、やれるだけをやれるままに! 助けるって決めたんだよ!」 「僕達のせいで招いた不幸です。僕達以外の誰に、彼を助けられるんですか」 ヴィンセントも、応じるように声を上げる。低く、しかし芯の通った声は、男を黙らせるには十分だったろう。 だが、リベリスタ達にも理解出来ないわけではない。退くことなど考えもしなかった、としてもだ。 既にアリスが、アッシュが、そしてアルジェントが倒れた。男を見捨てさえすれば、倒しきるまで 耐え切ることだってできただろう。あともう少しを埋めることもできただろう。だが、それでいいのか? 救うに足る状況を生み出して、自分たちの失策でその命を手放すのか? 「……ルゥ」 ピシ、と何かがひび割れる音がした。猛獣が、耐え難い何かに耐えるように身を捩った。爪も、瞳も、 その喉すらも扱うことを許されない『何か』が、砕けるような気配があった。あと、一息なのか、と。 「……これ以上は」 無理だ。無理か? 誰かの声に続きはない。 応じる声は響かない。 一瞬の隙、一縷の望み、それすら踏み砕くように、獣の爪がアスファルトを叩く音がして。 ――どちらともなく、その戦場から逃げ出した。 どちらにも、耐えられぬ屈辱が。 どちらにも、続けられぬ傷が。 深々と残り、夜の静寂へ消えていく。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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