職にも食にも貴賎はありませんが、優劣は厳然と存在します。
先日知り合いを家に招いて娘と一緒に夕食を共にしました。
さくっと作れる、炒め肉じゃがに緑黄色野菜を適当にぶちこんでどんぶり一杯。
あとはお吸い物。そしてご飯。
炒めた肉じゃがは後で出汁を足すことで煮肉じゃがにトランスフォームさせてシミシミにできるので、応用の範囲が広いのです。酒の肴にします。
「このお肉、初めて食べました。」
客人がこのようにおっしゃりました。
「鹿の肉です。」
「鹿ですか。」
「実際はよくわからないのですが。」
「よくわからないのですか!?」
「食べられる肉です。」
「でもよくわからないのですよね!?」
「食べられるのは間違いありません。お徳用のアソートパックなお菓子に適当に手を突っ込んで掴みだしたようなものだと思ってください。」
「肉をどのように仕入れたらそういうことになるのですか!」
「うるさいなあ最悪でも人間の肉ですよ!」
「選択肢にそれがあり得るの!?」
うるさいなあ!
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