●そんなこともある 貴様ら! この世は幸福かー!? 現実を見ているか!? 幻想に浸ってはいないか!? リアルは幸せか!? 彼女がいないからリアル充実しねぇ!! そんな世迷い事、まだ言ってんのか!! オッケーーー! その意気や良し!! この世のカップル共に、当り散らしてくれるわー!! 隊長ォオ! カップル発見です! やっちゃいましょう! おうよ、見てろぉ、忌々しいカップル共め。 日本の平和と秩序は我々が守る!! ……うわああああんっ ●かーらーのー? 「という訳でお仕事です」 『未来日記』牧野 杏里(nBNE000211)は淡々と喋り出す。 「結論的には、E・フォース。恵まれない非リア……いえ、彼女いない歴が年齢と同じとかまあ、そういう感じのDT……ううん、女性経験無いとか、うん。えと……そういうのの思念体の集まりです」 言葉選び下手でごめんなさい。 杏里はそう言いつつ、両手で顔を隠した。 近頃、一般人のカップル達に妙な噂が広まっていた。 「夜遅くに野外でいちゃいちゃしてたりすると、靴の裏側に画鋲が大量にねじ込まれる、という噂です。正直被害の数は多いのですー困りましたーあはー」 明らか最後らへんが棒読みな杏里だったが、神秘事件は見逃す訳にはいかない。 「ちょちょいと、退治してカップルの足の裏を守りましょう! 攻撃は画鋲によるネチネチした攻撃と、あと爆発します。 あ、そうそう」 付け足しという感じに言ったが、かなり重要。 「彼女彼氏持ちさんに関しては、基礎能力値がぐーんと上がるみたいです。ざっと倍以上は跳ね上がると見て良いです。ついでに狙われやすくなるのでお気を付けて下さいね」 にっこり笑った杏里はブリーフィングルームを後にした。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:夕影 | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年02月04日(土)23:26 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●此処まで一般人対策 ――非リアと言う言葉は、逃げでしかない―― 源兵島こじり エリューションは夜に活発化するものである。 カップルは場所や時間に関わらず愛を囁くものだが、夜に公園でいちゃいちゃするのは定番と言えば定番だ。 そんな偶然と必然が混じり合ってしまった訳である。 公園内は最低限の光りはあるものの、薄暗い。その雰囲気がカップルにとっては良いらしい。 「非リアを邪魔するのは気が引けます」 と言いつつ、口端がにやーっとつり上がって、心もわくてか! シスター服に似合わず、タスキを下げる『アメリカン・サイファイ』レイ・マクガイア(BNE001078)。因みにタスキには『リア充爆発しろ!』と書いてある。 公園の中心に着いた途端、拡声器のスイッチオン。 「公園にお集いのリア充しちゃってる紳士淑女のみなさん、こんばんは!」 しつこいまでのリア充撲滅委員会の使徒。なんて、直球な。 その声は公園内に響き、カップルもこれはたまらないといった表情をした。 「偉大なる救世主は説きました。愛とは隣人へ与えるものであると! 貴様らリア充どもは互いに愛を交換するだけで周囲を何一つ顧みない!」 レイは片手を胸に当てて、悲しい表情をしてみせた。まるで選挙の街頭演説の様だ。これぞリア撲新党であり、マニュフェストはリア充撲滅のみ。 「これが神が望んだ世界と言えるでしょうか! 否ッ! 我々は声を大にして、リア充を撲滅することを誓わねばならないのです!」 そこまで言って、レイは辺りを見回した。 嗚呼、居るじゃないか、口を開けてこちらをガン見しているカップルが。手なんか繋いでやがる。 すかさずレイが指を彼等へと向け、拡声器の音量を大へと。 