●アンハッピーEメール このメールを読んだ貴方は呪われました。 呪いを解く為には三日以内にこのメールと同じ内容のメールを五人に送って下さい。 もしメールを送らなかったり内容を一文字でも変えてしまったら、貴方の呪いは二度と解けないでしょう。 ●幸せ不幸せ 「……っていう、ね。」 パタン。言葉の終わりと同時に『歪曲芸師』名古屋・T・メルクリィ(nBNE000209)は『不幸の手紙』が表示されていた自分の携帯電話を閉じた。 「ギロチン様に朝っぱらから送りつけられたんですよね……。悔しいから五通分送り返しましたが」 というのはさて置き。携帯電話を仕舞いつつ機械男がモニターを操作すれば、とある廃ビルの画像が展開される。 「今回、皆々様には『不幸の手紙』を送りまくっているフィクサード集団のアジトをデストロイして頂きますぞ! ……え? 『何じゃそら』って? まぁ、今からしっかりじっくりしっとりがっつり説明致しますとも。耳かっぽじってお聴き下さい」 言いながらメルクリィが卓上に資料を置き広げる。 【悪の軍団ショーキヴォン】チーム不幸の手紙『急進派』――いよいよもって何じゃそら。 そんなリベリスタ達の怪訝な反応を楽しむが如く、機械予言師ははニヤニヤと事務椅子の上にて脚を組む。 「【悪の軍団ショーキヴォン】……別に世界征服だとか人類皆殺しとか考えておりませんが、まぁ、悪の組織ですぞ。アンチ殺害傷害がモットーらしいんですが。 彼等は小規模な悪事に全身全霊な組織でして。何でも今『保守派』と『急進派』に分かれて対立してるとか。 ……で、今回私とギロチン様が『視た』のは不幸の手紙を専門とするチームで――私の場合は『急進派』、『ボタン一つの手軽さで撒き散らされる軽薄さがいいんじゃないか!』ですって。小規模ですな。そこに浪漫を感じるのかもしれませんが。 彼等『急進派』はその名の通り、ケータイやパソコンといった電子機器で不幸の手紙……ってかメールを送りまくっております。 まぁ、メールが来たからって本当に呪われるワケないんですけどねハハハそんな非科学的なフハハハハ」 アーク屈指の人外が何を言うかと思ったが黙っておこう。 「しかし、カレイド・システムに引っ掛かったからには黙っちゃおれませんな」 そう言うメルクリィの背後モニターには例の廃ビルの室内映像がいつの間にやら映っていた。 ここが『急進派』のアジトなのだろう。十人の様々な種族のフィクサード達が作業しているのが見えた。 室内は活動し易いようリフォームしたらしい。机やパソコンがズラリと並び、足下はコードだらけだ。引っ掛かって転ばぬよう気を付けよう。 「ここが彼等のアジトですぞ。チームの人数は十、プラスアルファリーダーでございます。 詳しくは資料にも纏めてありますが……彼等、まぁ、雑魚いです! 油断は駄目ですがあんまり心配しなくっても良いかと。 電気はリーダーのヒューマンダイナモで何とかしてるみたいですな。それと、彼の強結界で一般人は来ません。 ――以上で説明はお仕舞いです。宜しいですか?」 見渡すフォーチュナにリベリスタ達は頷きを返した。 了解ですぞ。頷き返し、メルクリィはニコリと凶相を笑ませる。 「それでは皆々様、お気を付けて! 悪の組織VS正義の組織――燃えますな、ファイト一発ですぞー!」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:ガンマ | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年12月04日(日)22:46 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●小規模なアレ 平和でのほほん、冴えた空気の昼下がり。静かな廃ビル。 