●肉パーティー開催決定 「あー、腹減った。何か食うもんねぇかな?」 「おい、あの動く箱。たんまりと肉の匂いがしやがるぜ」 「マジか!? ひゃっほう! 肉だ肉だ!!」 「あー、やっぱ山道通ったのは失敗だったかな? かえって遠回りになっちまった」 トラックの運転手前田浩(33)は1人愚痴る。近道と思って山道を通ったところ、暗がりで道を誤り、かえって時間を食ってしまったのだ。灰皿で潰すように煙草の火を消すと、コーヒーの缶を開ける。こうなったら、大事なのは集中力。山道で不注意などしたら、今度誕生日を迎える可愛い娘にも会えなくなってしまうではないか。 「さってっと、ここからだと道は……ん? ありゃ、何だ?」 ふと進行方向に目をやると、人影が迫ってきている。だが、ふとその不自然さに運転手は気付いた。 何故、この寒空の下で半裸なのか? 何故、ああも目の前の人影は巨大なのか? 何故、頭に角のようなものが生えているのか? 「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 ぐしゃっと嫌な音が聞こえた。 「ひゃっほう! やっぱ、肉は新鮮なのに限るよな。マジうめぇ」 「ちぇ、こっちの肉は何かカチカチに凍ってやがるぜ。あ、でも新しい味わいかも」 ●運命は変えられない ブリーフィングルームに集まったリベリスタ達は、必死な顔で端末を操作する少年を目にする。あまり見かけない顔だ。たしか、新しく入ったフォーチュナであったか。人が揃ってきてもその様子に変わりが無いので、リベリスタの1人が声をかける。 「わりぃな、ちょっと調べ物をしてた。全員揃ったなら、説明に入ろうか。俺は高城・守生。この間、アークに加入したフォーチュナだ。今後、あんたらの手伝いをすることになった。よろしく頼む」 『運命嫌いのフォーチュナ』高城・守生(nBNE000219)の名乗りに、「あぁ、モリゾー君だっけ」と、包帯のフォーチュナから聞いた渾名を告げる。すると、途端に守生は声を荒げる。 「モリゾーじゃねぇ! ……げほっげほっ」 勢いよく叫んだせいか咳き込む守生。リベリスタから水を渡され、一息に飲むとようやく収まる。 「げほっげほっ……すまない、冷静さを欠いていた。じゃ、改めて依頼の説明に入らせてもらう」 呼吸を収めると真剣な表情に戻る守生。その様子を見て、リベリスタ達にも緊張が走る。 「今回現れたのは、鬼のような姿のアザーバイドだ。場所は岡山県の山道。全部で2匹だ」 守生が端末を操作すると地図が表示される。割と奥まった場所で、あまり人が通る場所では無いようだ。 「敵のことは便宜上、鬼と呼んでおくが……大体イメージにあるようなものを想像してくれて構わない。大きさは4メートルほど、赤い奴と青い奴がいて、頭には角、手に金棒を持って、動物の毛皮を腰に巻いている。近くにDホールの気配も無いから、最初はエリューション・フォースかとも思ったが、アザーバイドだ。どこのリンク・チャンネルから来たのかも、正直よく分からねぇ。そこは、すまない」 素直に頭を下げる守生。 彼の説明によると、鬼が得意とするのは案の定、金棒での一撃だ。かなりの高威力を誇るらしい。その攻撃を受けて立ち上がるのは困難だ。また、赤鬼は炎の息を吐き、青鬼は雷を発することが出来る。範囲を対象とするため、警戒が必要だろう。 「現在、こいつらがいる山道には……人はいない。光源さえ確保すれば、不自由無く戦えるはずだ」 それと、と守生が言葉を切る。何かを言いよどんでいる様だ。リベリスタの1人がどうしたのかと尋ねると、守生は重い口を開く。 「……あぁ、既に犠牲者は出ている。この山道を通ったトラックの運転手だ。冷凍した肉の運搬をやっていて、それを狙われたらしい。今、鬼達はその肉を食って楽しくパーティーって所だな」 吐き捨てるように話す守生。その表情は悔しさに満ちている。その後、細かい移動手段などを説明すると、機材を片しながら、リベリスタ達を送り出す。 「あんた達に任せる。無事に帰って来いよ」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:KSK | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 2人 |
■シナリオ終了日時 2012年01月31日(火)22:53 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■サポート参加者 2人■ | |||||
