●承前 長距離夜間バス――新宿発、三高平行き。 深夜のパーキングエリアで、トイレ休憩に停車したバス。 そこへ白スーツに白ネクタイをした、身なりの良い男が突然乗り込んできた。 白い手袋をしていて、ニコニコした表情で周囲に笑顔を見せる。 「こんばんは。私、『爆弾魔』でス」 堂々と大きな声で、車両内の乗客に名乗る男。 言葉に反応して顔を向けた運転手に対し、ニコニコした表情をしたまま彼は指先を向けた。 「ぱーン」 指を拳銃に見立て撃つような仕草をすると、運転手の頭はまるで爆弾になったかのように内部から爆発した。 辺りに脳漿と血が飛び散り、中にいた乗客はパニックに陥って叫び声をあげる。 「あー皆さん、動かないで下さいネ。動いたら、こうなりまス」 男を両手を広げて、静まる様に乗客達へと指示した。 それと同時にバスへと複数の覆面姿の男達が乗り込み、それぞれ武器を構えて乗客達を威嚇する。 「我々の要求が終われば、皆さんは無事ですヨ。えぇ、すぐに終わりまス」 うんうん頷く男性。その間も笑顔は変わらない。 男はスタスタと歩き、やがて後方にいたひとりの青年の前で、止まった。 「大人しく貴方が此処で死んで頂いたら、皆様を解放しまス」 そう告げられた青年は、無言のまま男を見上げる。 「貴方を殺す様、頼まれたんでス。でも貴方、お強いですよネ?」 目の前の青年に向け、肩を大きくすくめて男は言葉を続けた。 「だからこうさせて頂きましタ。もしお一人で貴方が此処から逃げたしたら、乗客の皆様は全員殺しまス。 無関係な乗客の皆様。それを見捨てて私とは戦えませんよネ?」 男は覆面達が人質に取った乗客を示し、眉を寄せ青年は視線を向けた。 巻き込まれた客達は皆、恐怖に怯えながら男と青年のやり取りを見つめている。 それには無視した様子で男は青年へと笑顔を向け、丁重に礼をした。 「あぁ私、金白(かねしろ)といいまス。初めましテ。 大丈夫ですヨ。私のお願いを聞き入れて頂いたら、皆様の解放はお約束しますかラ。 どうでス? 草薙神巳(くさなぎ・かむい)さン??」 ●依頼 三高平市、アーク本部――ブリフィングルーム。 ここで映像を止め、『リング・カレイド』真白イブ(nBNE000001)はリベリスタ達を見つめる。 「草薙神巳というリベリスタが三高平市へと来る途中、『爆弾魔』金白(かねしろ)とフィクサード達の襲撃を受ける。 彼が死なずに三高平まで来れる様、対処して欲しいの」 リベリスタなら、自身で対処できるのでは? という疑問に、イブは小さく首を横へ振った。 「彼は何の罪もない無関係の人達を見捨てて、敵と戦う事ができない人」 ナイトメア・ダウンを生き残った神巳は、莫大な数の死を目撃し続けている。 以降、彼は心を閉ざしてしまい、人知れず世界の崩界を防ぐ為に戦ってきていた。 孤独な戦いでも一般人の命を護る事は優先し、人殺しを可能な限り避ける主義らしい。 だがその主義を貫く結果。無関係の乗客の命と引き換えに、神巳は金白によって殺されてしまうだろう。 「以前に神巳はアークの何人かと接触していて、それが縁で此処に来ようとしてたの。 私達と協力関係になると思うから、今回は助けてあげて」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:ADM | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 2人 |
■シナリオ終了日時 2011年12月14日(水)21:49 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■サポート参加者 2人■ | |||||