しかし ここは 悪と正義が火花を散らすであろう恐らく剣呑になるかもしれないと思われる不穏っぽい感じ的な空気に何となくフィーリングで包まれていたりいなかったりしてやったり!! なのである! つまり悪の組織のアジトに正義の組織が正義の味方らしく正面から侵入しているのである! 「不幸の手紙ですか。昔からありましたね。 今と違って葉書を使ってやる手法でしたが、あれはそれを信じてしまった人にとって精神的にも金銭的にも地味にダメージを与えるものでしたね」 今や、パソコンや携帯でお手軽かつ安価に出来るようになったものです。何やら回想しながら『子煩悩パパ』高木・京一(BNE003179)はいつもの笑顔に苦笑めいたものを滲ませる。 「そんな人たちには少し反省してもらった方が良さそうです」 奥さんと子供とマイホームローン返済の為に。頑張れパパ! 「許せないね。不幸の手紙だなんてくだらないもの。 正義の味方としてちゃんと教えてあげないとね。どうせならもっと儲かることしろって!! ネズミ算的対象をふやすならほらもっと儲かるのがあるでしょって!!」 あれ?なんか違う。低空飛行の『偽りの天使』兎登 都斗(BNE001673)は自分の言葉の違和感に首を傾げたが、答えは見付からなかったのでスルーした。 「不幸の手紙? いやメールか。 オレなんてめったにメールとか来ないから、メールきたと思ってうれしくなって見たら不幸メールなんてつくづく友達いないんだなーって。かなりへこむよな」 最上階を目指し、廃ビルの階段を上りながら『輝く蜜色の毛並』虎 牙緑(BNE002333)は不意打ちされぬよう油断なく周囲へ注意を走らせる。 周囲への警戒は更に『てるてる坊主』焦燥院 フツ(BNE001054)が肩に日本人形の式神を、死角になりがちな天井や背後をそれに見張らせる。 その甲斐あってか監視カメラの死角を通る事が出来、奇襲や罠などの心配も無い。 リベリスタ達は順調に目的地への距離を詰めていた。 その中、バトルアックスを担ぎ一際ヤる気を放っているのは『ツンデレ邁進娘』漣 瑠奈(BNE000357)。「良いわ、最高よ」と口角を吊り上げる。 「一日に何通も何通も、何通も何通も何通も何通も何通も何通も飛んでくる! あのイラついて堪らない迷惑メールの犯人を、この手で叩き潰せるなんて夢のようだわ……。 そういえば、ついこの間もアドレス変更を余儀なくされて、とっても煩わしい思いをしたのよね……」 ふ、ふふふ……なんて笑う顔が怖い。某機械フォーチュナ並に怖い。あとヤる気が凄い。やる気じゃなくって『ヤる気』が凄い。 しかし瑠奈とは対照的に『おっ♪おっ♪お~♪』ガッツリ・モウケール(BNE003224)の表情はノンビリ浮き浮き、肩から下げたクーラーボックスを担ぎ直して歩を進める。 「敵のリーダーさんの名前に親近感を覚えたお。だから変な事して捕まって欲しくないお」 ゆっくり話して平和的に解決していけたらいいな、と。その為のアイテム、30本ばかしのビールを頑張って運ぶ。勿論ESPによる周囲の警戒も忘れない――それに、もしあっちが『その気』なら覚悟は出来ている。 (非科学的……) 『錆天大聖』関 狄龍(BNE002760)の脳裏にフォーチュナの言葉が蘇る。 非科学的、えっ? えーっと、名古屋さんの肩のアレ……は…… え? ま、まあいいや。 「実際、俺トコの会社にも仕事のメールなんざひとっつも来やしねぇからな! オオアリクイのアザーバイドに主人を殺された人妻が待ってるわん☆ とか、そんなのばっかりだぜ。多分探せばコイツらのメールもあるだろなぁ、腹立つ~! ……いや待てよ。オオアリクイもこいつらの仕業かも! いやそうだ、そうにちまいない! ゆるせん! ゆるさん! なんだってオオアリクイなんだよ!? 」 だよ!?と仲間達に【明天】【昨天】で武装した手を広げてマシンガン力説する狄龍だったが……オオアリクイ?どう返せと。言葉のドッジボールである。 そうだね、と頷いておいた。 さて、程無くして辿り着いたのは一つの扉。 