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● 「あー、美味かった。やっぱ、娑婆の肉は違うな」 「おい、向こう見ろよ。また、あの箱がやって来たぜ?」 「マジか!? ひゃっほう!! 自由サイコーだぜっ!」 「今の奴より金ぴかしてやがる。こいつは……期待持てるな」 ● 岡山県某所。 山中の道を派手なデコトラと4WDが走っていた。竜虎鳳凰に飾り立てられ、「御意見無用!」と描かれた、これぞと言わんばかりのデコトラだ。人通りの無い道ゆえに見られてはいないが、赤と青の電飾はさぞかし目を惹くことであろう。 4WDを運転する『√3』一条・玄弥(BNE003422)は、遠くから大型デコトラ『龍虎丸』を眺めながらくけけっと笑う。 「鬼に狙われるなんてトラックの運ちゃんも運がない。いやはや、余ったお肉はおいちゃんが食ってやるから成仏しぃや」 一方、特大のデコトラを運転する『外道龍』遠野・御龍(BNE000865)は、静かに鬼に対する闘志を燃やしていた。普段は運送屋を経営している彼女にとって、この度の被害者は他人に思えないのだろう。 「同じトラック運転手としちゃぁ放っておけないねぇ。こいつぁ懲らしめてやらなきゃぁ。くくく、鬼より龍の方が強いということをその体に叩き込んでやる」 口元に浮かぶのは、肉食獣の笑み。どっちが鬼か、という話である。その横で手元のフィンガーバレットの準備をしている三芳・琥珀(BNE003280)も、鬼に対する覚悟は十分だ。 「肉は食うのは好きだが、食われるのはごめんだな。時期的にも丁度いい、鬼退治と決め込むか。ぶちこむのは豆じゃないけどな」 時期的に節分を連想するのは無理も無い所だ。リベリスタの中には、鰯の頭を刺したヒイラギを持って来た者もいる。 その頃、屋根の上で他のリベリスタ達は寒さと戦っていた。鬼と戦う作戦の一部ではあるのだが、この寒空の下で吹きっさらしというのは、ある種の拷問と言えよう。それでも、寒いという素振りを見せない辺り、さすがはよく訓練されたリベリスタである。 「Dホールを通ってきた気配のない、鬼に酷似した姿のアザーバイド。他の場所でも多発しているようですし、何かの前触れなのでしょうか?」 この1月、異常なまでに確認される岡山の「鬼」。Dホールを通った形跡が見られないという特異性も相俟って、「何か」が起こっているという不安をリベリスタ達は感じている。『シャドーストライカー』レイチェル・ガーネット(BNE002439)もその1人だ。 「教訓を含んだ昔話だけの存在ではいてくれなかったということかな。……共存は難しいのだろうね」 『闇狩人』四門・零二(BNE001044)の頭の中に浮かぶのは、日本人であれば誰もが知っているあの御伽噺。物語の中では主人公に倒されるだけの悪役。だが、それが現実に出てきてしまうと……それは災害と言っても過言では無い。 「フォーチュナの性質上間に合わずに犠牲者が出ている事もあると聞いていたが、実際にそうなってしまうとやるせないものがある。責められはしない」 出掛けに悔しそうな顔をしていたフォーチュナ。その顔を思い出しながら、バゼット・モーズ(BNE003431)は胸に誓う。起こったことは変えられない。出来る事と言えば、犠牲となったものに安息あれと祈る事。そして、アザーバイドに死を与える事 「ヤツらどうやら最初は美味い餌にありつけた様ですが……そう美味しい事は続かないと教えてやりましょう」 淡々と答える『銃火の猟犬』リーゼロット・グランシール(BNE001266)。周りは彼女も冗談を言うのか、とも思ったが、その生真面目な表情から真意は窺い知れない。ただ、1つ言えることは、彼女もアークの敵である鬼を倒すことに全力を尽くすだろうということだけだ。 そんな時、リベリスタ達の耳に不思議な歌が聞こえてくる。 「お肉お肉。今日も世界はひとみしり。入り口なくして鬼は来たれりこの世界。行きは良い良い帰りは不条理……」 目をやると、『シュレディンガーの羊』ルカルカ・アンダーテイカー(BNE002495)がデコトラの運転席の上に立ったまま、歌っていた。手には作戦のためにトラックへ詰め込んだであろう焼いた肉を持っている。 その匂いが風に乗って届いたのだろうか、森の中を2つの巨大な影が、『龍虎丸』に近づいてくるのが見えた。ルカルカは無骨なスレッジハンマーを取り出すと、どう見ても寒そうな水着姿のまま、デコトラから飛び降りた。 「さあさ、今日も理不尽の宴」 ● 「ひゃっほう! ここにも肉だ!」 「全く、忌々しい封印だったぜ。でも、それも今日限りだ!」 『龍虎丸』にはアークが準備した肉が用意されていた。