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●準備 東名高速、上り線――車内。 助手席で携帯電話を掛けている『原罪の蛇』イスカリオテ・ディ・カリオストロ(BNE001224)の姿があった。 「特務機関アークです。弊社のバスへ爆破テロが計画されていると言う情報を掴みました……」 パーキングエリアで予告されているので、直ちに三高平行きのバス運行を一時停止して欲しいと事情を説明する。 イスカリオテの推測通り、三高平市にある中枢機関の殆どは時村財閥に所縁があり、バス会社もアークの存在は知っていたのだ。 其方の本部に確認を取ってから折り返すとの答えを受け、彼は携帯を一度閉じる。 4WDを運転するアルジェント・スパーダ(BNE003142)は、通話が終わったのを確認してから小さく嘆息した。 「散々悩みぬいてようやく立ち直ろうって男へ、テロリストを雇って暗殺かけるとはな……」 何の恨みだか知らないがふざけた話だという彼の呟きに、後ろの席にいたユーフォリア・エアリテーゼ(BNE002672)が同調する。 「草薙と言う方を殺す為にはずいぶん大掛かりですね~」 しかし露見した以上は、自分達が壊しますけどね。と笑う彼女に、隣にいた『ミックス』ユウ・バスタード(BNE003137)が頷きを返す。 「トラブル体質なのか、それだけ名声が轟いているのか……御指名で襲撃されるとは、よっぽどですねえ」 ほっとけないって感じなのだろうかと、ターゲットにされた草薙神巳(くさなぎ・かむい)を思い出す彼女。 神巳とはユウの他にも、携帯で連絡していたイスカリオテ、『雷帝』アッシュ・ザ・ライトニング(BNE001789)、そして彼女の隣に座る『百の獣』朱鷺島・雷音(BNE000003)の義兄が顔を合わせていた。 ナイトメア・ダウン以後、心を閉ざして革醒者との交流を断っていた神巳は、彼女等と出会った事がきっかけで、三高平へと向かう決心をしたらしい。 その一連の報告書は、風見七花(BNE003013)も目を通している。 「パンドラの件を解決した方の努力を、無駄にしないように頑張ります」 決意を持って告げる彼女に、小さな笑顔で同意する『子煩悩パパ』高木・京一(BNE003179)。 「自分を殺そうとする敵さえも殺せずにいる。そんな心優しき人をむざむざ死なせるわけにはいきません」 娘を思う親だからこそ、人を愛する気持ちは彼には何となくではあるが理解できた。 一行とは別にバイクで移動するアッシュが、七花達の話を通信越し聞いて割って入ってくる。 「『爆弾魔』とやらにゃ別段興味はねえが、草薙の兄ちゃんを見殺しにすんのも寝覚めが悪ィ。 次は背中を任せるかもしんねェ訳だしよ、何で狙われてンだかはしんねェが、きっちり片付けてやるぜ!」 一同が彼に肯定する傍ら、カトリ・エルヴァスティ(BNE002962)を間に挟んだ『積木崩し』館霧罪姫(BNE003007)は窓際の席から外を眺めていた。 (爆発なんて、つまらない。実感の無い殺人なんて手遊びだわ。自分の手を汚してこその殺人なの) シリアルキラーとしての彼女は爆弾という殺人方法に対し、些か違う見解を持ち合わせていたのだ。 その時、イスカリオテの携帯が鳴り響く。 バス会社からで、バスは襲撃現場の手前にあった高速バス停留所で待機させるとの返答だった。 仲間達に報告した彼は、静かに自身の口癖で締める。 「……それでは、神秘探求を始めましょう」 ●奇襲 東名高速、下り線――某パーキングエリア。 このパーキングエリアには、三台の黒塗りの乗用車が停車していた。 アイドリングを掛けたまま停車しているその車から、誰かが出て来る様子はない。 