冥府魔道へようこそ。
サンダー(娘)を腹筋に乗せて遊んでいます。
もう一度言います。
サンダーを腹筋に乗せて遊んでいます。
仰向けになったわたしの腹の上にサンダーが立ち、ジャンプします。それをわたしが腹筋を緊張させることで弾き返します。人間離れし過ぎていると思われるかもしれませんが、人間ではないので問題はありません。
もちろんサンダーにも、わたし相手以外には絶対にやるなと強く言い含めています。
ところでサンダーは学校でいじめられているようです。めでたい。
めでたくない。
服を汚して帰ってくることが多いし持ち物の消失も散見されます。
面と向かって「苛められてんのか」と尋ねても絶対肯定はしないので、わたしは彼女に事実の追求をすることはせず、こちらのサイトの内容を紹介しました。
http://text.ssig33.com/110
基本的に暴力を振るうのはいけないことだが、自分の心や体が壊されそうになった時はやってよい。
他人の持ち物を傷つけることは違法である。つまり国が「それは個人に被害を与えることである」と認めている行いだ。心や体を直接攻撃されているわけでなくとも、所有物の破損はれっきとした被害である。抵抗してよい。
わたしが許す。そういう奴は椅子でも机でも叩きつけてぶちのめしてしまえ。後のことはわたしに任せて、お前は自分の心と体を大事にするんだ。
そう言いました。
とはいえ、サンダーは元被虐待児。自分の痛みを内面に抑え込むことに掛けてはエキスパートです。
親に嫌われまいとふるまい続け出来上がった「誰も刺激したくない」という性根は、他人を傷つける手段をとることを強く躊躇するでしょう。
そこでわたしは付け加えて言いました。
夕飯を食う時にでも「辛い」と一言、小さく呟け。そしたらあとはわたしが何とでもしてやる。
小学生のガキどもじゃ想像もつかないような「穏便にかつ早急に済ませる手段」をわたしはいくつも知っているし実行できる。
お前の人生を歪めるようなものは、それが何であれこのわたしが排除する。
「学校は楽しいよ。」
サンダーは笑ってそう言いました。
娘の苛めを踏み台に彼女の信頼を得ようとしたわたしのあさましさが浮き彫りになりました。まったくもったいないほどの娘だ。
「それでも、何かあったら頼れ。」
あさましいとわかっていながらこう言ってしまった自分の未熟を恥じます。
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