●世代交代らしい ロッカースキー、というものがある。 スキーとしては最新式、所謂第三世代とでも呼ぶべき存在だ。何やかんやは置いといて、色々革新的らしい。八十超えた爺様が「俺は百歳までロッカースキーで走るよ!」と言うくらい革新的らしい。 故に、流行敏感肌な最近の若者がそれに飛びつくのも致し方無い。旧来のカービングスキーが落ち目に入るのもまた、致し方無い。 故に。うらぶれ打ち捨てられ消え去ろうとする斜陽に――そんな世代交代は十数年後だろうに――抗おうと、彼らは言った。 ●ウィンタースポーツでいこう 「皆さん、ウィンタースポーツって好きですか? スキーとかスキーとかスキーとか」 「……何をいきなり。俺はボーd」 「僕 は 大 嫌 い で す ☆」 リベリスタ、唐突に話を振ってきた『無貌の予見士』月ヶ瀬 夜倉(nBNE000201)におもいっきり話の腰を折られた。殺意。 「だってたった六キロ走るだけでジョギングどころじゃない疲労感なんですよ足は痛いし腕は張るし心拍数はフリーフォールですよ? やですよ」 「何でいきなりクロスカントリーの話題になったんだ。滑るんじゃないのか」 「……ああ、そうでした。今回の依頼はE・ゴーレムです。スキー板の」 相手の返答何のその。あっさりぶった切った夜倉にやはりリベリスタはちょっと殺意。 「E・ゴーレムフェーズ1、『カービング・ライジング』。所謂カービングスキーってヤツですね。数十本に及ぶカービングスキーの集合体で、人の体を装ってます。まあ、体格が小型ロボット並ですが。んでもって雪上機動がえらく高いですが」 モニターを見れば、スキー板の寄せ集めの化物がすばらしい動きで雪山を滑っているところだった。卒倒しそうだ。 「華麗な雪上機動からの不意打ち、真正面からはストックによる突き、エッジによる切り裂きなどがありますね。まあ、然程強力なエリューションでもありません。倒せないってほどの敵ではないはずです。ただ……」 そこで、小さく言葉を区切る。 「現場がスキー場なので、靴など履いて雪上行進しようもんならオーナーから苦情が来るんですよね。ですから、今回はスキー板を履いた状態での戦闘となります。一応、スキーは三種類ありますが。 選択肢その一、ロッカースキー。近年開発されたスキーだそうで、僕も詳しくは知りませんが……まあ、今後の主流になりそうだってくらいです。性能はいいんでしょう。行動速度は向上しますが、恐らく命中精度は下がるでしょう。 選択肢その二、カービングスキー。現行スキーとして一般的なやつですね。主な補正はかからないでしょうが、その分いつも通り戦える、と考えることも出来ます。 選択肢その三、所謂山スキー。裏面にウロコ状の窪みがあり、主にクロスカントリーなどで使うものですね。裏にグリップワックスが相当量塗ってあります。機動力は恐ろしく落ちますが、命中精度は上がりますよ?」 かつ、と最後のスキーを裏拳で叩く夜倉に、リベリスタ達は呆然としていた。嫌いな割に詳しいなこの男。 「あ、あと。事件解決後は好きに遊んできてかまいませんよ。折角のスキー場ですから」 にっこりと目で笑い、 「まあ、僕は温泉に引きこもりますけど」 全くもっていつも通りだった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:風見鶏 | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年01月01日(日)23:23 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●この雪充どもめ 雪山。冬も本番となった昨今においては、スキー場のコンディションも軒並み良質となり、パウダースノーを楽しめるような状況となっている。 場所によってはリフト使用券が安価だったりするわけで、そういう場所を探すのもまたスキーヤーやボーダーの楽しみであるといえよう。 「イヤッホー! 雪山だー!」 ボーダーとしてある程度の練度を持ち、雪山に我先にと向かわんとしたのは『デイアフタートゥモロー』新田・快(BNE000439)。依頼の関係上スキーを履くことになるとはいえ、これが終われば存分に自由を満喫できるのだ。喜ばしいことに変わりはなかろう。ここ暫くの激務から解放されるとなれば、テンションが上がるのも致し方あるまい。 「リア充のすくつ☆ げれんでっ! とらは来るのもはじめてですっ!」 本格的なボードウェアに身を包む快が心配になる程に、『白詰草の花冠』月杜・とら(BNE002285)は薄着だった。