気配を消して空から眺めるユウの青い瞳からは、車内の窓越しに運転席にそれぞれ男が乗車しているのが窺えた。 だが誰一人身じろぎする様子が無く、加えて後部座席側にはスモークが貼られていた為、後ろの人間の様子までは見えずにいる。 どの男も黒いサングラスに黒いスーツ、ネクタイまで黒で統一されていた。 地に降りた彼女は見える範囲で一番線の細い、右手側の車にいた助手席の男を狙う。 その間にユーフォリアは影を渡り、慎重に車との間合いを詰めていく。 同じ様に影からの視認では、やはりユウと同様に運転席の男達しか確認できなかった。 ユウが右側を狙うと判断したユーフォリアは、左手側の車へと回る。 高高度を維持しながら飛翔する雷音に支えられて移動するアッシュ。 やはり敵の正確な位置までは判らなかったが、自身の速度を高めて奇襲のタイミングを待つべく一旦地上へ。 他の一行は集中を続けながら、パーキングエリアの入口で状況を見つめている。 配置に付いたのを確認してから、ユウは気糸を運転席へと放つ。 気糸は運転席の窓を突き破って勢いは弱まったものの、そのまま黒尽くめの男を貫いた。 痛みに顔を顰めた男が、運転席から転がり出る。 それを合図にして、タイミングを合わせたユーフォリアが左側の車へと跳んだ。 「待ち伏せを奇襲ですよ~」 残影が作られる程の速度でチャクラムを繰り出し、車の左側面のタイヤを二本とも同時に破裂させる。 雷音は素早く符を広げ、3台の車へと放つ。 「來來! 氷雨!」 すると氷の雨が瞬く間に乗用車を襲い、破壊を始めた。 同時に入口に待機していたリベリスタ達が一斉に車へと駆け寄る。 遅れて車から次々と飛び出してくる黒尽くめの男達の数は6人。 彼等は車体とドアをそれぞれ遮蔽にし、応戦を始める構えを見せた。 だが金白は車から降りてきた気配がない。 アッシュはそれを逃さず、一気に距離を詰めた。 「いよォ、『爆弾魔』。雷帝様のお出ましだぜェ!」 先程のユウの気糸で動きの鈍った男がいる右側の車へと移動し、高速で残像を作り出しての攻撃を叩き込む。 既に傷ついていた方は立て続けの攻撃に堪えきれず、その場から吹き飛ばされていく。 左側の車にいたユーフォリアは傷ついた相手にいくには距離が遠すぎるのを見て、近くに降りてきた相手へとチャクラムを振りかざす。 残像が揺れ、2人を同時に切り裂く彼女。 アルジェントは移動し、全体が見渡せるポイントで銃を構えて集中を続ける。 「最初の一撃は奴にくれてやる……」 出てきた瞬間を狙って金白の脚を撃ち抜くのが、彼の狙いだった。 詰め寄った罪姫は、距離を置いたままチェンソーを振り抜く。 「さあ、パーティを、始めましょ」 すると疾風が深手を負って吹き飛んだ男へと襲い、その身体を切り裂いた。 怒りの反撃をする間も与えられず、その場に沈むフィクサード。 雷音は符を広げ、仲間達に護りの加護を付与していく。 距離を詰めながら稲妻を操り、黒尽くめへと雷撃を一度に浴びせる七花。 「出てこないですね……?」 金白が出てこない様子に首を傾げつつも、警戒は怠らずに次撃に備えていた。 イスカリオテも近づきながら見えている全員へと光を浴びせ、京一が符を開いて呪縛を試みる。 集中を重ねていた彼等の魔力で、黒尽くめの男達が次々と感電し、衝撃を受け、呪縛されていった。 だがその直後に、遅れて後部座席から3人の男が出、直後に稲妻が立て続けにリベリスタ達を襲う。 「やれやれ、流石はアークのカレイドシステム。もう見つかっちゃいましたカ」 白いスーツを身に纏った金白はニコニコとした表情のまま、衝撃を受けている一同を見回す。 降りてきた黒尽くめの一人が仲間の傷を癒し始めている。 イスカリオテは気づいた。