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声を、聞いたの。気が付いたら手が真っ赤で、行春(BNE000317)が倒れていた。それが覚醒時。なんだけど…、うん…、結果として彼が助かったのは、良かった…。 ■ 家に血に定められ、いつか尽きるのを待つ退廃的な様式美。それともただ一瞬、抗えば輝ければ? 運命は人ひとり命の道行きなんて知らない、ただ廻っている。その残酷な事実が嫌い。でも、一番綺麗。私は、私の望むまま、ここに。 ■ 羊の角と耳が生えた、髪と瞳に夜明け前後の色を宿した少女。片目の色は金に近い。華奢なワンピースを好んで身を包む。三高平市で兄の庇護下ぼんやりと日々を怠惰に過ごしている。 ■ 兄の事を何故か姓の行春で呼ぶ。三人称では彼。
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