……いや、直前にそれに気付いた夜倉が慌ててスキーウェアのレンタルを申請して去っていったので、一応は着ているが。何だか不満気ではある。そのままでも大丈夫と言わんばかりだ。 「スキーか! そろそろスキー行きたいと思ってたんだ!」 タイミングが良かったとばかりに快哉を上げたのは、『輝く蜜色の毛並』虎 牙緑(BNE002333)だ。子供の頃から慣れ親しんでいるとは言え、最近のスキー事情には詳しいというわけではない。それでも、時代の変遷でより滑りやすくなっていることを考えるに、特に問題がないのは間違い無いだろう。 「何でみんなそんなにスキーに慣れてるのよ……妬ましい……」 嫉妬の炎が天を衝く。『以心断心嫉妬心』蛇目 愛美(BNE003231)からすれば、楽しげに雪山を滑れる彼らは嫉妬の対象として十分だっただろう。山スキーの裏を捉える雪の感覚にはただただ不安感が募るばかりだ。 だが、彼女の嫉妬の炎は彼らに対してだけ燃やしているわけではない。寧ろ、今回の依頼においてその指揮を執ったフォーチュナに対しての嫉妬の方が大きいと思われる。……いやまあ、依頼押し付けて温泉行きますとか言い出したら、ねえ。 「夜倉さん、私達が雪山に居る間から、ずっと温泉に入ってるの? 何それ妬ましい……許せないわね……」 これはひどい。 「スキーもやったことないけど、ルカ天才だからなんとかなるわ」 自身満面意気軒昂。ここまで真正面から堂々たる構えで挑めるのも珍しいと言える。だが、『シュレディンガーの羊』ルカルカ・アンダーテイカー(BNE002495)からすればスキーだろうがスノボだろうが余裕で乗りこなすという意思が満ち満ちている。自らが鍛えた連続行動のイニシアチブを取れるとなれば、そりゃロッカースキーを喜んで履くだろう。 「世代交代への反旗……ですか」 カービングスキーを装着しながら、『蛇巫の血統』三輪 大和(BNE002273)はしみじみと呟く。世代を引き継ぎ、次へと歩むべき世代である彼女にとって見れば、其れに対して共感など口にできるわけではない。それでも、自分の言葉で何をば伝えられるのではないかという想いは、その身を以て示すべきことであろうと思われる。 「なにはともあれ、他人に迷惑かけるんはよーないしなぁ……っ」 ロッカースキーがどうの、カービングスキーがどうのという細かい理屈は『さすらいの猫憑き旅人』桜 望(BNE000713)には理解出来ない。だが、他者に危害を加えようとしている手合いが居るならば止めねばならないということは理解している。自分の居場所を守ることに意義を持つ彼女にあっては、その意味合いはより色濃いものとして思考に訴えかけるだろう。 「スキーは、かんじきとは、また違って新鮮。ちょっとコツがいりそうだけど、これも悪くない」 スキーが足裏を捉える感覚をかんじきのそれと比べながら、『オオカミおばあちゃん』砦ヶ崎 玖子(BNE000957)は少しだけ満足気に微笑んでみせた。見た目こそ少女ではあれど、その実年令は大正に身を置く生まれであることに変わりはない。彼女にとってのスキーは存在感の強いハイカラなもの……ぐらいの感覚なのだろう。 雪上を歩くように進む愛美が最後尾に位置し、牙緑、とら、大和、望がその僅か前を進む。ロッカースキーを装着した三人は、勢い良く雪上を駆け抜け、エリューションの場所へと向かう。 人気が多いというほど多いわけではないにしろ、ここはスキー場だ。そして彼らには、エリューションの討伐より重要なことがある。となれば、この戦いは早急に終わらせなければならない――アークのトップスピードを叩き出すスピードスターではないにせよ、戦闘はやはり速度なのだ――。 ●雪上の最高速 「うひゃぁっ~、すっごい風貌やなぁ……ホンマにロボットみたいやっ」 速度に任せ、エリューションをどんどんとスキーコースの外れへと引き寄せていく前衛を見て、次いでその相手を眺め、望は驚愕の視線で追いかける。 両足は当然カービングスキー。脚部は片足四枚の八枚構造、其処から全身を万遍なくスキー板で固め、都合30組以上にもなるであろう物量からなる威圧的サイズは、見るものを圧倒する……が、何ていうかよく見逃されてたなこいつ。 「快、向こうよ、結界、発動して」 「任せろ、狙いはこっちに引きつける!」 ルカルカの合図に応じ、快は鮮やかなスキー捌きで攻撃を回避し、十字の閃光を撃ち放つ。 既にルカルカの連続攻撃を受けていたのもあってか、その動きにさほどキレがあるようには感じられない。だが、それで未だ体力的には余裕があるらしく、快へ向けて軽くターンすると一気にそちらへ突き進んでいく。 