【悪の軍団ショーキヴォン】チーム不幸の手紙『急進派』アジト \OPEN/ その辺のチャチいレストランにありそうな看板がドアノブに吊り下げられている。 それを一瞥して、溜息。『鉄拳令嬢』大御堂 彩花(BNE000609)は黒金色の長い髪を掻き上げた。 悪事の程度に関する思いは皆に任せる。不幸の手紙?あぁ、そうですか。 そんな事より彩花が一番気に食わないのが――この職場環境の劣悪さ。 「一企業人として言わせて頂きますけどたとえどんなに下らない作業内容だったとしてもこんな乱雑な職場で労働を求めるなんて話、聞いただけでイライラしてきます! 悪事はさておき、全員とっ捕まえて徹底的に職場環境の改善を叩き込んで差し上げますわ!」 凄いぞ流石は大御堂重機械工業株式会社社長令嬢。未来を担う有望な若者。 そんな彼女の作戦は 正面から乗りこむ→リーダー殴る→残り全員殴る→全員捕まえる /ここまで 凄いぞ流石は大御堂重機械工業株式会社社長令嬢。未来を担う有望な若者。 「大丈夫そうだ」 扉に罠が無い事を確認したフツが皆へ視線を遣った。頷いた牙緑がドアを蹴破ろうとしたが――それを瑠奈が肩に手を置き、止める。 牙緑が振り返ったそこには、ニッコリ笑顔で電撃を纏う戦斧を振り上げた獅子が居た―― 「超、突入! とぉぉぉうッ!」 ぐわっしゃーーーん。 突入シーンは重要だと思います。 ●正義VS悪!~俺たちの正義~ 「お前ら神妙にしやがれ!」 派手に消し飛んだドアを踏み越え、牙緑が虎的獠牙剣を構えて一喝。 「さぁ観念なさい悪の秘密結社ショーキヴォン! アンタ達の悪行しかと見届けたわ! 潔く腹を斬れッ! お前達に名乗る名前は無いッ!!」 テーレッテー。瑠奈は爆砕戦気と共に戦斧の切っ先を向ける。 「っッ!? お、お前らはまさか――」 急な事態に椅子からズッコケたり腰を抜かしたショーヴォン達、その中でガタリと椅子から立ち上がったのは――リーダーの滅入・雄来だ。 「ウッス。正義の味方のお出ましだぜ」 部屋に踏み入りながら、フツは一先ず慈悲スマイルを。同時に強結界の上書きを。 京一もいつも通りの営業スマイルで部屋に入る。仕事柄こういう事は慣れている――飴と鞭の使い分けで懐柔できれば良いのだが。 視線の先に居る雄来は「まさかアークに嗅ぎ付けられるとは」と歯噛みしている。周囲に並んだパソコン、足元のコード、娯楽用らしいテレビ、ケータイやスマートフォンの充電器……これらは全て、彼の発電で賄っているようだ。 (姿はメルクリィさんと比較してどうなのでしょうね) なんて、京一は思う。背中からブースターの様な発電機が幾つも生えたフィクサード。そこから繋がる大量のコード。 それ以外は割と普通だ。顔もごく一般的なおっさんだ。自分と年はそう変わらないかもしれない。 先ずは飴。都斗はニッコリ、天使の様な微笑みで。笑顔は人を穏やかにするものだって誰かが言ってた気がする。 「まずは話し合いましょう。戦闘で機材を破壊されるは貴方たちも望まないでしょう?」 「ぐぬッ……いきなり扉をブッ壊しといて良く言いますね……!」 「お前ら、まだ誰も殺したりはしてねえんだよな」 戦わずして済ませられるならそれに越したことはない。フツも穏やかな声で雄来に言う。 「当たり前です、我々ショーキヴォンはアンチ殺傷イエス悪事(小規模前提)! ジャックみたいな野蛮な奴等といっしょくたにしないで下さいよね!!」 「それなら、ここの設備を放棄して、不幸の手紙なんて止めたら、痛い目を見ないで済むぜ」 「……クッ、しかし我々の活動が止まれば、『保守派』の連中がッ……」 それでもいきなり襲い掛かってきたり殺意を向けてこない辺り(寧ろ戦意喪失か)、言っている事とやっている事は本当の様だ。ショーキヴォンメンバーもリーダーとリベリスタのやり取りを不安げに部屋の隅で眺めている。 ならばとガッツリは笑顔と共に前へ出た。彼等に見せた。良く冷えたビールを。 