「そこのカップル! その手が繋いでいるのは貴方一人ですか!?」 標的にされたカップルがびっくりしながら、レイから目を背けた。それを不服に思ったレイが足早に彼等へと近づいていくと、たまらずカップル達は逃げていく。 だがこれもエリューションに事件に巻き込まれないための行動。 次行ってみよーとレイは歩き出す。十割の否定を全てのリア充へ突きつけるために、いざ! レイから逃げてきたカップルが、彼の横を通っていった。 所変わって『誰が為の盾(反逆予定)』ツァイン・ウォーレス(BNE001520)。反逆予定の戦士。 神秘の存在である己は神秘らしく一般人対策。強結界を辺りに張り、あとはこの場から追い出せればそれで良し。 右の拳をぎゅっと握り、胸へと当てた。 (無念のうちに朽ちていった戦士(非リア)達の魂、せめてこの手で眠らせてやろう……) そう深く誓ったツァイン。 AFからスタイリッシュに取り出したのは、バイクだった。ちょっとイカツイ感じの。それに跨り、ぶるんぶるんとエンジンを温める。 ちょっと広めの公園内。バイクはとても便利だ。 轟音をたてて、カップル共を邪魔せんと、手当り次第にカップルへ声をかける。 「お熱いねぇ~、見せ付けてくれるじゃねぇか。 オイ、ここは今から俺達『箱舟裏亜撲団』の集会があるんだ。とっとと消えなっ!!」 そうカップルにツァインが声かければ、カップルは驚いた顔。そして無言で顔を何度も縦に振り出す。 嗚呼、カップルにトラウマが。ツァインに黒歴史が増えてしまった。 声かけ、風の如く走り去っていくツァインは心の中で懺悔の祭り。 (ごめん!! これが元で別れたりしないでくれよ? 確かにカップルを妬む心は少なからず有る。でも爆発しろ! とか決して思ってないんだ!) うわああ! と叫びつつ、次のカップルを探すツァイン。もっと素直になっていいんだよ。 うわああ! の声が聞こえた気がした二人。 「非リアさんたちあっそびーましょー!」 「先に一般人の避難だよ。間違えちゃ駄目っしょ」 此方は『Gloria』霧島 俊介(BNE000082)と『すもーる くらっしゃー』羽柴 壱也(BNE002639)。 どちらも特定の人物が居るのに、どことなく残念臭が似てるコンビ。公園内を一緒に歩きつつ、何を始めるのかと思えば。 「いちやん、聞け!! 俺の羽音はな!!」 「う、うん。そろそろ、いいかな……私のか、か、か彼氏の自慢をね……!」 俊介は慣れているのか普通だが、壱也は顔を真っ赤に染めて両手を頬へと当てる。 「俺の彼女は純粋で可愛くて、かつ鳥足可愛いんだぞ!! 歳上のお姉さんな雰囲気もあるのに、年下のような愛くるしさあるんだ! 守ってあげたくなる美しさは、プライスレス!!」 此処まで、息継ぎ無しの超早口で大声。 回りのカップルもびくっとしつつ、苦笑い。人気を感じちゃうからその場から退散退散。 「わたしの先輩はね、不良っぽいんだけど面倒見がよくって優しいんだよ!! 誰にでも分け隔てなく接してくれて、わたしの趣味だって好きなものがあることはいいことって言ってくれるんだもん!! 普段はゆるーんてなってすっごいかわいいかわいいかわいいけど、それが戦闘の時のかっこいい先輩とのギャップって言うか!!」 ていうか、ていうか……そこで壱也は止まらない。突然にバスターソードを取り出し、リミットオフが発動。 「えっ、ちょ!!?」 見えた大剣に俊介が血の気が引くのを感じる。まさかとは思ったけれど。 「ギャップ萌えじゃない!! ね!!! ギャップおいしいです!!」 「待っ、ちょ、ギャィンッ!!!?」 力の制限が消えた壱也のメガクラッシュ。目にも止まらぬ早さで俊介を貫いては、クリティカルヒットで俊介の体力がごっそりともっていかれる。 「あ、ごめん」 てへぺろーと舌を出して、剣で倒れている俊介をつんつんする。 