「お前は初心者やお子様でも滑りやすいカービングだろう。あそこで滑ってる子ども達だって、モーグルごっこしてるあの人だってみんなカービング使ってるんだ」 斯く言う自分だってカービングだ、とばかりに牙緑がスケーティングでゴーレムへと肉薄する。脚力を十全に用いたそのスケーティングのスピードは目を瞠る者があり、とてもロッカースキーなどに劣るとは思えない。要は、使い手の技術次第ということだ。 「もうこんなことはやめて本来の仕事に戻るんだ!」 腰の回転とスケーティングの踏み込みを生かした重い一撃を横合いから叩きこみ、脇へ抜ける。 「貴方も貴方の前身から次代を譲られたことがあるはず……そんな貴方が世代交代について、悲観的にならないでください」 影を纏って影を具現した大和が、静謐な声色で諭すように語りかける。受け継ぐもの、受け継がれるものの想いを強く知る系譜に生きるものとして、伝えられる言葉を選ぼうとしているその必死さが、相手に伝わるようにと言葉に込めて。 「今は、ロッカースキーが人気。残念だけど、貴方に勝ち目はなさそう」 そして、雪上に戦慄走る――玖子の傍らに、唐突に新手のE・ゴーレムが現れたのだ。しかもロッカースキーである。出現する必然性が一切感じられないのは当然、これは彼女が生み出した幻影にすぎないのだ。だが、それでも相手からすればその衝撃は大きい。僅かではあれ、硬直を生み出したのは大きかった。 「ウィンタースポーツの代名詞の癖に……妬ましいわね」 止めのように、愛美の呪詛が篭った一矢がゴーレムの胴部に突き刺さる。瞬間、形はばらけ、千々に雪上へと崩れ落ちる。 重点的に攻撃を受けた胴部を覗いては、驚くべき好状態でその状態を残していたと言えた。これならば、再利用は可能かもしれない。 「にははっ……この子らももっともっと使ってほしかったんと違うかなぁ……」 感慨深げに望が散らばったスキーを束ねていき、破損があるものは大和が拾う。別働隊に渡されたそれが本来の役割を果たせるようになるには、もう少し時間が必要だろう。 と、いうわけで。 「ひゃっほーう!」 雪上を華麗なトリックを駆使して駆けまわるのは、スキーをボードに履き替えた快だ。 やれ守護神()だとかやれDTだとかいろんな意味で鉄壁だとか散々な言われようをする彼ではあれど、一つくらいまともな特技や趣味があるのは当然と言える。寧ろ、無い方が色々と悲惨ではないかとも思いたくもなる。……寧ろモテ要素多いじゃないか、この人。 「何だか、活き活きしてるなあ……」 ロッカースキーに履き替え、その感触を確かめるように滑っていた牙緑からしても、その滑りがどれほど活き活きしていたかは見るに明らかだった。 人間、普段と違う一面というのは往々にして好印象を得るに大きい位置を占めることは言うまでもない。 「快、なにやってるのよ。今回の黒幕を滅しに行くのよ」 だが、そんな楽しい時間が長く続くわけもない。今回のメンバーは揃いも揃って、何故かフォーチュナへ一泡吹かせてやろう的な意思が異常に強かった。まあ、皆が戦っている裏で温泉に入り浸っているなどと聞けば何かやっておかないと気が済まないというのは理解できなくはないが……。 「雪だるまるまる~ha-brachahdever~♪」 「(とらさんがとっても楽しそうね……これから奇襲を仕掛けるというのに……妬ましいわ……)」 ルカルカと地形確認を行った後、愛美はとらと共に雪だるまの作成に取り掛かっていた。これは玖子の聴取で分かったことだが、夜倉が向かった先は露天風呂であったらしい。そして、露天風呂は殆ど混浴というのが相場ではある。……人目につくのを避ける性分の彼がそんな場所に向かうこと自体、色々と疑問なのだが。 とらが楽しげに雪だるまを作る傍ら、愛美は何故か勢い良く嫉妬を募らせていた。羽根の色そのまんまの明暗はそこで分けなくても……。 「いやーゲレンデ満喫。滑りまくってきたよ……って、一体何を?」 「おや、快君ですか。……いえ、ほらここ、温泉ですし。屋内浴場じゃ趣がありませんし。温泉卵でもと」 温泉に入っていることを前提に乗り込んだ快だったが、そこに居たのは湯帷子を着て綿手袋を履き、露出部をタオルで隠した夜倉の姿だった。顔は相変わらずの包帯姿だ。ついでに言えば、桶に卵を入れて温泉卵作りに励んでいる。いろいろな意味で抜かりがない。 「……どうしたんですか、玖子君まで。いえ、浴場でどうしたもこうしたもありませんが」 次いで現れたのは、タオルを巻いて準備万端の玖子だった。だが、それにしても湯煙の度合いが強いようにも感じられる。「おばあちゃんのなんて、見ても面白く無いでしょ?」