現場で吐かなかったので将来有望。
子どもと同棲してます。
名前は鳩目・サンダーと言います。女の子です。
「マサキだよ。」
「サンダーになった。」
住民票を押しつけて見せます。
「ちがう、わたし真崎夕子。」
「名字だったか。」
だがもう真崎夕子はいない。
手続きは師匠の師匠に頼んだきりで詳しくは聴いていませんが、真崎裕子は死ぬなり改名するなり戸籍の改変なり抹消なりして、もうこの世にいない人間になっています。
「あなたはもう鳩目サンダー。」
「違う。」
「違わない。」
「マサキユウコ。」
「違う。」
「違わない。」
「違う。」
「仕事に連れて行ってあげる。」
「本当!?」
「サンダー、着替えろ。」
「違う。サンダーじゃない。」
「違わない。」
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