すぐさま浄化の鎧が俊介を包んだのは言うまでもない。 その頃には周辺には誰もいなかった。 ● 俊介の叫びが聞こえた『20000GPの男(借金)』女木島 アキツヅ(BNE003054)。 「ははは、若いねぇ」 そう呟きながら、辺りを見れば高校生のカップルが出口へと走っていった。大方、ツァインの爆走から逃げてきたのだろう。 そんなカップル達を見つつ、アキツヅは思いに耽る。 「俺も若い頃は」 齢は、今や七九。 彼にも甘酸っぱい青春の日々が……まあ、彼女はいなかったのでこれ以上触れない。 絶望が舞い散るこの世界でアキツヅは強く生きるだろう。 とりあえず、借金返そう。 すぐ後ろで『Unlucky Seven』七斜 菜々那(BNE003412)が一息吐く。その瞬間に辺りに結界が施された。既にツァインが強結界をしていたが、結界でも距離がいくらか取れた。 「ナナはリア充では無いの」 そう言った目線の先に捕えるのは、ひと組みのカップルとそれに釣られたEフォース達。 沢山の餌が居るもんだ。闇に堕ちた少女は、笑顔で敵を迎える。 ――少し時間は戻る。 先に一般人対策をするリベリスタ達は公園内へ入り、その少し後にEフォース対策組みは公園内に入った。 『安全第一』源兵島 こじり(BNE000630)がすぐさま行動開始する。彷徨くEフォースの気を引くための演技であり本意。 彼氏の胸板を、指で『の』の字を書きながら問う。 「ねえ、御厨君。例えばこの世界が明日滅びてしまうとしたら、どうする?」 「え?! う、うん、そうだな……」 もしそうなったら、どうしようか。 世界が救えるなら限界までその方法を探すか、それとも今の空気を読んで「こじりさんとずっと一緒にいるよ!」と言うべきか。 試されている『高校生イケメン覇界闘士』御厨・夏栖斗(BNE000004)が言葉に詰まった。 「駄目ね、ほんと駄目ね。失望と共に絶望しそうよ。嘘だけど。 そこは即答するべきでしょう? でも、きっと世界か私かを天秤にかけているのね」 こじりは夏栖斗の手に自らの指を絡ませる。所謂、恋人繋ぎ。 誘惑のピンクの瞳が、金色の瞳を捕らえて放さない。 歳上の彼女の色香は少年を惑わすか、それともいつもより大胆な彼女に夏栖斗の思考がついていかないか、彼はわたわたしながら落ち着かなかった。 「でも大丈夫よ。そんな終末なんて来ないもの。それに、貴方は私が護るわ」 そう言いながら、彼女の顔が近づいてくる。 え、こんな一般人やリベリスタや人外が彷徨く中でやるんですかと少し夏栖斗は躊躇したものの、関係無い。 こじりは噛み付くように彼の唇を塞ぐ。 そして、そっとアキツヅが菜々那の目を両手で塞いだ。 ――しばらくしてから口は解放され、新鮮な空気を夏栖斗は吸う。だが同時に、手に触れていた彼女のぬくもりが離れていく。 「ふふ、私を捕まえてごらんなさーい。追いかけないと、殺すわよ」 「こ……この~こじりさんまてよー」 追いかけっこが始まったが、Eフォースが集まってきているので割愛。 時は戻り、眼前にEフォースが十体。 夏栖斗は捕まえたこじりの腕を掴みながら、AFで仲間に連絡した。 既に攻撃を仕掛けようとする敵にはアキツヅと菜々那が対応していた。 「なあ、見たかよさっきの。あんなキッスしてみたかったんだよ、ていうか仲間だな」 「仲間? おいおい、よしてくれ。最上位職『独身貴族』だぜ、俺は」 本当は独身貴族に加えて借金地獄でやばい。 Eフォースとちゃっかり打ち解けているアキツヅは、一体の非リアさんと話していた。 白い物体のような塊の非リアさんの身体から、ぐにょっと変形して手が伸びてきてはアキツヅの手と握手する。 「マジすか? 独身貴族ってスゲーじゃないすか!!」 「ははは、おいおい待てよ、ちょっと悲しくなってきたじゃないか」 この道を八十年近く歩いてきたアキツヅに怖いものなんて無い。悟りの境地に至った玄人である。 