とは彼女の弁だが、その彼我が余り意味を成さない状況下になりつつあるのは、誰にだって容易に分かることである。 「まあまあ……取り敢えず、一杯やりませんか?」 明らかに巻き上がるペースが上がっている湯煙と、快のさりげないしたり顔に夜倉が警戒するのは致し方ないことだろう。だが、そんな逡巡が許す間もなく、快に背後から羽交い絞めにされる。 「……快君?」 「よくやったわ、快。二階級特進よ」 唐突に響いたのは、ルカルカの声。何が起こったか理解する間も与えられず、夜倉の頭部に炸裂する雪玉。当たるを幸いに投げつけまくったそれが背後の快にまであたってしまったのは、当然っちゃ当然であった。 「一人でぬくぬくとかなにしてるのよ」 「本当に、頑張ってる間に一人だけなんて……妬ましいわね……」 「え、この声は愛美君? いや、だから労うために温泉卵とか、ちょ、っていうか何処に……っべたぁぁぁぁぁ!?」 顔にあたった雪玉では大したリアクションも見せなかった夜倉だったが、流石に頭上から落ちてきた雪玉にはさしもの彼も叫び声を上げざるを得なかった。何せ寒空の下で湯帷子だけでしかも、雪まみれである。普通だったら余裕で風をひいているところだろう。 エンジェルフォールダウンアタック(命名・ルカルカ)。夜倉に対する嫌がらせの為だけに考えられた二段構えの作戦である。どう見てもリンチです本当にありがとうございました。 「こうするとお餅みたいやなあ……っ♪」 「望君……楽しみすぎでしょう……」 止めとばかりにこれである。あけましておめでとうございます。鏡餅です。 ……まあ、夜倉は夜倉で風呂にも入らず温泉卵を作っていたり罠に嵌められたりで散々だった後、快や玖子と改めて温泉に浸かるわけになったのだが。 「夜倉さん、平音さんの具合って……どうなのかな?」 「とら君が気になるのも頷けますね。……現状は安静ですよ。記憶も思考もまだ安定していません。暫くの時間は必要かと思っています」 「そうなんだ……早く良くなるといいね~」 困ったように曖昧な笑みを浮かべる夜倉に対し、とらは満面の笑みで返す。彼女は既に普段着に着替えていたりするが、そんなものだろう。細かいので気にしてはいけない。 「ところで、スキーが嫌いになっちゃった本当の原因は……」 「残念ながら、人並みに滑れますよ? だって本気になったら命に関わるじゃないですか、クロスカントリーとか……」 いや、クロスカントリーに関して誰も聞いてないじゃん……。 「こんな機会もなかなかないから、色々と話しておきたいと思ったんだけど……」 「玖子君、僕の倍以上生きてるじゃないですか……僕に答えられることなんて在るんですかね……」 デリカシーのかけらもない夜倉だが、しかし彼女とて年の功というべきか、その辺りにとりたてて指摘する気は無いように思われた。却って、楽しげですらある。 「人生の長さと中身は人それぞれだと思うから。ところで、夜倉さんは子供に人気だね?」 「あれは人気なんじゃなくて弄られてるだけだと思うんですがね……無茶を言っているツケなんでしょうかね」 深々とため息を吐く夜倉を見ても、しかし玖子は余裕の表情を崩しもしない。彼にとってはそうであっても、客観的に見れば思いやりと情の発露だということが彼女には透けて見えるのだろう。 「それでも、思いやりはあるだろうから……ちょっとした悪戯は、許してあげて?」 「まあ――そういうことにしておきますか。玖子君にそう言われてしまうと、何とも言えませんね……」 「それと、もうひとつ。その包帯って」 「それはまあ、今は気にしないで下さい。何れ否応なしに露見することもあるでしょうし、ね」 玖子の言葉に、夜倉はしかし曖昧な言葉を残すだけだった。酒を持ち込んだ快の方へ足を向ける後ろ姿に張り付いた湯帷子が、僅かにその肌を露見させる。 ――火傷とは違う、幾つかの傷跡。肌を刻み肉を抉り、深く跡を残すそれが火傷ではないことは、恐らく何名かは気付いただろうか。 それと、果てしなく余談であるが。 「あ”っ――――! そこどいて~~!!」 「ちょ、待っ、うわぁぁぁぁ!?」 改めてスキーに乗ったとらは、牙緑を巻き込んで直滑降で急降下していったという。 二人が確り温泉に浸かったりしたのは、言うまでもない。 「初めてのスキーとか羨ましいじゃない……妬ましいわね……」 楽しんでもいいじゃないですか、愛美さん……。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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