奇襲の時点であえて行動を遅らせ、此方の出方を窺ってから行動したのだと。 「どうもおかしいと思っていましたが、そういう事ですか」 やれやれといった風に小さな溜息を吐く。 感電を避けられたアルジェンタが、遅れて現れた金白の脚へと銃弾を撃つ。 しかしそれは庇いに回った黒尽くめの一人が正面から受けた。 舌打ちするアルジェンタにちらりと視線を送り、笑顔を絶やさない金白。 「狙いはいいですネ。でももうひとつでしたナ」 笑う白スーツを無視し、一気に駆け出してバイクを出現させるアッシュ。 彼はそのままバイクをアクセル全開で高速を逆走させていく。 アッシュの行動に首を傾げた金白は、リベリスタ達へと向き直った。 「まぁ、いいでス。皆さんこの場で死んでくださイ」 手を斜めに払い、再び全員へと稲妻が叩き落される。 ●急行 東名高速、下り線――某バス停留所。 三高平市行きの夜行バスはしばらくの間、この場所で足止めを喰らっている。 神巳は小さく嘆息し、外の空気を吸おうとバスを一旦降りる。 するとバイクが猛スピードで逆走しながら此方へ向かって来た。 咄嗟に身構えて左手を翳す神巳だったが、乗っていた灰色の髪の男に見覚えがあるのに気づいて動きが止まる。 アッシュもバスを降りる神巳に気がつき、バイクを近くで止めて声を掛けた。 「悪ィな、草薙の兄ちゃん」 彼に軽く目線を送る神巳。アッシュは頷いてから単刀直入に用件を告げる。 「この先のパーキングに『爆弾魔』ってのが出てよ。突然で悪ィが協力してくんねェか」 その頼みで何故バスが此処に停車していたかが判り、彼は納得がいった様に頷いた。 アッシュが後ろに乗る様に指示し、神巳を乗せたバイクは反転して高速を真っ直ぐ爆走する。 「……にしても色気のねェタンデムだな!」 神巳は視線を向けるが、風の音が物凄くて聞こえていないようだった。 後ろに乗ってるのが異性ならまだしも、野郎同士とあっては色気も何もあったものではない。 苦笑気味な表情のまま、先へ急ぐアッシュ。 血飛沫が飛び交い、乱戦は続く。 敵はその数を半数にまで減らしていたが、リベリスタ達も無事である者はひとりもいなかった。 重ねた稲妻の乱舞によってカトリが倒れ、彼等の体力が落ちてきたのを見て取った金白は遂に『プラトニック・ボム』を用いる。 最初に狙われたのは回復薬に回っていた雷音だった。 雷音は身体の内部で起こった爆発に耐え切れず、流血を帯びてその場へと沈んでいる。 リベリスタ達も攻撃を敵の回復役へと集めて倒していた事で、双方が削りあいの様相を呈してきていた。 その際、ユーフォリアの行動が果たした役割は大きい。 「こちらは通行禁止ですよ~」 ホリーメイガスへのカバーに回ろうとする黒尽くめ達を彼女は身を挺して引き付け、その剣舞で食い止めていたからだった。 続けて、マグメイガスへと標的を変えるリベリスタ達。 罪姫はその間に金白へと詰め寄ろうとするも、黒尽くめの男がブロックに回ってなかなか貼り付けないでいた。 金白を視界内に収めたイスカリオテは、攻撃を止めて一言問い掛ける。 「聞いても無駄とは思いますが、この一件どなたの差し金です?」 不意に訪れた質問に、興味深げに視線を返す金白。 「……私が答えるとでモ?」 その返答に動じることなく、見通すような赤い双眸を向けているイスカリオテ。 「ああ、考えない様にしよう等と考えない事です。 人間と言うのは難しい。思考しない様にと言う思考が既に泥沼です」 巧みに言葉による誘導を用いながら、その心の表層に現れた名を読み取ろうとする。 刹那、イスカリオテの思考に飛び込んできたのは、ただひとつの単語。 ――『ハーオス』と。 覆い隠そうとする金白の心の動きよりも早く、その名ははっきりと彼の思考に刻まれた。 