とは言っても、同志と傷を舐め合っても癒せるものでは無かったか、ついには非リアさんと抱き合って分かち合う。 「俺が立つ所こそ、彼女いない歴の最前線<フロンティアライン>」 「うふうふ。ナナは優しくしてくれる人が好きなの」 だから、非リアさんにも優しくしてあげよう。そう言って菜々那は両手を広げて非リアさんを誘う。 おい、まさかロリ娘の胸に飛び込んでいいってことですかね、いいんですね、よっしゃー!! 飛び込んできた一体の幸運で不運な非リアさん。 少女の小さな胸に、アメーバの様な物体の身体を押しつけデレデレ。 けれど、世の中はそんな甘くなかった。 菜々那はいわゆる、鉄の処女。抱かれたが最後、非リアさんの運命はひとつ。 瞬時に二刀の赤く染まった武器が非リアを貫き、その体力を奪う。 「身も心も菜々那をひとつになろう?」 そうすればいつまでも菜々那と一緒に生きていられる。血となり肉となり、共に。 ダークナイトさん怖い。 「痛いけどオッケー!!」 一気にシリアスな雰囲気になったが、非リアさんは平常運転です。 「俺は幸せだー!!」 叫びながら一体の非リアが爆発し、菜々那とアキツヅが巻き込まれていった。 ● 「隊長ぉお! ロリの胸飛び込みたいッス!!」 「惑わされるな!」 非リアさん達にも隊長というものが一体いるようで、それは一回り大きい非リアさんだった。 「トンファーキック!!」 夏栖斗が身体を回して、空中を長い足で一閃。虚空を切り裂き、飛んだ鎌鼬が隊長を襲っては切り裂く。 非リアさんにリア充の力は酷く効いたもので、隊長は叫ぶ。 「俺だってロリに抱かれたかったー!」 轟音と共に、爆発して消えていく。なんともあっけない。 「「「隊長ー!!」」」 非リアさん達が叫んだが、間も無く夏栖斗の背後から眩しい光りの閃光が放たれる。 「俺も一年前はそーだった!」 集まったリベリスタ達。少し後ろから俊介が今は幸せですと言わんばかりの笑顔で利き手を向けていた。 既に過去形であんまりフォローになって無いフォローと共に、神気閃光が非リアの心身を貫く。 その光りの余韻が残る中で、菜々那の瘴気が混じる。 「ビターなハートであなたの心を蝕んじゃうの!」 その攻撃は菜々那自身をも蝕む。バレンタインには早いが、少し早いビターなプレゼントを彼等へ! 暗黒に包まれて、幼女に包まれて、非リアさんが二体爆発していった。 「あれっ?! 先輩こんな所に居たんですかっ!」 壱也。エアモノマが始まる。 空虚を見つめて、まるでそこに彼が居るような演技。いや、彼女の中ではそこに居るのだろう。 「先輩、こんな時間に公園……なんだかドキドキしちゃいます!」 そんな壱也は今、不可侵。それを知らない非リアさんが今ぞとばかりに攻撃しようと近づくが。 「何? ちょっと先輩とのデート邪魔しないで」 態度が一変。 リミットオフ済の威力を持ち、バスターソードで非リアさんを一文字斬り。恋する乙女が放つメガクラッシュは、ギガクラッシュ以上の威力を見舞う。 「この女怖いよー!!」 爆発する非リア、だがそこへ。 「いけ! メイン盾!! 君に決めた!!」 「ヘイ、盾のお届けで! 仕事はきっちりこなすぜ?」 押すなよ、押すなよ! 俊介がツァインの背中を押して、壱也の前へ。まさかのメイン盾は盾とされて、そして盾であった。 「ヘンリー! イワノーフッ! タケシィーーッ!!」 爆発にはツァインが巻き込まれていく。生きろ。 そこへアキツヅが天使の歌を響かせる。本家ホリメは盾で遊んでいるのに! そんな横でレイはアキツヅと同じく、非リアさんと打ち解けていた。 「さあ私の胸に抱かれ眠りにつきなさい。聖ユルシマスは全てを赦すのです」 彼等の気持ちはレイはよくわかる。だからこそ、シスターは全てを赦すのである。 ……生というものからも解放する。 涙ながらに近づいてきた非リア。