寝てました。
朝の修行以外に書くことねーのかと自分でも思うのですがねえのですから仕方ありません。
いつも通り、車で山を登り、獣道すらない森の中に入って站椿(たんとう)と突き、蹴りの型稽古。
型稽古は楽に見えますが、実際には最良のタイミング、型のズレを毎回意識しながら「正しい」型を体に染み込ませるので、見た目以上に精神を損耗します。
丁度格ゲーでコンボ練習をするのと同じ。
ベストのタイミング、ベストの動きを模索する作業は見た目以上に困難なのです。
目押しコンは連打では繋がってくれないように、ただがむしゃらに拳を突きだすだけでは菩薩の拳には至れないのです。
滞りなく修練を終え、帰路へ。
心地よい充実と、未だ理想の型に至れぬ焦燥を携えたまま、自室に戻ります。
鍵を開け、服を脱ぎながら浴室に向かいます。兎に角汗を流したい。
浴槽の端に蛾が止まっていました。
無意識に出した拳が蟲を粉末に変えました。
このように、修練は身に染みるものなのです。
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