鬼達が思うまま喰っているのはそれだ。そして……赤鬼の体に赤い何かが斑点のように散っているのは、気にしない方が良いのだろう。 『龍虎丸』には肉だけでなく酒も積まれており、鬼達は嬉々としてそれを喰らう。 肉に舌鼓を打ち、自由を得たことを歓び、酒を酌み交わしあっている。 既に先ほどの「箱」の中にいた「肉」のことなど忘れているのだろう。 その宴も酣といった所で、突然デコトラの電飾がギンギンに輝き出した。 突然のことに戸惑う鬼達。 「まだまだたーんと肉は用意してあるから食べるかい? 酒に女と、選り取り見取りだよぉ?」 そこへ、改造した巫女服を纏い、愛刀月龍丸を掲げ、御龍が姿を現わす。そして、言うが早いが青鬼に切りかかる。油断していた所に不意を突かれて、その一撃を受ける鬼達。だが、すぐさま戦いの興奮が勝る。手元に置いてあった金棒を手に取り、御龍に叩き付ける。 その衝撃に、目の前が真っ白になったような錯覚を覚える御龍。 このままでは、金棒の威力の前にミンチに変えられてしまうかという時、光の飛沫が飛び散るように、鋭い突きが繰り出される。 「おにさんおにさん、手のなるほうへ」 ルカルカを筆頭に隠れていた仲間達が出てきたのだ。不意打ちは相応の効果を上げ、鬼達は隙だらけだ。この機に、とリベリスタ達は一斉に攻撃を開始する。だが、反撃を行う鬼達の放つ金棒の一撃は強力だ。喰らったのが御龍でなかったら、肉の塊1人前が出来上がっていた所だ、意味は少々違うが。 「御龍さん、援護します」 戦闘に参加したレイチェルが詠唱を行うと、周辺に福音が響く。電飾のお陰で周囲の光量は大変なことになっていたのが、一層増してしまう。だが、ここで回復が間に合ったのは大きい。 当初は不意打ちに成功したものの、その強力な一撃によって鬼達が盛り返そうとしてきた。しかし、じわりじわりとリベリスタ達は優位を確定させていく。その中でバゼットは目にする。おそらく、鬼達は食事を取った後で、ついでに変わった装飾品と思って取って来たのだろう。 写真だ。 ブリーフィングルームで見せられた被害者の男が写っている。 そして、その横には妻子と思しき女と子供だ。 彼に救いの手は届かなかった。だからこそ、自分は戦わなくてはいけない。 「その傲慢さが身を滅ぼす、身を以て知れ!」 バゼットはその身を闇に包むと、赤く輝く剣で青鬼の首を切り裂く。落すことは叶わなかったが、血が派手に飛び散る。 出来た傷に抉り込むように、闇の波動が飛んでくる。 「グゥゥゥォォォォォォ!?」 痛みに耐えかねて、青鬼が悲鳴を上げる。 放ったのは玄弥。先ほどから、隙が生まれるのを蛇のように狡猾に待っていたのだ。 「赤鬼も青鬼も泣かせたるきぃにな!」 「たしかに、分かりやすいほどのオーソドックスな鬼だな。こういうのは嫌いじゃないぜ」 玄弥の言葉に軽く笑うと、琥珀は抜き打ちで首を狙い打つ。それだけの攻撃を受けながら落ちない青鬼の首も大したものだが、この状態で当てに来た琥珀も大したものだ。 一方その頃、赤鬼と向かい合って切り結んでいた零二は妙な気分だった。 まさか自分のようなものが、御伽噺の英雄と同じ相手と切り結ぶことになるなど、想像もしてみなかった。だが、目の前にいるのは現実の相手。そして、災禍を巻き起こす敵性アザーバイトだ。 静かに闘志を燃やす零二の横で、トラックから飛び降り、変幻自在に影を操って赤鬼を翻弄する『もそもそ』荒苦那・まお(BNE003202)。1人で戦って勝てる相手では無いが、仲間と共にいれば負けるわけが無い。 「今宵は、貴様らこそが狩られる夜。貴様らが獲物だ」 零二のエネルギーを込めた剣が閃き、赤鬼は吹っ飛ぶ。 たぁん 「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 まさにそのタイミングで、銃声が聞こえたと思うと同時に、赤鬼が悲鳴を上げる。目を狙撃されたのだ。 「長期戦のために、あらかじめやらせていただきます」 片目を失い苦しむ赤鬼に対して、あくまでも冷静な表情のリーゼロット。彼女にしてみれば、あくまでもいつもの仕事をこなしているのに過ぎないのだ。 そして、赤鬼の苦境はまだ終わらなかった。彼の敵はリベリスタだけではなかった。 「な、なんでオマエが!?」 青鬼の金棒が、赤鬼に向かって振り下ろされた。 ● 青鬼が赤鬼を攻撃したのは、別に裏切りでもなんでもない。ルカルカの放ったスキルによって、青鬼は理性的な判断を奪われてしまっているのだ。そして、当然のことだが敵である以上、リベリスタの青鬼に対する攻撃が止む訳では無い。 