「ビール差し入れにきたおー」 「噂を聞きつけてやってきたが――その小規模な所がいい! 小規模だからショーキヴォンってセンスが素敵! 抱いて! ちなみにどっかにデータ一括してる所とかねぇの?」 狄龍も便乗してニコヤカに。大暴れしてお灸を据えるのは良いが、一応件の『オオアリクイ』の被害者の事も気になる。 「え……ビール? あ、ちなみにデータ一喝してるとこr 教えられません」 予想外の出にソワッとするショーキヴォン達。データ一括保管場所が効き出せなかったのは残念だが、これは上手くいきそうか。 「まぁ飲むお」 「いいんですか?」 「いいお。あげるお。飲むお」 「あ、どうも……頂きまーす」 「飲むお。ここにある機材を粉砕されたくなかったら飲むお」 「ブッフ!!?」 「粉砕するのはあちきじゃないけど関係ないお」 「げほげほっ――ちょ!?」 雄来の視界にガッツリのテレキネスで持ち上がったパソコンが映る。明らかにうろたえるショーキヴォン達。 「おぉっと、妙な真似はしない事ね。 抵抗するっていうなら、この場にある全ての電子機器の命、保障しないわよ?」 と、瑠奈のバトルアックスが足元のコードを床ごと粉砕して牽制する。へび☆すま。 「あああああああああ!!?」 「自首くれるかお? 自首してくれるとここにある機材を一切傷つけることなくお返しする事が出来ると思うお。 そうそう、あちきに攻撃するとうっかり落すことになるから気をつけた方が良いお? どうしても自首しないならあちきたちはここで戦うことになるけどどうするお?」 「ちょっと待って下さいよ! 今ッ……今壊しましたよね床ごとぶっ壊しましたよね!?」 「壊されて困るものをそこらへんに置いとくんじゃねぇ!!」 今度は牙緑がメガクラッシュでパソコンをコードごとぶっ飛ばす。秘技☆掃除のおばちゃん。 哀れパソコンは壁に叩き付けられグッシャグシャ。壊れようがデータが消えようが気にしない。掃除のおばちゃん恐るべし。 「理不尽んんん!!」 「酷いよ! あんまりだよ!」 「こんなのってないよ!!」 「あぁ! データが! データが!!」 ショックに膝を突く悪者御一行。 その中、リーダーに瑠奈は戦斧の切っ先を突き付ける。 「さぁ、次はご自慢パソコンの可愛いお顔がギガクラッシュで吹っ飛ぶ事になるわ。 こういうデータって、修復するの、結構大変なんですってね?」 「はわ……はわわわわ外道ぅぅぅぅ」 「──いやねぇ、勘違いしないで。 あたし達は正義の組織ですもの、血を流さずに解決したいのよ? うふふ、どうするの?ねぇどうするの?うふふふふ……」 瑠奈さん、顔が悪役ですよ^^ そんな彼女の背後では、休憩用にあったのだろう珈琲やらカップラーメンやらをお盆に載せた狄龍が。 そして次の瞬間。 ガッ。 足に引っ掛かるコード。 前のめりに揺らぐ体。盆。あふるるコーヒーとラーメンの舞。 「うわーやめろーこのままだとキーボードにコーヒーとかラーメンとかこぼしちゃうぜー! だからPCの前で飲み食いするなって言ったんだー!」 ばっ しゃーーーん。 「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」 ショーキヴォン一味総悲鳴。グッシャグシャのパソコンやケータイやスマートフォン達。 「はっ。俺は何を」 「ホントに何をやってくれたんですかァアアアアアアアアアアア」 雄来は頭を抱えて泣いている。まぁ、電子機器を扱う者にとっては悲劇以外の何物でもなかろう。 「よくもやってくれたなァアアアおのれアークめ!!」 熱り立つショーキヴォン達。その前に颯爽と、鉄拳令嬢が現れる。 ブーステッド・ブーツを吹かせ――後ろ回し蹴り! 踵落とし! サマーソルトキック!(※全て斬風脚です) パンチラ天国だけどストッキングなのでそんなには見えない。ていうかショーキヴォン達にとっちゃパンチラどころじゃない。 彩花の真空刃はパソコンもコードも何もかもを真っ二つ。