やはり独歩ちゃんにはなれません。
お昼寝にて、つけっぱなしにしていたテレビの音で目覚めました。
ワイドショーでした。
いつもは寝過ごしたり、半分夢の中で音声だけ聴いたりしている番組ですが、今日は目を開けてしっかり見てみました。が、さほど面白くはない。
芸能人に興味もなければ、近場でない殺人事件にも危機感は無く。
何より、報じられる犯罪者の最も最悪な奴よりもわたしは悪辣である、という自覚がありますし。
興味の無さを以って己のアイデンティティを確認する。
不思議な体験です。
蚊の羽音。
わたしにとってはテレビの中の凶悪犯罪より大事件です。
上半身を引き絞っての正拳突き！
手応え……無し！
しかし羽の音は聞こえなくなりました。風圧でどこぞへ飛んだか。
タオルケットをかぶり、お昼寝の続き。
目覚めると指が腫れていました。
負け。
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