まるで悲しみのかけらだわ
さる八月十九日、わたしは23歳になりました。
それでどうしたと言う話ですが、
すこし悲しくなってしまったのです。
歳とったし、何より誕生日を忘れて半月経つというこの様に。
そんなにしみったれた根性してるつもりなかったのですが、
やはり二十歳の壁を超えると、無意識にさえ年齢意識を避けるのかと。
自覚しちゃうとかなりカッコ悪い。逆にカッコ悪い。
若くいたいと願うけれど、その願い自体が老いの自覚を証明する。
こんな時は酒飲むぐらいしか解決策がありません。
気持ち良くなればなんだろうと忘れられる、今が良ければそれで良い。
ああ、それはそれで、救われない老い、思考停止そのもの。
街をとざす ガラス色の雪。
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