ついでに雄来の頬からもツゥと血が伝う。 「……どうするんだ?」 フツの声。仏の顔は三度まで。最終勧告。 ショーキヴォン達は互いに顔を見合わせた。 そしてリベリスタをキッと睨んで―― 「すいませんでした」 土下座。 ●正義は勝つ 目的は『アジトの壊滅』、との事なのでデータ等は破壊(物理的に)、京一は小太刀で邪魔なコードを切断してゆく。 雄来をロープ化させた式神で解けないように命令しつつ縛り付け、フツもハードディスクや資料といった悪用されそうな物の回収を完了する。当然、リーダーが不穏な事をしないよう見張りながら。 雄来はというと、フツに見張られながら――彩花から職場環境改善に関する講釈を延々と、延々と。 「大御堂重機械工業株式会社社長令嬢大御堂彩花として一企業人として言わせて頂きますけど全くもって信じられませんわ嫌悪を通り越して呆れ否それすら通り越して無に近い感情ですわいいですことちゃんとお聴きなさいね一度しか言いませんからしっかり聴きなさいね不幸の手紙だとか何の手紙だかは存じ上げませんがどの様な作業内容だとしてもこんな乱雑で狭苦しくて汚くて薄暗くて粗野な職場で労働を求めるなんて企業人の風上にも置けませんわまずこの乱雑過ぎる床のコードや机の並びから何とかしませんといけません劣悪な環境は作業効率を大きく下げますこのわたくしが直々に徹底的に職場環境の改善を叩き込んで差し上げますわ!」 凄いぞ流石は大御堂重機械工業株式会社社長令嬢。未来を担う有望な若者。 それでも一応、一通り言いたい事を言った所で悪事に対する説得も。 「とりあえずやめなさい。果てしなく下らないから。 大体その『呪い』とやらに最も脅かされているのは一体誰かしら? 受け取る側は手紙を五つに増やせば済む話。 けれども、送る側はそうやって延々と無数に送り続けて終わりが見えない。 人を呪わば穴二つ、と言いますけど。これじゃあ二つどころじゃありませんわよ」 「………。」 「返事が聞こえませんわ」 「すみませんでしたもうしません二度としません」 「今度こんなマネしたら、お前さんの恥ずかしい写真をネット上にアップするぜ」 「ホントすみませんでした不幸の手紙なんてコリゴリです」 フツの言葉にも頭を垂れるショーキヴォン達。 そんな彼らを覗き込み、都斗はニコヤカに笑った。 「メールだろうが手紙だろうが受け取れば心に残るもの。媒体なんて関係ないよ。 不幸の手紙なんかにつかっていいものじゃない。もっと大切なことを伝えることに使うべきなんだ」 「……はい」 「ところでアナログとデジタルをうまく組み合わせてハイブリット不幸な手紙を目指すとか思いつかなかったのかなぁ。面白そうじゃない?」 「あ、それいいかもしれ――」 「成敗ッ!」 「ぐはぁ!」 瑠奈のチョップで雄来沈黙。 牙緑は溜息を苦笑と共に漏らした。 「こんなにパソコンとか使えるんならもっと儲かるようなことすればいいのに。 不幸をばらまきたいならブログとかで日々愚痴とか恨み言をアップしてけば? 意外と人気でるかもよ?」 「あ、それいいかもしれ――」 「成敗ッ!!」 「ぐはぁ!!」 瑠奈のチョップでショーキヴォン沈黙。 さて、用も済めば撤退だ。ショーキヴォン一味はアークに連行――しかし雄来は不穏な笑みと共に、不穏な気配で不穏な一言を。 「ククク……ショーキヴォン・チーム不幸の手紙が潰えても、第二・第三のショーキヴォンが――」 「成敗ッ!!!」 「ぐはぁ!!!」 瑠奈のチョップで以下略。 ――こうして平和は護られたのである! しかし悪の根は深い、しつこい、どこまでも! それでも正義の味方は何度でも立ち向かうのであろう―― 進め! リベリスタ! 明日の平和の為に!! 『了』 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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