とりあえず冷凍庫を整理して空き空間を確保。
また里から肉が届きました。
添えられた手紙には
「たまにはジビエの肉もどうぞ。」
とのこと。
里は文字通りの山里であり、食料として野性動物を狩ることも珍しくありません。
里の住民はエリューションですからたとえクマが相手でも余裕で勝てちゃう。
わたしは肉が大好きですし、三高平でこのようなものに出会う機会は少ないため、本当にありがたいことなんです。
本当に山の野性動物の肉ならば。
「鹿の肉」とは書いてありました。
部位別に切り分けられ真空パックされた肉はしばらく冷凍庫に入れることすらできないほどの量。
鹿一頭分と言われれば確かに納得。
なのですが。
わたしは仕事上、人間の死骸をよく見かけます。
動物の腑分けには詳しくありませんが、ヒトについては多少は経験がある方だと思っています。
で、この肉は鹿だと言うのですが……。
いいや、鹿で。ありがとう、もう送ってくんな!
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