酸味があるからね。
「牛にビールを飲ませると発育がよくなり美味しくなるといいますが、あれは牛が草食動物だからこそなのであって人間に飲ませても同じ効果が出るとは限らないそうですよ。」
「はい。」
師匠からの電話を切り、冷蔵庫からいかの塩辛を取り出してビールのあてにしてました。
通常の食事はふつーのスーパーで買って来たもので賄っていますが、酒のあては高いものに拘っています。理由は贅沢感があるから。多分、お金使うこと自体が好きなんですわたし。でも貯金はあります。誰か結婚しましょう。
法的に酒が飲めるようになって僅か数年のこのわたしですが、酒と酒のあてを色々試しているうちにたとえ同系統のものでも美味しいものと美味しくないものがあるということがわかってきました。
スーパーで安く買ってきた塩辛はちょっと残念な味だったり、お徳用キムチが口にあわなかったり、コーン、スターチの入ったビールが美味しくなかったり、色々学びました。
これは、出されたものを食っていた幼いころでは決して味わえない感覚です。
わたしの認識ではロールキャベツと言えばケチャップではなくコンソメですしハンバーグと言えば煮込みですしおでんにちくわぶは入っていませんしカレーに甘みはありませんし唐揚げは硬いものですしステーキは噛みきれないものですしお好み焼きは副食ではなく主食ですしパソコンソフトと言えばエロゲーでした(父親が)。
家族と言うくびきから逃れてある程度広い世界を見ることができるようになっても、幼少期に刷り込まれた好き嫌いや印象というのはなかなかぬぐい去れないものです。
サルーインだってわずかな傷をぬぐい去るのに1000年待ったわけですから。
そんな訳でわたしは娘、鳩目サンダーに固定観念を持たせないように多少工夫をしています。
今日はお刺身をフライにしました。
悪くなかったよ。
あとサンダーはタルタルソースが苦手らしい。
|