好奇心キルズザキャット。
10月になって台風も通り過ぎると、朝の空気はまるで秋であることを思い出したかのように急に冷えるようになりました。
修練を終えた体が汗と風にすっと冷まされます。気持ちよさよりも寒さの方が少し勝るほど。
暖かいシャワーを浴びたいと望みながら部屋の扉をあけると、サンダーがゴスロリ服を着ていました。
開け放たれたクローゼット、だぶついた服に着られながら「しまった」という顔をするサンダー。
その服はわたしがクライアントからもらったものです。別にほしかったわけじゃないのですが、「特注品だし君にしか着れないサイズだから」ということで押しつけられたのでした。幼児体型で悪かったな。
「破くなよ。」
忠告だけしてわたしはバスルームに入りました。
さっそく転ぶ音と破ける音。
バカが、丈を詰めてお前用にしてやろうと考えていたところなのに。
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