● その日、小学校は平和だった。 だが、まさか……あんな悲劇が起こるだなんて、誰が予想しただろうか? ビチャッ ビチャァッ それは何かが爆ぜているような音。 「誰かー!! 誰か助けて!!」 聞こえてきたのは教員の声。何かから逃げていることがよく分かる叫び声だ。 その日は朝礼を体育館でやる日だったため、朝早く来た教員がその準備をしていた。 そんな平和な、よくあるひとコマは、蹂躙される。 「パイが!! パイがぁぁああ!!!」 ――――そう、パイだ。 「パイを投げてくる、謎の光体がー!! ぎゃぁぁあああ!!!!」 そうして教師はその意識を吹っ飛ばした。 だが聞こえてくるのはそれだけれは無い。 ブシュウゥゥ ブシュゥウ ビリリ そう、何かが溶けている音だ。 「いやーん!! 誰か助けて!!」 今度聞こえてきたのは女の教員だろうか、彼女もまた何かから逃げている。 その姿はなんとも言えない、服が所々空いているでは無いか。 「変な光体が、服を溶かすのいやぁああぁぁああああああ!!!」 ――朝、朝礼に来た小学生が惨劇を見た。 ● 「皆さんこんにちは! パイです」 『未来日記』牧野 杏里(nBNE000211)がそう言うと、拍子抜けしたリベリスタが帰っていった。 完。 「ああああっ! ごめんなさい!! でも真面目な話なんですっ! お願いですから帰ってきてくださいいいいっっ!!」 そう言って、杏里が葛藤して残ったのは8人のリベリスタ。 「すいません、でも本当に、パイなんです……真面目に依頼なんです……。以前ハロウィンの際にも大きなカボチャを落としていったD・ホールもあるのでそれ関係だと思われます」 そう言いながらもリベリスタが再び帰らないように、ブリーフィングルームの扉を背に張り付く杏里。 「今回はアザーバイドです。残念ながらD・ホール発見には至りませんでした」 そのアザーバイドは人間に何故かパイをぶつけてくるという謎のアザーバイド。少しの時間パイを投げ続けたら何故かそのまま消滅するという。まあ、三千世界、色んなアザーバイドが居てもいいとは思う。 けれど、投げてくるのはパイだけでは無い。 「服が溶けちゃう、謎の液体も混じってます」 そう言うと女性のリベリスタが硬直した。 「なぜ……?」 聞いてみるだけ聞いてみようとリベリスタが声に出す。その答えは―― 「はい、わかりません」 「……。」 まあ、三千世界、色んなアザーバイドが居てもいいと思う。大事なことだから2回言います。 「朝方、少年少女の目に毒を見せないためにも!! リベリスタが立ち上がるときですよ! よ!」 笑顔で、頑張ってくださいと付け足した杏里が、最後に。 「パイで汚れた、体育館のお掃除もお願いしますね」 ちょっと大変なお仕事になりそうだ。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:夕影 | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年11月30日(水)23:29 |
||
|
||||
|
■メイン参加者 8人■ | |||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
■シナリオ結果■ | |||
|
|||
■あとがき■ | |||
|