それを見た瞬間にシスターの服を巻き上げて、土砕掌。 「シスターが殴った!!」 レイの腕が貫通した瞬間に、非リアさんは爆発していく。勿論レイは巻き込まれていった。 だが、そんなの関係無い。その痛み、貴方の痛みであるのならば共に受けよう。彼女の使命は彼らを妄執から救うこと。今こそ神の御元に返しましょう。 「貴方達の想い(罪)は私が全て背負う。非リアの代表として!」 「確かに私はリア充、でもね? 私は、自分以外のリア充が、大嫌いなのよ」 なんて理不尽の塊。 リア撲推進委員精鋭隊員(自称)であり、エプロンがおっぱい団代表候補の、源兵島こじり。 自重しない彼女の自重しない攻撃が始まる。 「そこの赤いのは彼女とチョメチョメだし」 「ちょ、待てや、何暴露ってんのこじりちゃん!!?」 俊介を指差すこじり。ほう、チョメチョメとな。 「あそこの腐ってるのはイケメン彼氏とラブラブ」 「先輩、回りがなんだかうるさいですね、何かやってるんですかね」 壱也を指差すこじり。壱也は今、自分の世界に入ってるから気にしないであげて! そして最後に。 「あの黒いの、彼女居るくせに他の女の胸ばかり見る変態だから、やっちゃって」 「いいじゃん、だって男だもん!! ってこじりさんがまた乱心したああ!」 大戦であっても、アシュレイの爆乳に鼻の下を伸ばした彼には呆れたこじり。 これは作戦であって嫉妬では無い、たぶん。攻撃は文字通り夏栖斗へと集中されていく。 「御厨~、生きてっかー?」 ツァインが特に心配していない声色で聞いた。 非リアさんの攻撃よりも、こじりの行動でそれどころでは無い。 ふと、アキツヅに近寄った敵をこじりがメガクラッシュで助ける。 「ぼさっとしないで、今の攻撃を受けてたら貴方、この世から消滅してたわよ」 そして付け足すように言葉を付け加え。 「あいつら全員倒せたら、私の胸、お尻、そしてお臍に至るまで好きにさせてあげる」 「ちょっと待って!! こじりさんの全ては撲のものだからね!?」 「えへへ、先輩の手暖いですねっ!」 「はのおおおん!!」 「ヘンリー! イワノーフッ! タケシィーッ!!」 「モテる奴に嫉妬しても、モテるようになる事は無い。むしろドン引きされる」 「うふふ、貴方も菜々那の一部に」 なんだかんだで、非リアさんは倒されていくのであった。 「全てを赦しましょう」 最後にレイがそう呟いて、最後の非リアが消えていった。 ● 全てを倒し終えて静まる公園内。 「さあ、デート行くわよ」 「へ!?」 そう言ってこじりが夏栖斗の腕をずるずると引いて出口へと向かっていく。 だが、非リアさんの想いを継いだツァインがそれを許さない。反逆開始。 「待てい! このまま帰す訳にはいかねぇ……リア充、往生せいやぁーーッ!」 彼は運命に呼びかける。フェイトならいくらでも払ってやろう、全ての非リアへの救済を!! ――だが、まあ、やっぱり何かが起きる事は無い訳であって。 「ふ、例えこの俺が倒れようとも第二第三の~……」 反逆時間僅か十秒。 どしゃっと崩れたツァインにこじりが無様ねという目線で横を通っていく。 「男はな、草食系で丁度いいのさ。女は花なんだから」 アキツヅはそう言いつつ、天使の歌をツァインへ送った。 「ああ゛~っ♪」 そんな中で菜々那は嬉しそうにしている。赤い武器で沢山の命を吸って、お腹いっぱい。 身も心も満たされて、ごちそうさまでした。 「でぃーてぃー移ってないかな? 大丈夫かな?」 壱也が自分の身体を見回しながら、俊介に聞いた。 「マジ? 俺が貫通してあげようガッフゥ!?」 そして壱也の腹パンが、高らかに俊介の腹部を破壊した。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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