『子煩悩パパ』高木・京一(BNE003179)が集中から放った呪印が、ようやく理性を取り戻した青鬼を束縛する。 「豆の代わりに鉛をくらいな」 そこに叩き込まれる弾丸は、豆鉄砲と言った所か。だが、琥珀の弾丸の威力はそんなにそれほど甘いものなはずは無く、青鬼の命を刈り取った。 「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」 青鬼が倒れるのを見た時、ありえない程の大声で赤鬼が雄叫びを上げる。怒り、悲しみ、猛っているのだ。その目には涙が滲んでいるように見えた。 この異界の怪物にも友を失って悲しむ、という感情があるのだろうか? だが、リベリスタ達は攻撃の手を一斉に強める。仮に鬼達に友情という観念があったのだとしたら、この後に行う行動は復讐に決まっているからだ。 「おまたせ~」 「同じ所に送ってやろう。その命、僅かだけ貰い受ける」 幻影を纏い、隙を狙ってハンマーを振り下ろすルカルカ。 闇を纏い、惑わすような動きで赤鬼に切りつけるバゼット。 それらを受けながらも、赤鬼は止まらない。文字通り、復讐の鬼と化し、怒りを叩きつけてくる。そして、その怒りが口から炎となって吹き荒れる。真冬の戦場が炎によって彩られた。 「アチチ、あっしが焼き肉なってまうやんけ」 焼かれながら転げまわる玄弥。一見無様に見えるが、抜け目無く闇のオーラで反撃している。中々に油断できない男だ。 一方で、炎に焼かれながらも零二は立ち上がり、そして剣を振るう。その勢いに一瞬、赤鬼は飲まれる。 「オレの運命は、ここで貴様らに喰らわれることではないのでな」 リベリスタとしての矜持を示す零二。 ならば叩き潰すのみ、と赤鬼が金棒を振り上げた時、再び銃声が鳴り響いた。 「どうやら、これ以上はちまちま部位を潰しても意味は薄そうですね」 相手を分析しながらリーゼロットは呟く。そこで今放ったのは、魔力を込めた弾丸。その威力は鬼の分厚い皮膚すら破ってしまう。 リベリスタの猛攻にさらされ、満身創痍の赤鬼。だが、それでも諦めず、炎を撒き散らし、金棒を振り回す。そんな姿に凄惨な笑みを浮かべ、御龍は答える。 「冥府に帰れ。ここは主らのいる場所ではない」 言葉以上に月龍丸と共に振り下ろされた雷が、全てを語っていた。 大地に倒れ伏す赤鬼。 だれもがこれで終わったと思った。 だが、赤鬼の口に炎が揺らめく。 せめて、わずかでも地獄の道連れにしようというのだ。 そして、その瞬間、聖なる光が戦場に満ちる。 「貴方の動きは捉えてました」 レイチェルが軽く眼鏡を直す。 それが赤鬼の最後だった。 ● 戦場となった場所から少々移動した場所。そこに被害にあったトラックがあった。 被害者の遺体を確認したバゼットは黙祷を捧げる。 そこに戻ってきた零二は黙って、仲間達に首を振って見せた。周辺でDホールの捜索を行ったのだが、話の通り、見つけることは叶わなかったのだ。 煙草に火を点けると、誰にとも無く呟く。 「鬼達は、何故、この世界に現れたのだろうね……」 それに答えられるものはいない。誰も、現時点で何が起こっているのかを理解していないのだ。リーゼロットも黙って武器の点検をするのみ。撃つべき対象が分からなくては、戦いにもならない。 「面倒な事にならないと良いのですけど」 レイチェルも、今は言えるのはこれが精一杯だ。 皆が押し黙る中、どこからともなく焼肉の良い香りが漂ってきた。見ると、いつの間に準備したのか、玄弥が焼肉を始めている。手元には熱燗の準備もある。これなら寒い冬も怖くない。 「生きてるもんが食ってこそやからなぁ」 憤るメンバーに、玄弥はしれっと答える。彼にしてみれば、そんなに深い意図があってやった行動でもないのだろう。 その時、アークから連絡が入る。受け取ったレイチェルは、しばらく話すと車を持つリベリスタ達にその内容を報告した。 「許可が下りました。問題無いそうです」 「お肉届けられるのねー」 その命令を聞いてくすっと曖昧な笑みを浮かべるルカルカ。今食ってる分まで取られたら敵わないと、玄弥は慌てて肉を頬張り、口の中を焼いてしまう。 「これが届くのを待っている人もいるだろうしな」 素早く琥珀は『龍虎丸』に残った肉を運び込む。 そして、荷物の移し変えが終わると、御龍は威勢良く叫んでトラックを発進させた。 「せめてものトラック野郎の流儀さぁ!」 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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