ロシア語で『混沌』を意味する単語。 その名が何を意味しているのかまでは、詳しく読み取れない。 続けて稲妻がリベリスタを撃ち、イスカリオテにこれ以上の思考の余裕を与えなかったからだ。 七瀬が対抗する様に稲妻を黒尽くめ達へと投げ掛け、確実に相手の体力を削り続ける。 「ここで、食い止めなくては……」 全体攻撃を有する彼女の攻撃が、仲間の生命線をになっている事を自覚していたからだ。 合わせて京一が敵のマグメイガスへと符を放ち、相手を呪縛していく。 アルジェントが金白をカバーするフィクサードを射ち抜いて、ついに罪姫の目の前の道が開けた。 「……手間取らせる」 二丁拳銃を構え直し、再度金白へと狙いをつける。 前進して距離を詰める罪姫は残忍な笑みを浮かべた。 「実感の無い殺人何て手遊びだわ。自分の手を汚してこその殺人なの」 エネルギーを込めた二刀のチェンソーを奮い、金白へと斬り付ける彼女。 交わしきれず、手傷を受けながらも笑顔を絶やさぬ金白は言葉を返す。 「理解できませんネ。人を殺す手段の違いに、然したる意味はありませン」 パチリと指を弾く。すると突然罪姫の肩口が爆発する。 予想外の衝撃にその場に沈む罪姫。それまでの稲妻が彼女の体力を奪っていた事が原因だった。 止めを刺そうかという敵の動きを、ユウは牽制するかのように銃弾の連射で防いだ。 そこへオフロードバイクのエンジンの爆音が近づく。 アッシュ達が猛スピードで、パーキングエリアに帰還しようとしていたのだ。 ●代償 アッシュの視界には、激戦によって既に数人の仲間がその場に倒れている様子が窺えた。 2人はバイクから飛び降りるようにして、一行の加勢に向かおうとする。 だが、金白が一同に響く様な大声でそれを止めた。 「皆様止まりなさイ! このお子様が原形を止めない位に爆破される様を見たいですカ?」 倒れて気を失っている罪姫を足元に、『爆弾魔』はリベリスタ達を見回す。 一同の動きが止まったのを確認して、金白は笑顔を浮かべて言葉を続けた。 「草薙さんを連れてきてくれたのは、むしろ好都合ですヨ。 我々の目的は貴方だケ。他の命なんて興味ありませんかラ」 そう告げて両手を広げ、神巳に挨拶する。 「大人しく貴方が此処で死んで頂いたら、このお子様は解放しまス」 神巳は倒れた罪姫を見つめ、溜息を吐くと金白の方へゆっくりと移動していく。 リベリスタ達はその場で動かず、集中を始めていた。 彼が神巳を殺そうとする際にできる僅かな時間、そこへ全てを賭ける為に。 金白が、ゆっくりと指先を向ける。 神巳が自身の頭部を庇う様にして翳した左腕が爆発し、彼はその場に跪く。 舌打ちする金白だったが、引き換えにしたものはあまりに高価過ぎた。 神速にまで加速を付けて跳躍するアッシュが眼前に姿を現していたのだ。 「OK、後はこの雷帝様に任せときなァー!」 跳躍を伴った斬撃が金白を貫き、反転したアッシュは猛烈な刺突の連続技を繰り出し続ける。 そこへユーフォリアの飛翔しての斬撃が。 ユウの正確に貫く気糸が。 アルジェントの精密なる射撃が。 七瀬の放つ稲妻の鎖が。 イスカリオテの翳した神の光が。 幾重にも重なるリベリスタ達の攻撃が、金白を覆って撃ち滅ぼす。 最後まで笑みを絶やさなかった『爆弾魔』は、そのままの表情で死への門を潜っていた。 こうして彼等は、神巳を伴って三高平市へと帰還する。 しかしその代償として、彼の左腕は……。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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